糸井重里
・歯ブラシに、歯磨きペーストをしぼりだして乗せて、
最後のところで「ピチュッ」と小さくなにか飛ぶ。
植えられたブラシの毛の弾性が、
歯磨きペーストの飛沫を弾き飛ばしたせいだ。
なぜか、これが目に入るといやなんだよなぁ。
でも、顔の近くで歯ブラシを構えているから危険性は高い。
いま、このことについてわざわざ書いたのだけれど、
生活もないし、もちろん歯磨きしたこともないAIは、
この感覚を知らないんだろうなぁと思って問いかけてみた。
すぐに、「知ってましたか、と問われると、
”現象としては、ちゃんと説明がつきます”と言えます」
と答えてきた、詳しくそのことについて書いてあった。
そして、その説明と、どういやなものかと続けて、
どうやったら防げるかなどについて語ってきた。
もう、だれか人間がことばにしたことは、
みんなAIの「脳内」に記憶されているんだと思い知った。
経験もしてないのに、したことあるように語ってくる。
もっと、機械にはできなそうなことを質問する。
特に「匂い」や「肌ざわり」などについて訊いてみた。
おにぎりの包装をはがすときの、
海苔や梅干しの香りがふわっと漂ってくるうれしい感覚。
これについても「かなり具体的に想像できます」と答えて、
最後には「包装をはがす瞬間の”時間の開き方”が、
ちょっと豊かですよね」というようなことまで言ってた。
「くすぐったい」ということについても、
詳細に説明してくるし、おまけのように
「くすぐったさは信頼関係がないと成立しにくいこと」
などと付け加えられ、なるほどと思ったりもした。
いったん人間が感じちゃったり、考えついちゃったり、
やっちまったりしたことは、訊いたとたんにすべて
「それはありますよね」とAIの脳内に入っちゃうんだね。
だから、AIに「まだ訊けない、わからないこと」や、
「訊いてやらないこと」が大事になるんだろうねー。
連日続けてAIの話ですが、お許しくださいませ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そして、今日は「ほぼ日マンガ部」大説明会の日ですねー。
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