みなさん、こんにちは。スガノです。 もう何十年も前のことなんですけど、 映画館でスタジオジブリの 『もののけ姫』を見たとき、 ものすごい衝撃を受けました。 それは、あれだけの戦がまきおこり、 主人公が明白であるにもかかわらず、 悪い人がひとりも出てこないということに対する 驚きでした。
幼い頃から『水戸黄門』『ウルトラマン』などを 見て育った私にとって、 それはほんとうに衝撃でした。 物語というものは勧善懲悪のはずだったんです。
でも、世の中ってそうなんですよね、 法律をやぶることなどはわかりやすいのですが、 「ワルのための純粋なワル」って じつはいないのです。
この、伊藤亜和さん作の絵本 『モプーはヘンダ』もそうでした。 いったい何がいけないのかわからない。 やさしい人ばかりが出てくる。 問題というべき事象がない。 しかし、人はいっしょにいると、 知らないうちに傷つけ合うことがある。 それは永年いっしょに働いていてもある。 いい人ばかりだと、その傷に 気づきにくくなってしまう。 そんなことを、本を前にみんなで話しました。
こういうきっかけをくれる、本っていいなぁ。 出口かずみさんの絵も すばらしくかわいかったです。 |