糸井重里
・たまには、年長者らしいことを言おうかな。
「保健体育」のはなしであります、健康と身体のことです。
フリーや、それに近いようなかたちでやっていると、
定期検診だとか歯科健診だとか予防接種だとか、
そういうことがめんどうで疎かになってしまう。
「おれは元気だから10年くらい医者に行ってない」
というのはきっと自慢だろうし、元気はなによりだが‥‥。
ある程度年齢を重ねてくると、どんなに丈夫な身体でも、
ちょっとは気をつけたほうがいいことが出てくる。
ぼく自身は、50歳を前にしたくらいの時期に、
先輩の経営者の方から、人間ドックに誘われて、
その人といっしょに一日宿泊コースを受けた。
説教がましいことは何も言ってなかったけれど、
「社長の健康は責任である、本人だけの問題じゃない」
ということを教えられたのだと思った。
ぼくも別に命知らずな男ではなかったけれど、
どこかにじぶんの身体についてことさらに気にかけるのは、
江戸っ子じゃないような気持ちがあったように思う、
もともと北関東は群馬の生まれのくせにね。
はじめての人間ドックをきっかけに、
じぶんの身体や健康をケアすることは、
重要な仕事のひとつだと考えるようになった。
タバコをやめたことや、定期的にジムに通うことも、
そういう種類の仕事をやっているということだ。
それがなかったら、いまの健康はないだろうとも思う。
いまもフリーの立場だったとしても、「保健体育」は、
じぶんという「唯一の働き手」への重要な投資である。
じぶんの原価を惜しんでは、いい仕事はできない。
人は、40過ぎくらいから「不健康ばなし」をはじめる。
まだ、生きる先は長いのだから、
自虐的な冗談を言ってないで「保健体育」をやりなさいな。
配偶者や幼い子どもたちのいる人は、なおさらです。
元気があればなんでもできる、元気もコストはかかります。
◆今日の質問no.076「身体にいいことしてますか?」
むつかしいかな?考えて、よかったらメールをください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
じぶんの命はじぶんのもの‥‥というわけでもないんだよね。
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