| 糸井 | 
            しかしまぁ、 
              ほんとにおかげさまでと言いますか、 
              ほぼ日ハラマキは生まれ変わりましたね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            そうでしょうか。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            生まれ変わりました。 
              ひびのさんのほかに、あとおふたり、 
              デザインしてくださったんですが、 
              みなさんそれぞれに、 
              今までとは違う雰囲気で。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | ひびの | 
            たのしみです。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            変わったね、何もかもがね。 
              ひびのさん、 
              ぼくらはまた、こづえさんを頼って、 
              「かっこよくしてください!」 
              とか言うかもしれませんが、 
              そのときはぜひ、よろしくお願いします。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            こちらこそ、ぜひ、いつでも。 
              ‥‥それで、あの、 
              私から最後にひとつ、お願いしたいことが。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            はい、なんでしょう。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            今回のデザインの中で、 
              どれか一柄でもいいので、 
              毎年、出していただくことができたら、 
              うれしいなぁと思いまして‥‥。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | 糸井 | 
            毎年。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            私としては、ものをつくるときに、 
              「一生売っていく」 
              っていうのをコンセプトにしているんです。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ああー、なるほど。 
              なるほど‥‥。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            「なるべくずっと」 
              という思いで、つくっているんです。 
              この「ある一日」なんかも、 
              いろんな商品にしていくつもりなんですが、 
              できればやっぱり、 
              ニットという状態で続けられると‥‥。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            それは、お約束します。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            あ、そうですか? 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            永遠にとは言えませんが、なるべく長く。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | ひびの | 
            うれしいです。 
              今までそういう例はなかったですよね? 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ないです。 
              ない理由っていうのも、 
              はっきりとはないんですけど、 
              同じものを出すと、次の年にやっぱり、 
              「あ、去年のね」っと思われそうで。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            はい、それはありますよね。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            でも今のお話を聞いていたら、 
              なんかいろいろと 
              工夫をしたい気がしてきました。 
              ね? 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            はい。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            あの‥‥私も自分で手売りをしますので。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | 糸井 | 
            ありがとうございます(笑)。 
              だから、ゆーないとさん、 
              まずはやってみましょうよ。 
              スケジュールを見渡して、 
              パチパチ電卓たたいてさ、 
              どういうふうにやったらできるかを考えて。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            はい。 
              チームで話し合って、 
              「白倉ニット」さんにも相談してみます。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            完全に毎年そのままじゃなくていいんです。 
              色とかは多少変わっても 
              かまわないと思っているので。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ああ、なるほど。 
              コム デ ギャルソンの白いシャツって 
              「定番」と言いつつ、 
              実はかたちとか変わってましたよね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            そうですね、微妙に。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            そういう定番化もありますね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            はい。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            そうか。 
              いや、これはおもしろいわ。 
              というか、 
              ぼくらからの思いつきがなかったです。 
              ハラマキの柄を定番化するという。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | ゆーないと | 
            そうですね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            いつもどこかとコラボをやるときは、 
              一応それを提案してるんです。 
              なるべくずっと売ってほしいと。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            なるほど、なるほど。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            思い入れがあるものは、 
              できれば長く続いてほしいんですよ。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            なんか、バンドの曲みたいですね。 
              デビュー曲は 
              今でもコンサートでやるんです、みたいな。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            ええ、はい。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            みんながその曲を待っているような。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            そのイメージはうれしいです。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            今回のは、ひびのさんの、 
              デビューハラマキですからね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            ええ。 
              はじめてつくったものは大切です。 
              新潟の工場で、 
              ドット絵に変換してくださった、 
              その、桑原さんも、 
              きっと思い入れがあると思います。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | 糸井 | 
            そうですね。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            すっごいあると思います。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ハラマキに限らず他のことも 
              その視点で見直してみようかなぁ。 
              なんていうか‥‥ 
              お客さんに負けてる気がするんですよね。 
              まだまだ。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            うーん。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            今日は「生まれ変わったよろこび」を 
              ひびのさんに教えてもらったわけだけど、 
              「変えない強さ」だって、 
              ぼくらはほしいわけで。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            はい‥‥。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ‥‥うん。 
              いずれにしても、わかりました。 
              永遠は無理にしても、 
              いずれかのアイテムを長く扱ってみます。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            よろしくお願いします。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            「前のハラマキがくたびれてきたので、 
               同じものをまた買いに来ました」 
              って言われたら、それもうれしいよね。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            うれしい、うれしい。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | 糸井 | 
            でも定番ものだけだと、 
              それはそれで退屈ですよね。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            そうですね、うん。 
              だから、新しいのも両方ほしいです。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            そう、 
              両方ほしいんですよねー。 
              やっぱり今回ひびのさんがやってくれた、 
              「こうきたかー!」 
              は大きなたのしみですから。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            はい。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ああ‥‥(ハラマキをながめて)、 
              それにしても、いいよね。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            すごくいいです、見れば見るほど。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ゆーないとさん、 
              思い残すことはございませんか? 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            感無量でございます。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            グリーンスムージーの話もできたし。 
  | 
          
          
              | 
          
          
            | ひびの | 
            そうですね(笑)。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            こづえさん、 
              ミキサーをお買いになるそうです。 
  | 
          
          
            | ひびの | 
            はい、もうさっそく。 
              今日、なんかすごい、来てよかったです。 
  | 
          
          
            | 糸井 | 
            ありがとうございました。 
  | 
          
          
            | ゆーないと | 
            どうもありがとうございました!  
               
               
              (おしまい) |