糸井重里
・やっぱり週末の渋谷とかに出ると、すごい人混みでね。
海外からの旅行者が6割くらいの感じかなぁ。
たぶん、日本の都会の人たちの歩き方と、
ちがった速度ちがった広がり方で歩いているのだろう。
ぶつからないように歩くには、こちらの工夫がいる。
いや、日本人らしい若い人たちにしても、
横に数人で列になって歩いている人たちもいるので、
これはこれで、対処する必要がある。
すき間をくぐり抜けるようにするのはこっちの仕事だ。
こういうことを、いつも人混みのなかで
無意識にやってきているのだろうな。
ふつうの混雑くらいだと慣れたものなのだが、
とても混雑となると、ラグビーの試合みたいに
あっちこっち避けながら動くので、けっこう疲れる。
歩くだけなら、運動のエネルギーを消費するだけだけれど、
そこに避けるとか緩急をつけるとかが入ると、
身体もあちこち微妙な筋肉を動かすことになるし、
おそらく神経もつかっているのだろう。
(というようなことを、道玄坂を歩きながら考えついて、
そのことを「ほぼ日」に書こうと意識して歩いたら、
とても疲れることをしているんだなぁと気づいた。)
「都会は疲れる」と地方で暮らしている人が言うが、
地方でも繁華街などは同じことなんじゃないだろうか。
人と人との距離が密接になるような場所では、
知らず知らずのうちに「関係」に神経をつかうから、
そのことが人を疲れさせるのだろう。
やっぱりなぁ、山奥とは言わないけれど、
密でない空間、安宅和人さんのいう「疎空間」というものが
人間にとって「入浴」や「栄養」のように
必要なのではないだろうか。
「ほぼ日」も、都会のなかで生活しているけれど、
このごろ「疎空間」への開拓をとても意識しているものな。
◆それでは、今日の質問no.033「秘密はありますか?」。
いちおう考えて思い出してみてください。
無理をしない範囲で、よければメールでも送ってください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
生きものは、あまり密集していると自らを滅ぼすとか聞いた。
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