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ほぼ日手帳

糸井重里

・よくある説明なのだが、「AIと人間のちがい」は、
 AIには「肉体」がない「心がない」という。
 それはそうだと、ぼくも思うけれど、
 なんかもっといい言い方はないものかと考えていた。
 小理屈をこねるようだけれど、こうも思う。
 「肉体」に近いものはいずれつくれるんじゃないか。
 「心」と似たようなものはやがて発生するかもしれない。

 ぼくなりには、ドシロウトの考えなのだけれど、
 前々から、こういうことじゃないかなぁと思っていた。

 AIには「暮らし」がない。

 どこの立派なAIも、
 膨大な情報のものすごいネットワークはあり、
 それを利用して計算したり保存したりはできる。
 どんどん利口になっていくのは、もうわかっている。
 そして、なんならロボット技術と組み合わせて、
 肉体的な活動もできるAIだってできることだろう。
 でも、用のあるときに用をするだけで、
 いろんなものを食べたり、むだなことをおしゃべりしたり、
 ぶらぶら歩いたり、ちょっとだれかに話しかけられたり、
 なんか食べてうまいなと感じたり感じなかったり、
 片思いしたりだれかに好かれたり、トイレに立ったり、
 おもしろくもないテレビをずっと見てたりはしない。
 そういう情報としてあいまいな「暮らし」をしないし、
 「暮らし」によって起こる偶然にも出合わないし、
 そういう偶然によって変わり続けることもない。

 逆に、人間は「暮らし」という偶然の海を泳いでいる。

 「暮らし」、英語でいうと「LIFE」である。
 そして、「LIFE」は「人生」である。
 さらに、「LIFE」とは「いのち」である。
  
 そう思うと、AIには「LIFE」がないとも言える。
 そうか、そうだねぇ、人間には「LIFE」があって、
 なんだかうれしいことだなぁ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
人生儚かったり辛かったりもするけど、やっぱりおもしろい。

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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