みんなのセルフタイマー展  〜 テーマ 〜  ひとりで
 
「ひとりで」。
このテーマで写真を眺めることで、
より深いペーソスを味わえるのではないでしょうか。
共演者なし。私とカメラ、一対一。
真剣な、ひとり舞台をご覧ください。
 
  今年の2月に鉾田市に移り
家の横にある小さな畑を作りはじめた
ビギナー農夫です。
EOS kiss X5を使っていますが
セルフタイマーを使ったことがなく
一人暮らしのため
劇団セルフタイマーに影響されて
初めてセルフタイマーを使ったのがこの写真です。
(素人劇団「セルフ」)
  沖縄県伊計島にて
2年前に初めての沖縄女一人旅に出たときの
上演作品です。
思えばセルフタイマーを利用したのは
人生で初めてで、
セルフタイマーの面白さに気づいた
旅になりました。
(なろちゃん)
 
  青森県三内丸山遺跡の資料館にて。
縄文服を着て、
犬を飼っている縄文人に成りきりました。
縄文犬にとって、カメラ目線は難しかったかな。
(遮光器土偶)
 
  春まで中国天津に1年半住んでいました。
写真は今年の2月ごろ、
凍った川の上で撮影したものです。
iPhoneを川べりに置いて、
セルタイマーAppを使いました。
凍った川がどれほど大丈夫なのか
想像すらしたことがない関西人は、
気分は思いっきりジャンプのつもりでも
川面に衝撃を与える勇気がなく、
このような中途半端な姿勢で妥協するしか
ございません。
ま、自慢さえできればええわ、という妥協です。
(わたしもハリー)
 
  皇居ランで疲れはてた女優、です。
(春巻き)
 
  「カーブと私」
ヘルメット着用のまま徘徊してみたところ、
不審者感20%UPを達成。
カメラはヘッドライトの上に配置。
セルフタイマーポーズを取り入れたつもりが、
全然ちがっててガッカリ。
 (メットおじさん)
 
  神田明神さんの近くの甘酒屋さんにて、
狸と内緒話をしてきました。
(風とともに)
 
  セルフタイマーで撮れば岩の大きさもよくわかるし
それで行こう! と最近流行のボルダリングへ。
我が家には、コンパクトな三脚が有るはずなのに
見つからず、撮影は帽子の上にカメラを置き、
カメラケースで角度を調節しつつ、撮りました。
まさしく見当で。
カメラのモニターは見れないし、
シャッターの音は波の音で全然聞こえないし、
けど、なかなか楽しい経験でした。
撮影場所は新潟県新潟市西蒲区田ノ浦海岸の
南隣の浜の岩です。
自宅に帰ってPCで確認して
びっくりな出来でした(自画自賛)。
(石山登)
 
  劇団経験初日の講演です。
ジョガーの溢れる大阪城公園で、
誰よりも速く走りたい思いを演じました。
次回はもっと強い思いを表現できるよう
精進したいと思います。
(トリ)
 
  長崎県の松浦鉄道「たびら平戸口駅」での
セルフ写真です。
向かいのホームにカメラをセットして、
走って撮りました。
何事もなかったように自作自演するのが
モットーです。
(テラ)
 
  手前に写っている植物は、
お家にある植え込みです。
植え込みの上にカメラを置いて、
撮影してみました。
そして奥で浮いているのは私です。
 わたしのカメラのセルフタイマーが
10秒のものしかなく、
ずーっとぴょんぴょんしていたので
汗だくだくになりました。
でも面白い写真が撮れたし、
いい運動にもなりました。
(くじら)
 
  フライフィッシングを楽しんでいます。
渓にて岩にデジ一を置いての自分撮りです。
釣れた山女との2ショットなら最高ですが・・・
次回はチャレンジしてみようかと思います。
(Juns3545)
 
