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というわけで、ここからは思う存分、 『五右衛門ロック』の感想を 語りましょう! |
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語ろう語ろう! |
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もう、新感線らしくて、 けれん味いっぱいで、 おもしろかったよねー。 |
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そう、むずかしく考え込むような 舞台じゃないから みんなでわあわあ騒ぎながら観れたのも すっごいたのしかったです。 |
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でも、お芝居の本番、 ぼく、みんなと一緒に観てないんだよね。 |
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あ、そうか。 |
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ああー、そうだわ。 |
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そういえばそうでしたね、 去年の夏のことだから すっかり忘れてました。 |
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それで、ああー、武井さんは 本番を観れないんだーと思っていたら‥‥ |
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大阪まで観にいきましたよ、帰国してから。 |
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新幹線に乗って新感線を(笑)。 自腹で。 |
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自腹、とうぜんです。 だって観たかったんだもん。 |
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えらい! |
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だからぼくは、みんなが観た本番と ちょっと違う 『五右衛門ロック』を観たわけです。 |
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やっぱり雰囲気ちがうの? |
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うん。 新宿コマで収録した 「ゲキ×シネ」とくらべると、 大阪での公演はもうちょっと はっちゃけた感じだった気がする。 |
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へええー。 |
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「劇団☆新感線」は もともと大阪の劇団だから、 地元での公演なんですよね。 だからお客さんの反応も違うし、 役者さんたちの、のびのび加減も やっぱり「ホーム」な感じがしました。 |
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へええー。 |
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もちろん東京公演の良さもあるんですよ。 歌舞伎町のコマ劇場という場所で、 石川五右衛門というテーマで、 あの「歌舞伎もの」たちが 大暴れっていうのは、 なにもかもドンピシャじゃないですか。 |
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うん、ドンピシャだった。 演劇って、その町に行くところから もうはじまってるもんね。 |
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歌舞伎町で『五右衛門ロック』、 ドンピシャだー。 |
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ぼくとモギさんは 新宿コマで2回観たんですよ。 |
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だから今回の「ゲキ×シネ」は3回目。 |
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3時間以上の劇を3回(笑)。 |
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そうか(笑)、 そそいでるわ、あたしたち。 |
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ねえ(笑)。 でもやっぱり、 「ゲキ×シネ」も面白かった。 |
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これはこれでまた堪能いたしました。 |
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いろんな角度から観られるっていうのが、 快感ですよね。 「このシーンはあのあたりの席で観たい」 っていうのを、ぜんぶかなえさせてくれる。 |
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そうそうそう、 常にシーンごとの特等席で。 |
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あと、何度も言いますが、 アップがすごい。 |
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あのかたの、目ヂカラ。 |
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目ヂカラ! |
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目ヂカラ! |
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北大路欣也さんの‥‥ |
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目ヂカラ!! |
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ねえ、それが映画館の スクリーンいっぱいに。 |
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そもそも舞台用のメイクなので、 映画やテレビに比べると 濃いじゃないですか。 そこにもってきて、カメラが寄る! |
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殺陣のシーンに、カメラが寄る! |
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役者さんの汗までバッチリみえる! |
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ギラン! と光る、北大路先輩の‥‥ |
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目ヂカラ!! |
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その目ヂカラも、 真っ正面からとは限らなくて、 ときどき隣にいる人を見るような、 横方向の目ヂカラがあるんですよ。 そうするとね、こう、なんだか、 同じ舞台に立ってるような 錯覚におちいって‥‥。 |
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えー、それちょっと生意気ー。 |
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(笑) |
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え、錯覚でも? 生意気でしたか。 |
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えー。 |
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だってこう、 横に向けた役者さんの視線を 正面から観られることって ないじゃないですか。 舞台に巻き込まれてるような 気がしたんですよ。 |
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あー、そういうことか、そうですね、 ほんとは入っちゃいけない 舞台にいるという感覚、 たしかにそれはありました。 山下さんみたいに、 「同じ舞台に立ってる」なんてことは ぼくにはとても僭越で思えななかったけど。 |
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ああああ‥‥。 |
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(笑) |
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山下さんを そんなに思い上がらせてしまうほどの すごい映像っていうのは、 複数のすばらしいカメラの おかげなんでしょうね。 |
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はい、そのあたりのことは収録スタッフに お話をうかがってきましたので。 |
