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ほぼ日手帳

糸井重里

「ほぼの駅 AKAGI」のオープンが、いよいよ本日です。
 昨日は、関係者やメディアの方々の内覧会がありました。
 いよいよ幕開けです、現地からのテキスト中継などで、
 情報はたくさん届けられていると思いますが、
 ぼくもちょっと現場からのこぼれ話をお届けします。
 オープン!開店といえば「お祓い」ですよね。
 そして、赤城といえば赤城神社です
 (この神社の歴史はものすごい、千二百年らしいです)。
 今回「ほぼの駅 AKAGI」に出張祭典していただきました。
 ぼくも、こういう神事は何度も経験していますが、
 その都度「どうするんだっけなぁ」と考えてしまいます。
 神事は、ただ見ていればいいというものではないのです。
 「玉串をお供えする」という儀式があるのですよ。
 そして、いつからか、ぼくはたいてい最初の順番です。
 前の誰かのまねをしてなんとかするわけにはいかない。
 「榊の枝を右に回転させて」とか「二礼二拍手一礼」とか、
 断片的におぼえていることはあるのですが、
 絶対に、いつも自信がない!
 ほれ、ぼくはあらゆる段取りが苦手な男じゃないですか。
 でも、がんばるよ、精一杯やるぞ、ああしてこうして‥‥。
 と覚悟して、じぶんの名前が呼ばれるのを待ったのです。
 ただ、いざお呼びがかかって、榊の枝を神様の方に向けて、
 というあたりのことはわかっていたのですがね。
 その玉串を「置くための台的なもの」が「目の前」にない!
 いまの場所だと、履き物を脱いで上がることになるのか。
 そしたら、そんなにすぽっと靴は脱げないぞ、
 特に玉串の榊の枝を持ったまま靴を脱ぐのは難しすぎる。
 あらかじめ靴紐をゆるめて準備しておくことにしました。
 脱ぐにも履くにもスッと速やかにできるようにしたのです。
 こっそりと、脱ぎやすいように紐をたらしていたところで、
 ぼくの名前は呼ばれ、「置くための台的なもの」は
 奥の場所から、目の前に移動されてきました。
 いや、ほんとにたいした問題じゃないと思いますけど、
 ぼくは、両足の靴紐をだらりと垂らした状態で、
 玉串を受け取ることになりました。
 「テキスト中継」でお伝えすることもない些細なことです。
 最前列の人たちだけが見ていた、神事のこぼれ話でした。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
祝オープン「ほぼの駅 AKAGI」、たのしく元気で行こうぜ。

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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