「おおさむ~、こさむ~」と、
山から小僧が時速150キロで
飛んでくるくらいの寒い日が続きますが、
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
クリスマス、年末年始を控えて、
なにかと友だちや家族が集まることが多いこのシーズン。
「みんなで盛り上がるのにピッタリのゲームがほしい~」と
お思いじゃありませんか?
ええ、ええ、そんなときはこの
「秘密基地」におまかせください!
みんなで盛り上がるのにピッタリのゲーム、
見つけちゃいました!
「それって、どんなの? どんなの~?」
「ゲームキューブ用の対戦アクションゲーム、
『パックマン vs.』なんですよ!」
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「最近のゲームはちょっと……」という、
おとーさん、おかーさんでも、
まだぜんぜんお父さんやお母さんじゃなかった頃に、
『パックマン』という名前を
一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか?
また、当時ゲームセンターで、
テーブルに100円玉を積み上げながら
ハマった人も多いかと思います。
そう、『パックマン vs.』は、
1980年ゲームセンターに登場し、
1984年にはファミコンにも移植され、
国内はもちろん世界中で大ブームを巻き起こした、
あの名作アクションゲーム、
『パックマン』のアレンジ作品なんです。
当時、中学生だった人は現在30歳代。
また高校生だった人は現在40歳代。
ほら、目をつむると、
薄暗いインベーダーハウス(ゲームセンター)で
黙々と『パックマン』をプレイしている
自分を思い出しませんか?
そんなお父さん、お母さん世代にとっては懐かしい、
あの『パックマン』が、
23年の時を経て再び帰ってきたんです。
ここはいっちょ、
「おかえり~、パックマン!」と、
歓迎してあげようじゃありませんか!
ちなみに、『パックマン vs.』は
任天堂とナムコが共同開発した作品で、
今年の5月、アメリカはロサンゼルスで開催された、
世界最大級のテレビゲームの展示会、
"E3(エレクトロニックエンターテイメントエキスポ)"で
初めて発表されたんです。
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あのアクションゲームの名作『パックマン』を、
任天堂の宮本茂さんが新たにアレンジした作品だけに、
"E3"会場でも大きな話題になったんです。
ひとりがパックマン役、
残りのプレイヤー(1人~3人)がモンスター役となり、
得点を競いながら迷路のなかで
鬼ごっこをするだけという簡単ルールで、
遊べば遊ぶほどどんどんハマッてしまう、
まるで噛めば噛むほど味が出る
スルメのようなゲームなんです。
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同時に、2人から4人までが
遊ぶことができちゃうということもあり、
ほら、みんなで盛り上がるのに
ピッタリのゲームだと思いません?
「おもしろそう! いますぐ、ほしい~!」
と思っても、じつはこの『パックマン vs.』は非売品。
ゲームショップなどでは
直接購入することはできないんです。
「押忍、先輩! では、このソフトを手に入れるためには、
どうすればいいのでありますか?」
「では下記をクリックするのじゃ!」
『パックマン vs.』を手に入れる方法
(別ウィンドウが開きますよ)
「フッフッフッ、どうじゃ、わかったかな?」
というワケで今回は、
23年ぶりに帰ってきたパックマンを
お祝いするとともに
勝手に「おかえりパックマン」記念と題して
誰もがみんな知っているようで知らない
『パックマン』の秘密にズームイン!
してみちゃいます。
『パックマン』といえば、
モンスターに捕まらないようにパックマンを操作し、
迷路内のエサ(黄色い点)をすべて食べつくせば
ステージクリアー、という
シンプルなルールと熱中度の高いアクション性が
世界中のゲームファンに支持された作品。
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(C)1980 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED
もちろん、あの宮本茂さんだって『パックマン』が大好き。
「モンスターの動きのパターンを覚えるほどやり込んだ」
とはご本人の弁。
そんな『パックマン』の生みの親は誰かといいますと、
現在、ナムコの新事業を企画する
"インキュベーションセンター"の
コンダクターとして務める岩谷徹さん。
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▲写真左が『パックマン』の生みの親、ナムコの岩谷さん、
右が『パックマン vs.』の制作を手がけた任天堂の宮本さん。
岩谷さんは、『パックマン』のほかにも、
ナムコのアーケードゲーム第1弾『ジービー』や
アクションゲーム『リブルラブル』、
レースゲーム『リッジレーサー』などを作った人なんですよ。
ではさっそく『パックマン』の秘密にズームイン!
『パックマン』の秘密その1
え~! 女性をターゲットにしたゲームだった!? |
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そうなんです。
じつは『パックマン』の企画コンセプトは、
"女性をターゲットにしたゲーム"だったんです。
『パックマン』発売されるまえ、
ちょうど『スペースインベーダー』が登場した、
1978年ごろのゲームといえば、
『スペースインベーダー』の流れを汲む
似たようなシューティングゲームがほとんどでした。
しかも、現在のようにゲームセンターに
女性やカップルが訪れることがほとんどなかった時代。
そこでなんとかゲームセンターに
女性のお客さんを引き込こめないかと
考えられたのが『パックマン』なんです。
『パックマン』の秘密その2
ぎょえ~! パックマンのカタチはピザのカタチ!? |
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女性に受け入れられるゲームを
作るにはどうしたらいいのか?
そこで、女性の興味対象のひとつである
"食べる行為"に着目した
『パックマン』の生みの親、岩谷さん。
しかしまだ、この時点では
パックマンのカタチはまったく思いついておらず、
ある日、ピザを食べようと一切れつまんだとき、
その残ったピザのカタチを見て、
「これはゲームのデザインに使える!」とスケッチを取り、
いまのパックマンのカタチになったということなんです。
ちなみに『パックマン』というそのタイトルの由来は、
食べ物を「パクパク」食べるという
擬態語をもじったものなんですよ。
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『パックマン』の秘密その3
どひゃ~! モンスターの色は赤一色になりかけた!? |
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女性をターゲットにするというコンセプトに合わせて、
登場するモンスターの色も
カラフルな色にすることが決まっていたそのとき、
当時のナムコの社長から、
「どれがモンスターなのかわからないから赤一色にしろ」
という指示が出されたんだとか。
しかし、社内でアンケートを取ったところ
カラフル案が支持され、
現在のような色の
モンスターに落ち着いたんです。
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(C)1980 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED
『パックマン』の秘密その4
ぎにゃ~! 『パックマン』の最高得点は
333万3360点!? |
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なんと、1度もミスすることなく
『パックマンの』最終ステージである256面をクリアして
最高得点の333万3360点を達成した人物がいるんです。
その人物とは、アメリカはハリウッドに在住する、
ホットソース製造会社社長のビリー・ミッチェルさん。
1999年の7月に達成された記録で、
クリアーまでの時間は6時間!
プレイ中は食事も取らず、トイレにも行かなかったんだとか。
彼のその記録は、
『ビデオゲーム・ピンボール世界公式記録ブック』の出版社、
アメリカのツインギャラクシー社によって認められたそうです。
と、そんなさまざまな
知られざる秘密があった『パックマン』。
ここまで秘密を知ってしまったアナタは
もうすでに『パックマン』の虜に
なってしまったんじゃないでしょうか?
さてさて次回は、最初に少しだけ紹介した
『パックマン vs.』を実際に遊んでみようと思います。
みんなで楽しめるといっても、
どれだけ盛り上がることができるのか?
そんな部分に迫ってみようと思います。
お楽しみに!
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