バウバウバウバウ!! と 黒い耳の犬がやってきました。 私は を心のなかで、 いや、最近は声に出して、 犬と呼んでいます。
 「ごめんねぇ、スガノさん。 〆切すぎてるあれ、まだ2本しか 原稿が書けてないの」
犬が言っているのは、近々実施される 年にいちどのコンテンツ用に、 犬自身が書かなくてはいけない 10本の原稿のことです。 そのチェック係が私なので、 (読みものチーム全員が チェック係になっているのですが、 犬の担当が私なのです) 遅れていることをあやまりに来たのです。
いいの、べつに。忙しいの知ってるし。 がんばってくださいね。
 「でも、読んで」
え?
 「その、すでに書いた2本、読んでよ」
えーーーーー? いま?!?!
 (席に戻らない)
なんなんだろう。 あやまりに来たのに、 ちょっと許されたら調子に乗って でへべろー、じゃー、読んでみてー、 って、やっぱりヒロセは犬だと思います。 |