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またー、テレビみたーい(笑)。 「くわしくはこちらー」って テロップみたーい。 |
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なんでー、 なんでモギコもやってんのー(笑)。 |
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‥‥もう、いちいちつっこみません。 |
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制作発表の場で みなさんが宣言していたことを ちゃんと舞台でみることができて、 それがすっごくたのしかった。 |
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そうそう、演出家の いのうえひでのりさんは、 「マンガみたいな舞台にしたい」 とおっしゃってて、その通りになりました。 |
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そうですね、あの舞台は、 良い意味で「マンガ」でした。 |
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脚本家の中島かずきさんは、 「ビアガーデンでビールを飲んで 帰るときのような気分にしたい」 と言われてたでしょ? |
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まさしくそんな気分でしたよね。 |
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ほんと。 劇場を出たら、スカーッとしたもん。 |
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川平慈英さんは、 「森山未來くんとのタップ対決をお楽しみに」 って予告してたけど、それもちゃんと。 |
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やってましたねー、タップ対決。 |
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川平さんは本番ではっきりと、 「まいりました」と言ってました(笑)。 |
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あとほら‥‥山下さん、 古田さんが言っていたことを、言って! |
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え? |
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だからほら、アレが出るといいなっていう。 |
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ああ(笑)、わかりました、言いましょう。 古田さんはあのときこうおっしゃいました。 「これだけ豪華絢爛なキャストなのに、 舞台のどこかで “う○こ”が登場するといいな」と。 |
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ははははは。 |
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この約束も、ちゃんと守ってくれました。 |
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守ってくださったのは高田聖子さん。 なんかね、もう、 ぜんぜん関係ないシーンで、 黒板にその絵を描くんですよ(笑)。 |
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あれは笑ったー(笑)。 |
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描いてたね(笑)。 |
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まったくそこでやらなくていいところで、 流れるような 一連の動作の中におりまぜて(笑)。 |
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みごとな「ソフトクリームの上の部分」を 黒板に描き上げてくださいました(笑)。 |
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面白かったー(笑)。 |
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拍手喝采だよ(笑)。 |
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ま、そういう楽しみもありましたね。 |
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ね。 |
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そして毎度のことながら、 音楽が、歌がよかったですよー。 |
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北大路さんの、あの歌! |
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歌い始めたときにはドキッとしました。 |
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ちょっとムード歌謡みたいなんだよね。 |
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生バンドが入って、 みーんなが歌うんですよ。 |
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歌いますね。 |
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でも、ミュージカルじゃない。 |
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そう。 あのちがいはなんなんでしょうね。 |
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状況や心理の描写ではあるんだけど、 決して「説明のセリフ」じゃない ってことかなあ。 そこで歌うのが不自然じゃないんだよね。 |
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ロックだから、かっこいいし。 |
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で、舞台美術が堀尾幸雄さんです。 |
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そうそうそう! 今回は書き割りがメインでしたね。 |
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そう、書き割りでした。 一枚の板に背景とかを描いて 様々な空間を表現するという、 あえてシンプルな手段できました。 |
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あの書き割りは、 たぶん「ブレヒト幕」の変形なんですよ。 |
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おおー。 |
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なんかわれわれ、プロっぽい解説してる? |
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成長しましたかね? |
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堀尾幸雄さんに「ブレヒト幕」のことを うかがってましたからね。 それを知ってただけで、すごく楽しかった。 |
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そういう大胆な演出も含めて、あれもこれも、 いやはや、痛快無比でしたね。 |
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うん。 スカッとするっていう意味では 今までの新感線でいちばんかも。 |
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そうかも。 |
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ほんと、娯楽大作ですよ。 |
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うん。 |
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‥‥ねえねえ、 みんなはどの役者さんがよかった? |
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お、その話をしますか。 |
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しようしよう! |
(つづきます!) |
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協力:(株)ヴィレッヂ |
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2009-05-16-SAT |
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