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ほぼ日手帳

糸井重里

・昼間は暑いし、夜になるとずいぶんと肌寒い。
 うかうかしてると雨も降ってくるしね。
 なかなか油断できないのが梅雨の季節ですが、
 長雨でも続かないかぎりは、あんまり不平もでないし、
 雨をたっぷり浴びた緑はほんとにきれいなので、
 ぼくはわりと好きです。
 そのうち襲いかかってくる暑いばかりの真夏に向けて、
 日傘なども準備しているんですけどね。

 このごろ思うんですけど、どういう天気の日でも、
 ときどき窓を開けられるっていうことが、
 とてもありがたいことに思えるんです。
 このごろの新しい建築のオフィスなんかだと、
 空調がしっかりしていても、窓が開けられないですよね。
 もちろん外に落ちたら危険ですから、その理由もわかる。
 でも、窓がない、外とつながってない空間って、
 どうもぼくは苦手なんですよね。
 室温やら湿度やら空気の清浄度とかは、
 コントロールできると思うのですが、
 人間の無意識が「ここは閉じている」と、
 ずうっと感じていると思うのです。
 ほんとは閉ざされた空間にいるわけです、ほんとは。
 影響与えてるんじゃないかなぁ、そこにいる人たちに。
 どんな生きものでも、閉じた狭い空間にたくさんいたら、
 ろくなことにならないでしょう。
 空調とかの問題ばかりじゃないですからね。
 「外との出入り」を感じられる、オープンである、
 ということが、その場に気持ちよくいられることの
 とても大きな条件だと思うんです。
 食うこと、寝ることだけなら、刑務所だってできるけど、
 その場から出られない「閉じた空間」だということが
 十分に「刑罰」になってるわけですよね。

 出入りが自由であること、開いていること。
 これを意識し続けてないと、どうしても閉じやすい。
 閉じていたほうがコントロールはしやすいですからね。
 それはネットの仮想の空間なんかでも、似ているでしょう。 
 閉じていく、ぶつかりあって苦しくなるという感じ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
外と内の間に「縁側」みたいなものがあるのが、ぼくの理想。

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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