では、なんちゃん。 |
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はい、みっちゃん。 |
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いよいよ本編です。 |
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本編! |
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三國さんの作品が展示された、 「長津姉妹店」の様子をレポートしますね。 |
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たのしみー。 |
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それでは、 時計の針をぐぐーっと戻しましょう‥‥。 それは去年の12月11日、土曜日のことでした。 |
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「長津姉妹店」の、初日? |
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そう、初日。 このDMを手にギャラリーへ向かいました。 |
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あ〜、DMだけでわくわく〜! |
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場所は吉祥寺のギャラリーフェブ。 |
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近ごろなにかとご縁のあるギャラリーですよね。 「ほぼ日ハラマキ展」でもお世話になりました。 |
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オープンはお昼の12時からだけど、 この日は朝の10時に到着。 |
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いいお天気。 ‥‥でも、なぜオープンの2時間も前に? |
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あのね、「長津姉妹店」の初日には、 行列ができるって聞いていたから。 |
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あー、そうかー。 そのうわさは、わたしも聞いていたけど‥‥ ほんとにそんな、列とかできるの? |
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わたしが到着したときには‥‥。 |
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うん。 |
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午前の太陽をあびるギャラリーの前に‥‥。 |
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うん、うん。 |
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すでに‥‥。 |
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わ。 |
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こんな‥‥。 |
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わわ。 |
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こーーんな列ができていました。 |
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うわー、すごーい! やっぱり、人気者なんだねぇ。 |
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先頭にいらしたこちらのかたは、 かなり早朝から並んでいらしたそうです。 |
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なんだか、たのしそう。 |
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うん。 この日を1年間、 たのしみにしていたみなさんだから。 |
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そっかー、そうだよねぇ、うれしいよねぇ。 三國さんの編みものと 妹さんのお菓子に、やっと会える日。 |
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しばらくしたら、 ギャラリーのかたから 整理券の配布がはじまりました。 |
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そうか、整理券。 そとで2時間並ぶのはたいへんだからね。 |
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熱心なファンのみなさん、 整理券をぶじゲットですー。 |
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いいなぁ〜、行きたかったよ〜。 |
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ちょっと整理券をみせてもらいました。 |
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12時から12時20分‥‥。 これって、20分だけってこと? |
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そう、初日の入場時間はひとり20分。 すこしずつたくさんのひとに 入場してもらうために。 |
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なるほどー。 |
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じゃあ、なんちゃん。 |
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はい、みっちゃん。 |
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整理券も配り終わったので、 ギャラリーに入ってみましょう。 |
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いよいよー、ドキドキー。 |
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お客様をむかえる前の、 いまはまだ静かなギャラリーにたたずむ、 こちらが三國万里子さんです。 |
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三國さん、緊張してる? |
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ううん、そういう感じじゃなかった。 なんていうんだろう‥‥ やるべきことをきちっとやり終えて、 堂々とオープンを待っている感じ。 |
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そっかー、 やっぱりかっこいいなあ。 |
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「長津姉妹店」なので、 もちろん妹のなかしましほさんも一緒です。 |
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三國さんとなかしまさんという姉妹が、 「旧姓で催しものを」っていうのが、すてき。 |
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なかしまさんのお菓子、 フードムードの箱がかわいいの! |
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絵文字でfoodmoodって描いてある! |
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ねーーー。 |
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このお菓子、おいしいんだよー。 |
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そして、ご覧ください。 三國さんのうしろに、 さりげなくいらっしゃる女性‥‥。 |
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このかたは‥‥? |
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おふたりのお母さんです。 |
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えーーーー! |
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お母さん、フロム・新潟です。 |
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姉妹店の初日に、 お母さんがいるって、すばらしいと思う! |
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お母さんにすこしお話をうかがいました。 |
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みっちゃん、えらい。 |
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お母さんと、そしておばあちゃんが 編みものをしてるのをみて、 三國さんも編むことを始めたのだそうです。 |
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へえーー。 |
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「それがまさかお仕事になるとは」 とお母さんはうれしそうにおっしゃってました。 「いまでは、わたしが着るものは、 ほとんどあの子が編んだものです。 わたしは歩く広告塔なんです(笑)」って。 |
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いいなぁ、お母さん。 お母さん! このすてきな姉妹をうんでくださって、 ありがとうございます! |
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12時の会場まで時間があったので、 ギャラリーにいらした方々に 三國万里子さんのことをうかがいました。 三國さんに聞こえないよう、こっそりと。 |
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みっちゃん、えらい。 |
三國万里子さんの妹・なかしましほさん |
「保育園のころ、歯医者さんの待合室で 姉と私は、ひとつ違いの年子です。 |
ギャラリーフェブの引田かおりさん |
「こまかい作業をする作家さんは、 |
ギャラリーフェブの引田ターセンさん |
「ひとことで言うと、天使系です。 |
みなさんのお話をうかがっているうちに、 オープンの時間が近づいてきました。 |
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整理券を持ったみなさんが‥‥。 |
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いよいよぼちぼち、会場です。 |
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三國さん、やっぱり緊張してない? |
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どうなんだろう? たのしそうだけど‥‥ 緊張してたのはわたしかも(笑)。 |
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そうだよね、この場は緊張感あるよねー。 |
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さあ、お客様がいらっしゃいました。 |
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わあ‥‥。 |
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なんか‥‥すごくいい風景‥‥。 |
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すごく、いい時間だった。 静かなんだけど、みんなとってもうれしそうで、 そのうれしさが、じわーっと伝わってくるの。 |
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そっかー‥‥。 |
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あるお客さんがね、 ミトンを手にしたんだけど、 手が、震えてたんだよ。 |
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‥‥うれしかったんだ。 |
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編みものという作品で、 手が震えるほど だれかをうれしくさせるなんて、 ほんとうにすごいことだと思って‥‥。 |
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うん。 |
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1年間こつこつ編んだ作家さんがいて、 その作品をうれしく手にする人がいて。 ‥‥なんだか泣きそうになった。 |
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うん。 すごいよね、ものをつくる人って。 |
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泣きそうになっちゃうし、 お客さんの邪魔だし、 初日はこれでおいとましました。 |
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あれ? そうなの? じゃあ作品紹介は?? |
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ご心配なく。 展示作品については この前日、搬入のあとで くわしくうかがってきました。 |
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お、やるね、みちこ。 |
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それを来週月曜日から、ご紹介いたしまーす。 |
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オープン前日の三國さん。 (作品紹介へ、つづきます) |
イラスト/木下綾乃 |