  地元のアジサイ公園に行ったとき、
思いついた公演です。
子どもたちが遊んでた遊具施設で、
大きな球に腰掛け、ロープを握り、
それがレールをつたって
ターザンのように移動する遊具。
これに目をつけたボクは、
移動途中でシャッターがおりるように、
セルフタイマー10秒セットし、オン、
いざ走り、球に腰掛け、ロープを握りしめ、
勢いよくスタート〜。
5、4、3、2、1‥‥パシャ!
それで撮れた一枚がこの写真です‥‥が、
この公演、何度が試みたんです、
もっといい画が撮れるはずと‥‥
しかし、この公演のために、
おっさんにこの遊具を独占されたチビッ子たちの、
待ちわびる列ができていて、
やむなく3回で公演終了でした。
「おっさんの、主演の袖で、待つ子たち。」
(大倉野 のりゆき)
 
  3月から鉾田市烟田ではじめた一人暮らし。
住みはじめて作りはじめたやさい畑。
監督、脚本、撮影、劇団員ひとり。
(遊悠舎+吉良 繁信)
 
  仕事から帰ると、
妻は幼子と眠っていることが多い。
そこで私は一人で食事をし、
その後、夕食の食器と、
お昼のお弁当箱を洗います。
この、後片付けのときに
ひとたび「しんどいな」と思ってしまうと、
なんとなくしんどさが倍増してしまいます。
今日は「しんどいな」と思いかけたその時に、
ここで、劇団セルフタイマーをすれば、
このしんどいような感じが、
面白さに昇華されるのではないかと
ふと思ったので
チャレンジしてみました。
(おとうちい)
 
  私はメキシコでスペイン語やスペイン語文学を
勉強しているのですが、
通っている大学付属の語学学校で一般向けの
写真の授業を受講しています。
この日は大学内で自由に
写真を撮影するという回でした。
開始から1時間以上経って物を撮るのに
飽きてきた頃、地面に窪みを発見し、
そこに人を立たせて撮影したかったのですが、
頼める人がいません。
その時にふと、「ほぼ日」で掲載していた
劇団セルフタイマーのことを思い出し、
自分を立たせることに決めました。
演出に関しては、
周りを岩が囲む舞台を発見したことが
最大のポイントでしょうか。
どうしてこの表情になったのかは
あまり覚えていません。
初舞台とはそういうものなのかな、
と思っています。
(ナカシマ)
 
  トルコのモスクにて。
なにげない素振りをしていますが、
セルフタイマーのタイミングが気になって
仕方ありません。
劇団員としてはまだまだです。
(やっちん。)
 
  誰もいない軽井沢の森林ランの際にとった
セルフタイマー写真で応募してみます!
(JKM)
  長い間買ったままの状態で放置してた
カラーボックスを、
ふと思い立ち組み立て始めました。
その最中、劇団セルフタイマーのことを思い出し、
主人がちょうど出かけてることも幸いに、
作業の様子をセルフってみました。
左端の板の斜め具合が、
我ながら自分の不器用さが
滲み出ていると思います。
室内なので、セルフっているところを
他人から見られない安心感はありました。
が、撮影場所が玄関のそばで、
なおかつ、いつ帰ってくるかわからない主人に
この現場を見られたくない、と、
これでもあせりながら何枚か撮影しました。
しかし主人ではなく、
宅急便が来訪したのにはあせりました(汗)。
ちなみに無事カラーボックスは完成しました。
(カカオパカパカ)
 
  演出上意識した点は、カメラ目線からの脱却です。
真剣な表情を作ろうとしたものの、
5パーセントくらい笑ってしまっているところが
心残りです。
(ナカシマ)
 
  以前に送った2作品と今回のもので、勝手ながら
野外公演三部作とさせていただきます。 
今回のテーマはメキシコらしさです。
サボテンと共に写れる場所を探しました。
手前に写る雑草とあいまって
野趣に富む1枚になったのではないかと思います。
(ナカシマ)
 
  4月、じぶんの誕生日に撮った写真です。
この日は朝いちばんにユリを買い、
一日中大好きな町を散歩して
黄色をふりまいていました。
これは散歩のあと、
じぶんの部屋に飾ったところです。
タイマーをセットしたら大急ぎで出窓に飛び乗り、
そしらぬ風を装って
すかしたポーズをするところがミソ。
(窓際族)
 
