「この調子だと
日光の夏は短いですよね。
まだ8月ですが
秋冬野菜の準備をはじめましょう。
準備をするのに早すぎることはありません。」
作付け計画がかかれた
メモを取り出した諏訪さん。
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夏野菜の終了を待たずに
秋冬野菜の準備に進むことになった
日光金谷ホテル菜園プロジェクト。
もう道順も覚えた「カンセキ」で
買い出しです。
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「まずはトマトやナスの葉に
『オンシツコナジラミ』が発生しているので
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殺虫剤を買っておきましょう。
直接的な被害よりも
ウイルス病を媒介することがやっかいなのです。
こういうものや
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こういうものがありますが
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基準をまもって使えば大丈夫ですから
被害が広がる前に『オンシツコナジラミ』を
退治しておきましょう。」
次に今回の教訓を生かして
さらに日光仕様(高地で気温が上がらない場所)に
追加が加えられました。
「秋冬野菜の準備にあたって
マルチシートを透明のものにかえましょう。
これまでは黒マルチを使ってました。
これは雑草の抑制と
夏場の地温上昇をおさえる効果がありますが
気温が低い日光では黒マルチより
光の吸収がよく、
土が温まりやすい
透明のマルチを使うことにしましょう。
あとは寒冷紗をかけてあげて
暖かくしてあげましょう。」
苗売り場に向かう途中で
「苦土ケイカル」を発見!
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未だに「しつもんチケット」にも
多くみられる
「珪酸カルシウムが手に入らない」問題。
「諏訪さん、
『苦土ケイカル』とかかれてますが
これで大丈夫ですか?」
「もちろん、
この『苦土ケイカル』で大丈夫です。
ごらんのとおり、
そんなに高いものでもないので
これから露地栽培で
秋冬野菜をはじめようとしている方は
使ってみてください」
珪酸カルシウムについては
ここやここを参考にしてみてくださいね。
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育ちのよい苗を選び始めた諏訪さん。
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ブロッコリーや
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キャベツ、カリフラワーの苗を購入します。
さらに種売り場に移動して
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「大根、菜の花、春菊、水菜
ホウレンソウ、小松菜、カブ」
を購入。
特に「菜の花」は総料理長からも
「ぜひ、大量に作ってくれ」と
頼まれている野菜。
「菜の花」は地元料理でも
よく出される食材なのだそうです。
夏野菜は実験の要素が強かった
金谷ホテル菜園プロジェクト。
本格的に真価が問われるのは
この秋冬野菜からとなりそうです。
「そろそろ現地を視察しようと思います」
と、永田先生から連絡がありました。
永田先生が直接、現地で検証すると
また別のアイデアや
対策が生まれるかもしれません。
今日も、金谷ホテルでは
野菜づくりがつづけられています。
(毎日の野菜づくりのようすは
こちらをご覧ください。)
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