ほぼ日編集部の平野慎也です。
9人の乗組員が日替わりで書いている
「ほぼ日3分コラム」を続けていたところ、
ぼくに、思いがけない幸運が訪れました。
高校時代の恩師、関先生から教わった
「書いたら部分点、書かなきゃ0点。」
という言葉について書いた文章が、
なんと先生ご本人に届いていたのです。
20年来の「ほぼ日」読者でありながら、
教え子がここで働いているとも知らずに。
もう会えないと思っていた関先生のもとへ、
22年ぶりに会いに行ってきました。
- 平野
- そうだ、ここでお渡ししたいものが。
- 関
- え、プレゼント交換タイム開始?
- 平野
- ぼくが仕事で関わってるものを中心に。
- 関
- なあにこの箱。どうしよう。
開けてもいいですか?
- 平野
- はい、ぜひ開けてください。
- 関
- なんか開け方がある気がする‥‥。
シールは剥がしたほうがいいのかな。
どう思います?
- 平野
- 剥がしてもいいし、破ってもいいし。
あ、よかったら開けましょうか。
- 関
- いいですか、じゃあ。
(箱を開けて)あっ!
- 平野
- 「おちつけ」の掛け軸です。
ちょうど今日、写真を撮ってくれている
デザイナーの田口さんといっしょに
つくっているプロジェクトです。
ちょっと、こんなことを言うのもなんですが、
高校時代のぼくから見ていても、
その、おちついた印象ではないなあと‥‥。
- 関
- あ、本当ですね。私に「おちつけ」と。
この間の子育ての「おちつけ」を読んで、
ちょっとおちついたらうまくいくことってあるのに
慌てちゃうんだよねーって思ってました。
- 平野
- あ、先生、その紐はほどかないんですよ。
壁に掛けるものなので。
- 田口
- おちついてください。
- 関
- やだ、素晴らしい~。
ねえ、どうしてほぼ日の人って、
二言目ぐらいにはそんな言葉が出てくるの?
これ大事かもしれない。おちつこう。
おうちの床の間に飾ります。
- 平野
- 床の間には、ちょっとちっちゃいかな。
それから、ほぼ日手帳です。
手帳はお持ちかもしれないと思ったのですが、
先生でも、ご家族が使ってもいいかなと思って。
- 関
- 嬉しいなぁ。嬉しいなぁ。
さっきの手帳を母に渡して、
この手帳を私が使ってもいいんだ。
ボールペンとロボットまでついてる。
私ね、手帳は使ったことないんだけど、
前に和田ラヂヲ先生の百人一首があったでしょ?
あれが欲しいって言っていたら、
娘が手帳を買って百人一首をくれたんですよ。
- 平野
- そっか、関先生といえば百人一首だ。
うちでも子どもが百人一首を覚えるのに
あの百人一首を使ってます。
- 関
- ああいう絵の人が詠んだって
思っちゃわないのかなあ。
十二単の歌人を見て間違ってるって思っちゃいそう。
- 平野
- 最初に出会う百人一首としては、衝撃的ですよね。
あとは、ぼくが制作に関わったものではないですが、
糸井さんの言葉をまとめた本とキーホルダーもどうぞ。
- 関
- え~、すごーい! ありがとうございます!
じゃあ、交換会しますー?
私のお土産はほぼ日さんと関係なくてごめんなさい。
- 平野
- ほぼ日に関係あるものだと
逆に困っちゃいますから。
- 関
- あはは、ほんとですねえ。
まずこれは、お線香です。
お父様のことを書かれていたので。
お悔やみ申し上げます。
- 平野
- 父のために、ありがとうございます。
これは実家の仏壇に供えます。
- 関
- 今日いらっしゃるのはふたりかなと思って、
おふたり分用意していたんですけど、
もし10人とかで来られたら、
くじ引きをしてもらおうと思ってました。
それじゃあ、いきますよ。
静岡お土産セット~!
- 平野
- ドラえもんみたいに言う。
- 関
- これは、森町のお茶ですね。
はい、お茶どうぞ。
- 平野
- わあ、静岡といえばお茶ですから。
ありがとうございます。
- 関
- それから、丸半堀江商店の「おかずのりパック」。
このお海苔、食べたことあります?
というか、朝にお海苔を食べるおうちですか?
あ、でもほぼ日でも海苔出してますよね。
やだ、どうしよ。商売敵だからダメかな?
- 平野
- そういう縛りはないので大丈夫です。
おいしいものは、なんでもうれしいです。
- 関
- そう? それならよかった。
この味海苔はね、
私もいただきもので食べたんだけど衝撃的!
あとは、これ。まるたやの「あげ潮」です。
これは、ほぼ日でまとめていた
「おみやげおやつ」でも出てましたよね。
たぶん、あいうえお順だからいちばん上にあって。
- 平野
- 読者のみなさんに聞いたアンケートで
あげ潮がいちばん人気だったんですよ。
- 関
- あ、そうだったんだ~。
そっかあ、ほぼ日の読者はわかってるなあ。
あげ潮はね、地元の人も食べるから納得です。
「まるたや」はね、袋も素敵なんですよ。
- 平野
- 社内にもあげ潮ファンがいて、
リクエストされたこともあるんですよ。
買って帰ると、すごく喜ばれます。
ありがとうございます。
- 関
- うん、たのしくなってきた。
静岡お土産セットでした。
なんか、たのしくなってきたじゃないですか。
(なぜかほぼ日の袋を持って)はい、どうぞ。
- 平野
- 先生、それはぼくがあげたお土産です。
- 関
- やだ、本当だあ。おちついてない。
じつは、記事を読んでいるときには
「おちつけ」グッズっていったい、
何に使うんだろうって思っていたんです。
でも、自分に必要だったんだ。
ああ、このいただいたキーホルダーに、
上から油性マジックで「おちつけ」って書きますね。
- 平野
- 本当に「おちつけ」を渡してよかったです。
- 田口
- 社内で「おちつけ」の座談会を開いたとき、
おちついていない人を集めたんです。
でも、参加したみんなが不満そうにしていて
「なんで私なの、他にいるでしょ?」って。
- 関
- でもその方の気持ちは、
いま、私がいちばんわかります。
すごいですねえ、「おちつけ」って大発明だ。
いやあ、今日は何をしに行けばいいんだろうって
思いながらここに来たんだけど、わかりました。
「おちつけ」の取材だったんだ。
- 平野
- ちがいますけどね。
(つづきます)
2026-03-29-SUN
(C) HOBONICHI