糸井重里
・おじいさんとか、おばあさんとは、
最初からおじいさんやおばあさんだったと思われがちだが、
おじいさんも、おばあさんも、
ちょっとワルな若いもんだったり、
キャピキャピした娘さんだったりしたこともあるわけで、
そのころは、いまじゃ考えられないくらいに
若気の至りみたいなことをやったり考えてたりしてたのだ。
ふと、じぶんのことは棚に上げて、思ったんだよね。
よく言えば、初々しいことだとか、純情なことだとかも、
あのじいさんや、このばあさんが考えていたらしいよ。
んなことはなかったような顔してるけど、
はじめからじいさんでもばあさんでもなかったのは、
すごく冷静に考えてもそのとおりのことだろう?
それはさ、30代だ40代だ働きざかりだっていう
大人ぶってるおじさんやおばさんも、
新入りの若いやつだったということだし。
小学2年生が、新入学の1年生を見ながら
「かわいいよね、1年生が来たんだよ」なんて
先輩面して言ってるのも同じようなものだ。
おもしろいなぁ、人って、それをずっとやってるんだよね。
で、本人も昔のじぶんのやってたことや考えていたことを、
憶えていたり憶えてなかったりしている。
はっきりと思い出せることもたくさんあるんだけど、
なにかトーンみたいなものは、脳内で再現できないかもね。
その年代のころの、音色とか、色調みたいなものは、
そのときだけのものだっていう気がする。
幼い子どもの「あどけなさ」は、いつか消えかけていく。
おやじたちの「ファイト」も他の年代とは別のものだろう。
じいさんばあさんの「ふわっと流す」感覚も、
そういう年にならないとわかりにくいものだ。
おんなじ人間のなかでも、別の音色で表れている。
別の人だとまでは言わないけれど、
別の絵、別の音楽を身にまとってるんじゃないかな。
だから、あんがい飽きずに生きていられるのかもねー。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「私がオバさんになっても」って歌から、34年ほど経った。
毎日更新!
ただいま募集中!
ほぼ日のサービス
-
ほぼ日アプリ読みもの、お買いもの、イベントetc. 新着コンテンツが毎日届く、ほぼ日公式アプリ。 -
ほぼ日手帳アプリスマホを持ち歩くだけで、その日の記録が日記になる。ほぼ日手帳のデジタル版。 -
ほぼ日の學校アプリたくさんの人たちに出会い、いろんな話を聞くことができる「ほぼ日の學校」アプリ版。 -
ドコノコ写真で広がる犬猫なかま。犬と猫の写真を投稿して楽しむSNSアプリ。 -
ほぼ日曜日渋谷PARCOの8階にある、ほぼ日が運営するギャラリー・イベントスペース。 -
生活のたのしみ展お買いもの、おいしいもの、体験型企画が集まる、ほぼ日主催のリアルイベント。 -
TOBICHI東京ほぼ日が運営する店舗・ギャラリー・イベントスペース。 -
TOBICHI京都ほぼ日が運営する店舗・ギャラリー・イベントスペース。 -
ほぼ日通信WEEKLY限定記事の配信や、プレゼントの抽選もある、毎週水曜発行のメールマガジン。 -
ほぼの駅 AKAGI群馬県赤城山の山頂エリア、鳥居峠にある、ほぼ日の施設。