糸井重里
・この、ぼくが毎日書いている元「今日のダーリン」。
いろんなことを、いろんな角度で書いてきた。
1998年「ほぼ日刊イトイ新聞」を創刊したばかりのころ、
もうすでに「…書くことない」と気づいてしまって、
窓の外の景色をそのまま描写したことがあった。
いや、あったような気がする、忘れているけど。
ある時期には、なんとなくだけれど、
この雑文が「社説」みたいな役割をしていると考えて、
ちょっとしたなにかを言いたくなっていたこともある。
そういう気持ちにならざるを得なかったのは、
やっぱり東日本大震災の2011年3月11日からの時期で、
いやぁ、三陸の海に津波が押し寄せたけれど、
インターネットの海にも大量の困った情報が漂った。
デマとかウソとか悪罵とか中傷とか騒音とか、
そういう浮遊物にぶつかりながら泳ぐのに必死だった。
それでも、使いようによっては、インターネットは、
役に立つところもたくさんあって、
あの海で必死で泳いでいたことは、大きな学びになった。
ある程度、ネットとの距離の取り方も覚えるようになった。
それにしてもなんにしても、毎日、この原稿は書くわけで、
手を変え品を変えというか、七転八倒しながらというか、
半分寝そべって居眠りしながらというか、
わーいこれだけは言いたいぞと勇んでというか、
いろんな態度でとにかく、今日もなにかしら書いている。
最近は、ここの原稿を書くための「コンセプト」がある。
あるとき気がついてしばらくはこれで行こうと思ったのだ。
「ほぼ日」をスタートしたときの原点も、これだった。
「毎日かならず店に顔を出してるおやじが、
なにかしら話しかけてくる」という方法である。
今日のこれも、今日のそういうおしゃべりなのだ。
「ようっ、元気? そういえば最近はさー」と話し出す。
「いいダジャレを思いついたんだけど、どうかな?」
なんて日も、そのうちあるかもしれないよ。
◆今日の質問no.074「行きつけの店はありますか?」です。
思い出して、よかったらメールにも書いて送ってください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
けっこう長いこと、原稿は27文字×40行で書いてるんです。
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