糸井重里
・人の一生を太陽の動きに喩えることがある。
あんがい、それはみんなよくやっているようなことだ。
生まれてしばらくは、地平線から陽が昇るような時間だ。
赤ん坊は、まわりを明るく照らしてくれるし、
それを見ているだけでうれしい気持ちにさせる。
やがて、太陽は高く高く上がっていく。
光は強くなり、太陽は大きくなっているのかもしれない。
いつまでも終わらないかと思うような昼である。
眩しすぎて草木を枯らすようなこともあるだろう。
熱い青年の時期には、水や風の助けも必要だ。
永遠に、昼は続く、はずもなく。
太陽はいつのまにか、いちばん高いところにはいなくなる。
今度は大地に向かって下がっていく。
明るさも少なくなり、もう眩しさもなくなっている。
西の空、ほの赤いやわらかな明かりが静かに沈んでいく。
これで、太陽の物語はお終いかというと、そうでもない。
太陽のかわりを月と星がやってくれるのかといえば、
これは、なかなか、そうもいかない。
ここで人の一生は終わり、いうものでもなかった。
まぁ、ここらへんからは夜がはじまるのだ。
ずいぶんと長いぞ、昼に負けないほど夜は長い、長い長い。
眠ってしまってもよさそうだし、
昼のように起きていることもできそうだ。
長い夜をどうしたものかと過ごしていると、
やがて、東の空からまたやってくるのだ、太陽が。
おいおい、そうか、繰り返しになっているのか。
一日を人の一生に喩えても、あれれれ、
これでは終わりがないじゃないか。
思えば、いっしょに遊んでたともだちとも別れた。
いろんなことを飽きたり忘れたりもしてきた。
ただ、夜になっても出会う人もいるし、
遊ぼう遊ぼうと音楽は鳴っている。
夕暮れのあと、夜もすっかりあかるく照らされていて。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
だれかへの子守唄のように、口から出まかせで歌ってます。
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