「書く」って、なんだろう?
鉛筆と紙があればできる
とてもシンプルな行為でありながら、
誰かに思いを伝えたり、考えをまとめたり、
いま起きていることを未来へ残したり…
「書く」には、いろんな力がありそうです。
ほぼ日手帳2019では、
「書く」という行為にあらためて注目して、
書くことのたのしさや不思議さを
考えたり、おもしろがったりしてみようと思います。
この特集では、仕事やプライベートで
書く・描くことをしている十人のみなさんに
愛用の「書く道具」を見せてもらいながら
話を聞いたインタビューをお届けします。
十人十色の「書く」を、おたのしみください。
書くってなんだ?
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シェイクスピアもそうしていたように、
原文をそのまま書いてみる。
翻訳家松岡和子さんは、
シェイクスピアの遺した37作の戯曲を
長年かけてすべて翻訳しようとしています。
そんな松岡さんが「手で書く」のは
訳語ではなく、なんと原文なのだそうです。
プロフィール松岡和子(まつおかかずこ)
翻訳家、演劇評論家。
1942年生まれ。
シェイクスピア全作の新訳に取り組んでおり、
現在34作目まで翻訳を完了している。
著書に『ドラマ仕掛けの空間』(創樹社)、
『「もの」で読む入門シェイクスピア』(ちくま文庫)、
『深読みシェイクスピア』(新潮文庫)など。
訳書に
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
『ガラスの動物園』(劇書房)など多数。