  このたびお送りしたのは2011年の作品です。
わたしはインディーズで
ミュージシャンをしているのですが、
アルバムの予算があまりなく、
アー写にかけるお金もなかったのです。
そこで、自分で撮っちゃえ、と思い立って
自室でセルフタイマーを使って撮り始めました。
ギターの横に並んで座る構図を考えていて、
何度もカメラと壁を往復していたのですが、
そこでギターが倒れかかり、
とっさにパッとギターを押さえるが
カメラのランプは点滅、
体勢を立て直す時間はなく、
ギターを持ったままレンズを見つめ、
そこでシャッターが切られた! のがこれです。
まさしくセルフタイマー顔で恥ずかしい‥‥
と思ったのですが、
これがいいという人が数人いたので、
当時はこの写真がフライヤーなどに
採用されました。
でもやっぱり恥ずかしくなってブログなどには
載せていませんが、つい投稿してしまいました。
(まゆるか)
 
  iPhoneで寝間着姿を撮ろうとしたのですが、
顔が入っていませんでした。
(しーなねこ)
 
  閉じた瞼、
無理やり口角をあげようとしたぎこちない笑顔、神々しいまでの間違えたホワイトバランス、
何より枠に入りきらないことを恐れるあまり
僕がカメラからとても遠い。
しかし、私の左下に注目していただきたい。これ、完全に小人です!笑
おばさまが写りこんだポジションと
僕のポジションの偶然はもちろんのこと、
新門の巨大さ・三脚の小さいことによる
視点の地面からの近さ・真っ白の地面が
さらに遠近感を失わせた結果、奇跡を呼びました。
(アントニオ・モーギ)
 
  主役はフランスパンです。
主役ですが、セリフはありません。
ただ黙ってステージに寝そべりながらも
存在感を示す、という難しい役柄です。
 観客の反応が気になりますが、
あとはただ、見守ることしか出来ません。
(明野ベーカリーぱんだ屋)
 
  愛知県の犬山市にある、
日本モンキーパークで撮りました。
私の後ろに写っているのは、
岡本太郎先生の若い太陽の塔です。
ムスコの園の遠足で出かけました。
ムスコも一緒に写ろうとさんざん誘ったのに
彼はのってくれず、
やむなく一人でセルフタイマーで撮った写真です。
この時は、自分が写り込む場所になる
目印がないまま撮影しました。
そして、この写真を撮っている間、
ムスコは友人のパパ達に
みてもらっていました‥‥。
(toko)
 
  野外公演を3回行った後、
室内公演に挑戦しました。
寝室で撮影したものです。
これを撮る前には居間で撮影を行いました。
その際、カメラとソファーの前を
何度も往復したにもかかわらず
納得のいく出来にならなかった徒労感が、
少しこの写真にあらわれているような気がします。
 (ナカシマ)
 
  九州旅行の時に撮ったものです。
どなたの像だったのか失念してしまいましたが
同じポーズをして撮ったのですが
なんだか変な写真になったなあと思い
捨てずにとってありました。
土台が遠かったうえに、何だか斜めで
セルフタイマーらしいユルさが
気にいっております。
(伊地智 妙)
 
  鎌倉で、どうしても紫陽花を撮りたい。
そのとき劇団セルフタイマーのことを思い出して
挑戦してみましました。
石の上に置いて、人目を掻い潜り、
なんとか撮れたのがこの一枚です。
表情を作るまえにシャッターが
降りてしまいました。
(しんご)
 
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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
ほとんどのカメラについているのに、 たぶんあんまり使われていない機能、「セルフタイマー」。 糸井重里は、これに着目。 「劇団セルフタイマー」を設立しました。 それはつまり、孤独にがんばる撮影活動。 一座の公演は「気まぐれカメら」で発表されています。 主演女優、ブイヨン。監督・出演、糸井重里。 タイマーセットで本番スタート! 走れ! レンズを見よ! 周囲の目は気にしない! この、ペーソスあふれる活動を、みなさんもいかがですか? 劇団セルフタイマーは団員を募集します。 とはいえ、ほんとに人を集めるわけではございません。 「セルフタイマーで撮った写真を投稿する」、 それが団員になるということなのです。 さぁ、あなたも、タイマー・セーット!