「按田餃子」按田優子さんのたのもしい麻婆豆腐とマジカル大豆ごはん 「按田餃子」按田優子さんのたのもしい麻婆豆腐とマジカル大豆ごはん
料理の仕事をしている人が
お腹がすいたときにつくっている
日常のごはんを教えてもらいに行きました。

第1回は代々木上原の「按田餃子」の店主、
按田優子さん。
按田さんには、生姜やスパイス入りの
肉みそをつかったあっさりした麻婆豆腐と、
大豆のごはんを教えてもらいます。
按田さんらしいおおらかで
たのもしいごはんです。
ほぼ日の學校へ
3)麻婆豆腐に仕上げる
按田
じゃあ、麻婆豆腐をつくっていきます。
今日は私ひとり分なので、
さっきの肉みそで、自分が食べたい分量ぐらい、
(つくった肉みそをヘラですくって)
このぐらいでやろうかなと思います。
写真
──
お願いします。
按田
フライパンを弱火にかけました。
そしてお肉を入れます。
お肉から十分脂が出てくるから油は引いてないです。
弱火でじわじわ温めると脂がジワーッと出てくるので、
くっつくことはないです。
私は強火で炒めるのがあんまり好きじゃなくて、
弱火でゆっくり自分のペースを崩さないようにしながら
つくってます。



お豆腐の代わりに、
ヤマイモとかナスを入れてもいいですよ。
写真
──
ヤマイモおいしそうです!
按田
ねえ、おいしそうですね。
肉みそに半分ぐらい火が通ってきた感じです。
脂もじわじわ出てきたし、
この肉みそに入っているお醤油とか野菜の水分が
じわじわ出てきました。
ここで焦がしちゃうと、
スパイスの香りがとんでしまうので、
ここは弱火でいいんじゃないかな。
やっと火が通ったかなというタイミングで
お水を入れ、強火にします。



ここに入れる水分はなんでも大丈夫です。
水の代わりにスープを入れたほうが旨味が出ます。
お店では豚肉の茹で汁をスープにしていて、
そのスープを入れます。
スパイスの香りが強いから、みそ汁を入れても
味には影響しないです。
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──
みそ汁でもいいんだ!
按田
ちょっと残っちゃったスープとかあるじゃないですか。
あと豆の茹で汁とか、
お魚のあら汁みたいなのでもいいです。
──
豆腐は大きめに切るんですね。
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按田
私は大きめが好きなんです。



この水は豆腐が温まるというような
意味合いのお水なので、
水がちょっと少なかったなぁと思ったら、
足すといいと思います。
水が多かったなということだったら、
強火にしてひたすら水を飛ばしていきます。
味がついてるので、
これで味つけはしなくていいんです。
写真
──
すでに味つけしているのは楽ですね。
按田
そうなんですよ。
やることがないくらい(笑)。
ここで水溶き片栗粉をつくっとこうかな。
──
ネギは最後に入れるんですね。
按田
ネギの青い部分はちょっと後でもいいかなと思ってます。
白い部分は、柔らかくなると甘みが出るから、
そろそろ入れてもいいかなって感じです。
野菜を炒めなくていいので、楽なんです。
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──
今回、包丁を使うのも最小限ですね。
ネギを切ったときくらいですか。
按田
そうなんです。
私が刻んだりするのが好きじゃなくて。
包丁で細かく切るの、
上手で好きな人いるじゃないですか。
私が、あんまり好きじゃないから、
どうしてもこういう料理になってしまうんです。
──
細かく切るのは好きではないと
言い切るの、かっこいいです。



お豆腐は木綿でしたね。
按田
だいたい木綿を使うことが多いかな。
硬いお豆腐も好きなので、
そういうのを使うときもあります。
──
完成の目安ってあるんですか。
按田
表面のお水が見えなくなり、
水分が泡状になったらちょうどいいかなと思います。
とろみをそんなにつけなくても、
なんとなくまとまるぐらいの感じがいいかなと思います。
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按田
よし、まあ水が少なくなってきたので、
ネギを入れます。
私はこうやって、
素材で鍋の表面を覆って、
蓋をするみたいなのが好きです。
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──
ネギが湯気で蒸される感じですね。
按田
そうです。
ネギの青い部分は火の通りが速いから、
一回でもかき混ぜたら、火が通っちゃうので、
今は混ぜずに、
とろみをつけるときに混ぜて火を通しましょう。
水分がなくなり、
泡みたいな感じになったので、
とろみをつけます。
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按田
弱火にして水溶き片栗粉を入れて、
よくかき混ぜる。



はい。どうでしょう。
いいんじゃないでしょうか。
これで片栗粉にも火が通ったんじゃないでしょうか。
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──
できましたね!
按田
味見してみましょう。
(味見して)うん。いいと思います。
はい、完成です。
写真
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按田
いただきまーす。
スパイスもすごい香るし、
大豆ごはんの大豆の甘みと、シナモンの甘みがあって。
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──
大豆ごはんと麻婆豆腐って、
豆腐と大豆で大豆製品で一緒なので、
合いそうですね。
按田
うん。合います。
煎ったものと、
おからを抜いて凝固させたもので
形状も食感もちがうのがいい。
炒り大豆と豆腐はいい組み合わせだと思う。
──
辛いですか?
按田
ちょうどいいです。
そんなに辛くない。
──
普段は麻婆豆腐と何を一緒に食べてます?
按田
うーん、汁ものとか。
こういうふうにパッとつくって食べるから、
お茶と、麻婆豆腐だけかな。
──
今日一緒に飲んでるお茶は
コリアンダーシードのお茶です。
按田
沸騰したお湯にコリアンダーシードを
適当にパラッと入れただけです。
煮だしたりはしないです。
さわやかで、すごい合います。
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麻婆豆腐(1人分)
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材料


肉みそ 70~100g

水 200cc

豆腐 半丁(150~200g)

ネギ(わけぎ) 1~2本

水溶き片栗粉 適量



作り方


【1】

フライパンで肉みそを油を入れずに弱火で炒める。

【2】

肉に火が通ったら水を入れる。

【3】

豆腐を8等分に切って入れて煮る。

【4】

水溶き片栗粉をつくっておく。

【5】

ネギをざっくりと切り、まず白い部分をフライパンに入れる。

【6】

煮立って水分が減り、泡状になってきたらネギの青い部分を加える。ネギに火が通ったら水溶き片栗粉をいれよく混ぜる。



ワンポイントアドバイス


味が薄いとき、濃いときは?
肉みそだけを炒めてるときに、
味見して、「今ちょうどいいけど、
この3倍の具を入れるとしたら?」と想像して、
味が薄いときは塩を足すか、醤油を足す。
麻婆豆腐はとろみをつける直前に、
味見して薄いと思ったら、塩を足すか、醤油を足す。
味が濃くなったときは、かさを増しましょう。
(終わります。ぜひつくってみてください)
2026-04-22-WED
生活のたのしみ展で
「麻婆の素」をご紹介します
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この取材をきっかけに
「按田優子さんに教えてもらった調味料を
販売したい!」となり、
按田さんに相談してみたところ‥‥。
なんと、6月の「生活のたのしみ展」にて
「麻婆の素」として
ご紹介することになりました。



詳細は生活のたのしみ展ページで、
5月以降順次お伝えしていきます。
気になった方はお知らせをご覧ください。