「♪サル、ゴリラ、チンパンジ〜、
サル、ゴリラ、チンパンジ〜」。
(映画『戦場にかける橋』の主題曲、
『クワイ河マーチ』の曲に乗せて……)
という、替え歌が流行ったのはかなり昔の話でありますが、
その替え歌を知ってる人も知らない人もひっくるめて、
日本全国的に今年は申(サル)年であります!
ゲーム界にもおサル系のキャラクターは多々ありますが、
任天堂ならこれでしょう!
そうです、おなじみのドンキーコング!!!
今回から4回にわたって、
ドンキーコングが主人公の
『ドンキーコンガ』を特集しちゃいます。
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※『ドンキーコンガ』公式ホームページ(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/ngc/gkgj/
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まずは『ドンキーコンガ』の基礎知識。 |
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『ドンキーコンガ』は昨年12月に任天堂より発売された、
ゲームキューブ初となる"音ゲー"(音楽ゲーム)でありまして、
テレビ画面に映し出される曲のリズム(指示)に合わせて、
タルのカタチをした不思議な楽器、
"タルコンガ"を叩いて遊ぶゲームなんです。
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▲タルコンガ。
幅約30センチ、高さ約20センチ、奥行き約15センチの
コンパクトで不思議な楽器。
『ドンキーコンガ』は、このタルコンガを
ゲームキューブに接続して遊びます。
もちろん通常の
ゲームキューブ用コントローラーでも遊べます。
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▲画面右から左へと流れるリズム(指示マーク)に
合わせてタルコンガを叩いて遊びます。
1人〜4人まで同時に楽しむことができるんです。
「"コンガ"って、
手で叩いて音を出すあの打楽器のことでしょ?」
そう、そのとおり!
でも、"タルコンガ"はちょっと違うんです。
左右のタルを叩いて音を奏でるのはもちろんなんですが、
叩くだけではなく手拍子にも反応するんです。
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テレビ画面の指示に従って、
右のタルだけを叩く、左のタルだけを叩く、
そして両方同時に左右のタルを叩くのはもちろんのこと、
手拍子の指示があるところでは、
両手で「パンっ!」と手を叩いてプレイします。
なぜ、手拍子に反応するのかって?
それは"タルコンガ"に
手拍子センサーが付いているからなんです。
テレビゲームが手拍子の音に反応するなんて、
ちょっと不思議でしょ?
さらに、曲のリズムにピッタリとハマって、
"タルコンガ"を叩く心地よさは、
コントローラのボタンを押す感覚とは、
また違った感触が味わえます。
曲のリズムが手のひらを通じて
体全体に伝わるカンジ、と言えばわかっていただけるかな?
指先ではなく、体全体で楽しめるゲームになっているんです。
そんなリズムに乗る楽しさ、
そして"タルコンガ"(打楽器)を叩く楽しさを
ぜひ、『ドンキーコンガ』を通して
みなさんにお伝えした〜い! ということで、
日本を代表するパーカッショニスト(打楽器奏者)である、
斎藤ノブさんにお越し頂きました。
ちなみに斎藤ノブさんって、こんなすごい人なんですよ。
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コンガってほんとは
どんな楽器なんですか? |
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ではでは、さっそく斎藤ノブさんに
打楽器を叩く楽しさをいろいろと伺ってみようと思うんですが、
そのまえに、みなさん実際の"コンガ"って
どんな楽器なのか気になりません〜?
