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えー、カッパとウサギのコーヒーさがし、 今回はちょっと変わったパターンでお送りします。 |
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場所はいつもの「ほぼ日」だけど。 |
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いつもとちがう、コーヒータイム。 |
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はい。 |
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なにがちがうかといいますと、 今回はゲストがいらっしゃいます。 |
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新鮮な感じです。 |
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さっそくご紹介しましょう、 「ほぼ日刊イトイ新聞」のカサイさんです! |
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ぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ(←拍手の音) |
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いやいや、おれはさ、 ちょっとお邪魔しただけだからさ。 すぐ退散しますから。 |
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まあ、そうおっしゃらずに。 |
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よろしくお願いします。 |
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あのね、だからこの‥‥山下さんとさ。 |
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はい。 |
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えー、この‥‥福田さんの。 |
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はい。 |
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ふたりの仲に割ってはいるのが、 なんだか申し訳なくてね! |
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いやいや、そんなことは。 ──なんですか、 きょうはすばらしいコーヒー豆を ぼくらのために持ってきてくださったそうで。 |
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うん。 |
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高級な豆と聞きましたけど。 |
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あのね(グイと身を乗り出す)、 ブツは、これなんだけどさ。 |
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あー、それがそうなんですか。 ワインボトルに豆が入っているという。 |
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え、ワインの瓶に。 |
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そう。 |
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やっぱり、高級な箱に入ってるんですね。 福田さん、持たせてもらうといいですよ。 |
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は、はい。‥‥いいですか。 |
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どうぞ(渡す)。 |
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はあ〜、ほお〜、これは高級感が‥‥。 |
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いや、あのね、 なんでぼくがそれを持ってきたかというとね。 |
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はい。 |
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『ガイアの夜明け』。 |
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‥‥ん? |
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ほら、テレビ東京のさ、 『ガイアの夜明け』。 |
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あー、はいはいはい。 |
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テレビ番組ですね。 |
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そう。去年の話なんだけど、 『ガイアの夜明け』で コーヒーをテーマに、やってたんですよ。 |
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へえー、そうでしたか。 |
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「コーヒーに賭ける男たちの闘い!」 みたいな、なんかそんな感じで。 |
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闘い‥‥すごそうですね。 |
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コーヒーハンターと呼ばれる男が登場してさ。 |
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コーヒーハンター! |
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‥‥メモしてきたんだ(メモを読む)。 えーー、 コーヒーハンターと呼ばれ、 世界一のコーヒーを追い求める男、 川島良彰氏、53歳。 新入社員として 「UCC上島珈琲」に入社以来28年間、 川島氏はひたすらコーヒー農園開発に携わってきた。 UCCで役員にまでのぼりつめた彼は、 「世界一のコーヒーをお届けしたい」 の思いで、独立。 そんなコーヒーハンター・川島良彰が、 時間と経験をかけて開発したのが‥‥! |
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(固唾をのんでいる) |
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この‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥‥‥(固唾をのんでいる)。 |
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この‥‥。 ‥‥ええと‥‥ちょっとまって。 この‥‥‥‥よいしょ‥‥。 よし、出てきた。 レギュラーコーヒーの高級ブランド、 『グラン クリュ カフェ』。 (どん、とボトルを置く) |
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おおーーーーー。 |
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『グラン クリュ カフェ』。 |
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すごい風格というか‥‥。 |
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高そう、ですよね‥‥。 |
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‥‥あの、カサイさん、 これはおいくらだったんですか? |
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100グラム入ってて、5000円ちょい。 |
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はああ〜。 |
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100グラムだと、6〜7杯分かな。 |
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1杯、800円とか? |
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あのね、高いから持ってきたわけじゃないよ。 コーヒーハンター・川島良彰氏の こころざしに感銘したんです。 |
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はい。 |
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そのコーヒーを、 カッパとウサギのおふたりに 飲んでもらおうと思ったわけです。 |
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ありがとうございます! |
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‥‥では、せっかくですから、 こころしていただきましょう。 ワインの栓抜きも、購入しておきました。 |
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いただきましょう。 |
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じゃあ、福田さん、 ボトルの上のほうの、 その、包んであるやつをはがしてください。 |
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わかりました。 |
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コーヒーハンター・川島良彰氏はですね、 JALのファーストクラスのお客様に 飲んでいただくテストを重ねることから始めたそうです。 |
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最高級のおもてなしの場所で。 |
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空の上で最高の状態でコーヒーを淹れることは、 それはそれは様々な困難があったそうです。 でも結果的にはこれが、 大評判を得ることになるんですよ。 |
