糸井重里
・其の一「妖精さんのこと」。
地球上には「妖精さん」という人たちがいる。
背中に羽がついていてハチドリのように飛んで、
花の蜜を吸っているというわけでもない。
人間の姿をしていて、人間の社会で人間として生きている。
別段、可憐な少女の姿をしているというわけでもなく、
おばあさんだったり、おやじだったりすることも多い。
ちょっと見には、どこにも妖精の要素はないのだが、
「ほら、あの人、妖精さんじゃない?」と言うと、
周囲の人が「ああ、はい」と納得してくれることが多い。
繰り返しになるが、羽もないし、姿も人間そのものだ。
しかし、ちょっとした悪意やらも含めてとても善良で、
頭のなかのどこかに快晴の青空を持っていて、
こころがときどき踊っていたりする、そういう種属。
24時間を36時間くらいに伸ばして使ったり、
だれも誘わないまま、たったひとりでかくれんぼをして、
人間たちを地上に置き去りにしてしまうことがある。
ぼくは、その人間たちのほうなので、
「妖精さん、空に飛んでったのか」と、後で気づく。
ほんとうに、羽もないのに飛んでいったのかもしれず、
なにか妙な掛け声と共に落ちてくるかもしれない。
それが「妖精さん」なのだから、しょうがない。
・其の二「など」。
なにか食べにいってさ、また来たいなと思う店がある。
その逆に、評判通りによかったんだけど、
「もう一度は来ないような気がする」という店もある。
なんにもわるいことはないし、おいしかったのだ。
ただ、また来たいかといえば、それはなさそうな。
食べものの店じゃないけれど、人にしても同じで。
「また会うだろうな、会いたい」という人もいる。
会ってるときから、また会うという気がしている。
なんにもわるいことはないのだけれど、
「また会うことはないかな」という人もいなくはない。
どこがどうちがうのか、よくわからないのだけれど、
わかってもしょうがないと思うことにしている。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
読む人のことを考えずに、日記のように書いてしまいました。
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