文字版「おしゃれとセンスはゲイに学べ!」
を学んでいる人に学べ!
VOL.3

ほぼにちわ!
GET! GAY FRIENDS! 第3回目、
今日の担当はほぼ日乗組員新人・トミタ(女)です。
「おしゃれとセンスはゲイに学べ!」
を実践している場に
ファッション雑誌、女性誌の現場っていうのが
あるんじゃないかしら?? と思ったわたくし、
『FRaU』編集部の記者、谷花生さん
お話をきいてきました。

女性を美しく、かっこよくする雑誌ですもの、
きっと「ほがらかっぷり」にあふれているに
ちがいないわ〜〜っ。突撃!!


こんにちは!
谷さんのまわりの、お仕事の現場には
「ほがらか系」のかたって
いらっしゃいますか?
ええ! ふつうにいますよ。
ヘアメイクさんとか
スタイリストさんとか
あとファッションブランドの方にも
結構いらっしゃると思う。
でもわたしのつきあいのなかだと
一番多いのはやっぱりヘアメイクさんかな。
彼らならではの
センスがあるんでしょうか?
FRaUは、女性がモデルになることが
多いわけですけれど、
同性のヘアメイクさんだと
きれいにまとまりすぎちゃうところを
思い切ってデフォルメしてくれるんですね。
引き立たせかたがうまいんです。
女性以上に“女性的な感覚”が
鋭いというのでしょうか。
男性が好む女性じゃなく、
女性が好む女性をつくれるんです。
そうすると、積極的に
ほがらかなヘアメイクさんに
お願いをすることもあるんですか?
肌の露出が多い下着などの
特集の時は、そうですね。
女性が好む顔を作ってもらうんですよ。
女性が好む顔?
ただ色っぽい感じじゃなく?
同じ“色っぽさ”にしても
かわいい色っぽさとか
艶っぽさとか、いろいろありますよね。
でも、女性誌では
男性が好むエッチっぽさは、いらない。
女子のハートを射止める顔がほしい。
そういうときに、お願いするのは
ゲイのヘアメイクさんが多いんです。
なるほど!!
ゲイの男性のデザイナーって
女性の服を作るのが
ものすごく得意な方が多いですよね。
ああいうの、不思議だなと思っていたんですが、
ヘアメイクさんと同じなのかなって
思いました。
そうかもしれないですね。
「女性をきれいにすることが
 本当に好きなんだな」
って伝わってくるんですよ。それも、
ぜんぜん押しつけがましくない感じで。
一緒にお仕事をしていて
「厳しいな〜!」とかって
思うことありますか?
そうですね(笑)。
でも意見が衝突したときも、
微妙な言い方をしてくれたり、
気遣いがあるんですよ。
ゲイの人って
痛みを知っていると思う。
だから、優しいけれど、
決して甘やかさないで、
厳しくしてくれるんだと思います。
今発売されている『FRaU Gorgeous』では
ドラマ『SEX and the CITY』の
大特集がされてますよね。
あのドラマにも確かゲイの人が
重要な役割で出てましたよね。
そうなんですよ。
女性のセックス観とか恋愛観が
ダイレクトに出ているドラマなので、
女性とゲイにすごく受けてるみたいです。
ドラマの中で出てくる主人公の友達が
ちっちゃくて太ってて
ちょっとはげてるゲイなんですけど、
すごくかわいくて、主人公が落ち込んで
「今日はどこにも行きたくない」って言うと
「何言ってるの。
 こんなにいいオトコが多いのに。
 今すぐ着替えて出かけるわよ!」
なんてはげましたりするんです。
「あのオトコのコかわいい!」なんて
一緒にはしゃいだりして。
行動することを面倒くさがらない、
ともだちの役に立つことが好き、っていう
ゲイの感覚がよく出ている気がします。
そういえばゲイの人で
面倒くさがりの人っていないかも!
いろんな努力を積み重ねて
きれいであろうとするっていうか、
見た目の美しさの追求っぷり、
強いんでしょうね。
グッチとかイヴ・サンローランとか
ゲイのデザイナーがつくるコレクション、
すごくセクシーなのは、
やっぱり彼らの努力の積み重ね
でしょうね。
‥‥反省しちゃいます。
ゲイの人ってファッション業界に
不可欠だと思いますか?
新しい美しさを創っていく時に、
男性の視点も女性の視点も
必要でしょうけど、
そのどちらでもない、ゲイ的なセンスは
不可欠だと思いますよ。
谷さん、個人的には
ほがらかなお友達は
いらっしゃいますか?
個人的にはいないんですが、
友人とゲイバーに行くことは
たまにあります。
彼ら、話題も豊富だし、
人を楽しませる術は心得てるし。
恋愛話とかになると
「ダメじゃない!」とか
「そんなのやめちゃいなさいよっ!」
って、喝をいれられたりしますね。
恋愛相談とかも?
うじうじ悩んでいるより
先に進めって感じで
前向きなことを言ってくれます。
強いです。
へこたれない。
純粋に好きなものを共有できて、
女性どうしみたいな嫉妬をしない
友達になれそうでしょ?
ちょっと背中を
おしてくれる感じかな。
そういうゲイの友だち、ほしいな〜。
でも、彼らを恋人にはできないですもんね。
そうなの!
私はバレエをやっていたんですけど、
友人でニューヨークに渡って
バレエを続けている女性がいるんです。
彼女にいわせると、
「バレエの世界はすごいわよ!
 かっこいいオトコの人はみんなゲイか
 バイかどっちかしかいなくて、
 まともに恋愛できやしない!」
‥‥嘆いてました(笑)。
(笑)どうもありがとうございました。



お話の中ででてきた
『FRaU Gorgeous』
現在発売中の、FRaUの増刊号で(定価780円)。
「ファッションもライフスタイルも
 当たり前では物足りない!」
という大人の女性のための雑誌なんです。
外見だけでなく、内面も
“ゴージャス”なイイ女になれる!
‥‥って、『ほがらかな人々』の
ライバルみたいな雑誌です。
あわせて、どうぞ、ごらんくださいね。



VOL.1 河野マイさん
VOL.2 佐藤さん

2003-04-28-MON

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