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はあ〜〜。 |
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‥‥あ、あの、山下さん。 |
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なんですか? |
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これは、もしかしたら‥‥。 |
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え? ‥‥‥‥あ。 |
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‥‥‥‥。 |
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‥‥カサイさん、これはあれですね、 ワインボトルのコルクの栓ではなくて、 いわゆる、シャンパンボトルですね。 |
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どれ。 ‥‥‥‥ああ。 |
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これはどうしましょうか。 |
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それはね、なくて大丈夫。 ぼくがいまから開けますから。 |
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この、固定してある針金をゆっくりはずして‥‥。 |
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ポーン!ってなるんじゃないですか?(←苦手) |
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大丈夫、上をおさえとくから。 |
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‥‥‥‥緊迫してます。 |
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ゆっくり、ゆっくりね‥‥。 |
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‥‥‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥よし‥‥。 固定してあるやつを、とりました。 |
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‥‥‥‥ポーンって、なりませんね。 |
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うん‥‥‥ならない。 というか、これ、けっこうきついな。 |
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栓がかたいんですね。 |
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‥‥ん(コルクをひねる)‥‥だめか。 こういうときは、あれだ、 布をかぶせて、ひねる。 |
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‥‥どうでしょう? |
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‥‥いや、これは(力をこめる)、なかなかっ。 んっ(力をこめる)。 |
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開かない‥‥。 |
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‥‥ちなみにカサイさん、 決して急かしているわけではないのですが、 ぼちぼちお湯が沸いてきました。 |
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んっ! んんっ! んんんっ!!(力をこめる) ‥‥布は、だめだ。 |
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親指でぐいぐい上に押せば‥‥。 |
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んっ、んんっ、んんんっ!(ぐいぐい押す) ‥‥こいつ、これでもだめか! じゃあ、引っこ抜く。 んっ! んんっ! ふんんんーーーーっ!! ‥‥‥‥なんだこれ、かってぇなあ! |
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うーーーーーん‥‥。 |
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ちょっと、いいですか、 やってみます。 ‥‥ああ、こおれは、かたい(笑)。 |
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‥‥(呼吸を整えて)‥‥。 ふんんんんんんんーーーーーっ!! |
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だっ、だめだっ!! |
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じゃあ、ぼくが。 ‥‥よっ! |
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ふぉふぉふぉふぉふぉ。 |
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(とうとつに登場) なーーーーにをやってんだ! え? なーーーーにを! |
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栓が、栓が抜けなくて‥‥。 |
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‥‥ん? かしてみろっ! ‥‥ん‥‥んん‥‥んんんー。 |
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‥‥こういうときは布を使うんだよ布を。 |
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ああ‥‥(微笑)。 |
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んんーーー。 |
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んんんんーーーーーーっ! |
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くうぅおおぉのおおおおおーーーーーーっ。 |
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‥‥‥‥かったいわ、これ。 |
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なんだか、 「栓を抜く男たちの闘い」になってきました。 |
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昔話の「おおきなかぶ」のようです。 |
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‥‥なんだ、道具があるんじゃないかっ。 |
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や、イトイさんそれはワイン用で‥‥。 |
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(ぐいぐい使う) |
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‥‥なんだこれ? |
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あーー、コルクがボロボロに‥‥。 |
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うーん‥‥。 ‥‥(呼吸を整える)‥‥。 ふんんんんんんんんーーーーーー! んっ、んっ、んっ、んっ、んっ! んーーーーーーーーーーーーーーっ!! 「ぼすっ」 |
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‥‥‥‥ぬ、抜けた。 |
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抜けた! |
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ぃやったあーー!! |
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なぁ? どおだ。 言っておくけど、これはおれの手柄だから‥‥ あ。 ああ〜、わあ〜〜。 |
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どうしました? |
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ふわあっと、香りが。 開いた瞬間に、 コーヒーのすっごくいい香りが。 ふわあああっと。 すごいわ、この香り、アロマが。 |
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‥‥あ、ほんとだ、香ってきました。 |
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‥‥うん、すばらしいアロマが。 |
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アロマがね。 |
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アロマが。 |
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最高のアロマが。 |
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‥‥アロマチック天国。 |
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‥‥‥‥‥‥。 |
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アロマチック天国。 |
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‥‥‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥いい! いいっ!! いやぁ、さすがだね、カサイさんは。 |
(次回、「試飲編」へつづく!) |
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