これが実際の"コンガ"の写真です。
もちろん演奏しているのは斎藤ノブさん。
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▲ステージに置かれた
縦長の筒状の楽器(赤茶色のヤツ)がコンガです。
ほうー、実際の"コンガ"って、
"タルコンガ"よりもかなり縦長の楽器なんですねー。
「そうなんです。
"タルコンガ"って"コンガ"という名前が付いていますけど、
じつは実際のコンガってもっと大きい楽器なんです。
"タルコンガ"はそのカタチだけ見れば、
"ボンゴ"に近いかもしれませんね。
ちなみにこれが"ボンゴ"です」
と、斎藤ノブさんが箱から出して見せてくれたのが、
ご愛用の"ボンゴ"。
ラテン音楽などに使われるキューバの楽器だそうです。
ちなみにこの"ボンゴ"の叩き面の皮は、
水牛の皮を使っているんだとか。
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▲「実際のコンガってこんなに大きいんですよ」と
説明してくれているノブさん。
あ、ほんとだ! 並べてみるとわかりますね。
"タルコンガ"のカタチは"ボンゴ"にそっくりですね。
「"コンガ"と"ボンゴ"は、その音色も全然違いまして、
"コンガ"は大きいぶん音が低く、
それに比べると"ボンゴ"は音が高いんですよ。
また、"コンガ"と"ボンゴ"では
その叩き方も全然異なるんです。
ちなみに"ボンゴ"は手のひらではなく、
指先を使って叩くのが特徴で、
1本、2本、3本と叩く指を増やすほど、
音量が大きくなります。
"コンガ"を叩くときも指先を使いますが、
指1本、2本という風ではなく、
指全体(手のひら)を使って叩くんです」
そうなんですかー!
では、実際にちょっと"ボンゴ"を演奏して
頂いてもよろしいですか?
「ええ、いいですよ」
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※写真をクリックすると斎藤ノブさんの"ボンゴ"演奏が聞けます。 |
おお〜! かっこいい〜!
その迫力のある音色に、
取材に同席した"ほぼ日"乗組員全員感激です!
「"ボンゴ"は音色が高く、
タカタカタカタカ……と小刻みに叩くので、
例えるならば"スパイ系の音"ですよね(笑)。
みなさんもよくスパイもののドラマや映画などで
耳にすることが多いと思います。
よく追跡シーンなどで、
"ボンゴ"の音が使われますからね(笑)」
うんうん、言われて見れば、スパイっぽいカンジです!
さらに、"ボンゴ"の叩き方までも教えてもらいました。
「まず、叩くときの基本姿勢は
"ボンゴ"を股(ヒザ)に挟むこと。
左右の足先をクロスしてしっかり固定すると、
叩いている途中でも"ボンゴ"がぶれにくくなります。
初心者はまず、
叩き面を人差し指で叩いて鳴らすことから練習します。
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簡単そうですが、
最初はなかなかきちんとした音を出すのは
難しいんですよ。
ちょっとやってみます?」
と、"ボンゴ"を手渡された「ほぼ日」永田。
さまになっているようで、なっていない様子。
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人差し指で叩いてみても、
ノブさんのように「コーン、コーン!」という快音は鳴らず、
「ペコッ、ペコッ」という情けない音しか出ません。
「難しいでしょ?
叩き面を人差し指で押さえつけるのではなく、
弾くカンジで叩くといいですよ」
と、ノブ先生のアドバイスを受け、
なんとかそれなりの音が出ました。
うーん、難しい〜!
「指で音が鳴らせるようになれば、
次はミュートですね。
ミュートとは叩き面を押さえることなんです。
片手で叩き面を押さえながら、
もう片方の指で"ボンゴ"を叩くことによって
音色が変化するんです。
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ようは、叩き面の面積を手のひらで調整するんですよ。
これによって音の落差を付けることができるんです」
なるほどー、
叩く部分の面積を手で調整して、
その面積を小さくすればするほど、
より高い音が出るってことですね。
「そこまで出来ればとりあえずの基本は大丈夫ですね。
あとはできるだけ早いテンポで
"ボンゴ"を叩くことができればなおイイです。
ちなみに、低い音色が出る"コンガ"、
そして高い音色の出る"ボンゴ"、
それぞれのコンビネーションで
リズムのパターンを作るのが
ラテン系の音楽なんですよ」
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うんうん、なるほど〜! 勉強になります!
みなさん、なんとな〜くは、
"コンガ、ボンゴ"のことをわかって頂けたでしょうか?
あ、そうそう、じつは斎藤ノブさん、
『ドンキーコンガ』に興味があったそうなんですが、
まだ実際にプレイしたことはないんだとか。
これはぜひ、"タルコンガ"を使ってプレイして頂かないと!
プロのパーカッショニストは、『ドンキーコンガ』で、
どんな演奏をするのか?
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その模様は次回じっくりご紹介します!
お楽しみに!
(C)2003 Nintendo (C)2003 NAMCO
(P)2003 U's BMB Entertainment Corp./Nintendo
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