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最初に、怪しいやつに 見えるじゃないですか、 瑛太くんが。 ![]() |
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かなりね。 |
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そう。 |
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こいつに気をつけたほうがいいんじゃないか、 みたいな雰囲気で出てくるじゃない? |
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それは意図的にあったでしょうね。 |
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あった。 でも何を隠してるのか 分かんないんだよね。 「おかしいな、なにかおかしいな」 って感じで進んでいきますよね。 |
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あの生活感のない部屋。 ![]() |
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ああ〜! はい、はい。 |
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何もないんだよね。 |
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この男、なんかがあるというのは、 あそこに暗示されるような気がして。 彼はなにを秘密にしているんだろうって、 どこかがウソなんだっていうのの、 そのウソの謎解きなのかなと思いながら、 ずっとその前半を観てるんですよ。 そんな気配だった。 |
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あるいは、ほかの誰かが うそつきなのかって思うよね。 ![]() |
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そう、そう。 |
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「麗子に気をつけろ」って言う河崎と、 「河崎に気をつけろ」って言う麗子の、 どっちかが間違ってるか、 どっちも間違ってるのか、 どっちも何か同じことを共有してるのか。 ![]() |
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そう。で、且つ、その隣の隣に住んでる ブータン人に、「困ったことないですか」と、 この青年が聞いたりとか してるじゃないですか。 で、その受け答えも、ちょっと謎なんですよ。 そんなふうに一個一個、 腑に落ちない感じがずうっと続くの。 |
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前半、ずっと腑に落ちないですよね。 |
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その腑に落ちないのを全部貯めておくと、 後で、はあ〜っ!!! て。 |
![]() 一同 |
なる!! |
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どっからスイッチ入ったかなあ。 |
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ええと、どこだっけなあ。 |
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あれじゃないですか? ほら。 あの、ああ、ここは言わないほうが いいのではないでしょうか。 あの、ヒソヒソヒソ‥‥(耳打ち)。 |
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そこかあ! |
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で、ヒソヒソヒソ‥‥なところから。 |
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それ、書けないじゃん。 |
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書けませんね。 |
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すんません。 で、リンリンはどうでした? どこでスイッチが? 言える範囲で。 |
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私は松田龍平さんが出てからですね。 |
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そうだ! それは言えてる。 |
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松田龍平さんというスターは、 前半全く出ないんですよね。 |
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うん、そう、そう、そう。 |
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だからキャストを見てると不思議なんです。 「謎の男」ですよね。 |
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ああ、もう、 もう一回観たくなってくる、これ(笑)。 |
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回想シーンが重要な役割を はたしているでしょう、 でもその時間軸が よく分かんなくなってるんですよね。 |
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分かんない。 |
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最後に謎解きをされた時は すごいすっきりしたんだけど、 今、思い返すと分かんなくなってるから、 そういう意味でももう一回見たいです。 |
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で、これが、誰も原作を 読まずに観てますよね。 |
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はい、読まずに観てます。 |
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あえて我慢してました。 |
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これね、映画のノベライズをするってなったら 不可能と思うくらいに よくできていると思わない? |
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(笑)逆にそう思いますよね。 |
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あたしゃ断るね。 |
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依頼してないよ(笑)。 |
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断る! |
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映像でポンと分かるようにしてる部分が すごく多いですからね。 |
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ここまでお読みになってお分かりと 思いますが、 この映画は、いわゆるミステリーです。 |
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ミステリーですね。 |
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伊坂幸太郎さんの原作は 『このミステリーがすごい!』の その年の2位かなんかになってるんですよね。 |
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なってる。 2003年の作品のようです。 |
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原作は確か、 ふたつの物語が交互に 進むんじゃなかったかな。 村上春樹さんの『世界の終わりと ハードボイルド・ワンダーランド』みたいな? |
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ええとね、小説はですね、 ここに文庫版があるんですが、 「現在1」、「2年前1」、 「現在2」、「2年前2」っていうふうに。 |
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あざなえる縄のように‥‥ 最後に一個になるのかな。 |
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ていう形を取ってるみたいですね。 |
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あ、でも、小説は やりようがあるのかもしれないですね。 どこからでも、人称とかでなければ。 |
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そうだよね。 複数の人が語るっていうのもあるしね。 |
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‥‥誰も読んでないんだね(笑)。 |
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いや、読みたいと思いつつ! |
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私、『アヒルと鴨』だけ、 読まないでおこうと思って、大事に。 |
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本当? |
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今日の日のために(笑)。 |
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へえ〜。 |
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あとは結構読んでますよ。 |
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多作ですよ。 |
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評価の高い人ですよね。 |
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とってもおもしろいですよ。 |
(つづきます!) |
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2008-07-07-MON | |
協力 アミューズソフトエンタテインメント株式会社 |
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