糸井重里
・黙ってやり続けていようと思ったのだが、
がまんできなくなったので言ってしまう。
真新しいジーンズを買って、それを履きたおして、
すっかり育ったジーンズをつくろうとしているのだ。
あらかじめダメージ加工をしたものでもなく、
他人の履き続けた古着を買ってくるのでもなく、
じぶんが履いて「いい感じ」にしたいのだ。
ちょうど、「ほぼ日」を創刊したころには、
それをまじめにやっていたものだ。
「いい感じ」に育ったのだが、座り仕事が多いので、
どうしてもおしりのところが薄くなりすぎてしまった。
当時のことは、けっこう忘れているのだが、
1年近く履きたおしていたんじゃなかったかなぁ。
本気の人は、洗濯もせずに履き続けたりもするようだが、
ぼくはいちおう社会人なので、洗いながらやっていた。
そういう思い出からも、もう四半世紀が経っている。
ジーンズは、とてもたくさん持っているので、
これを履くと決めて履き続けるなんてことはしなかった。
いざ、一からやってみたいと思うと、
なかなか難儀なことで、そうとう意識的にやる必要がある。
別段おしゃれがしたいというわけでもないが、
毎日、同じジーパンだぜと頑固ぶりたいわけではない。
ただ、そういうことをやってみたくなっただけなのである。
釣りをしようかなぁ、とか、ランニングしようかなぁとか、
そういうのと近いのかもしれない。
観念的な言い方になるが、毎日の時間の積み重ねが、
一本のジーンズに、シワやコスレや色落ちとして、
表情になって記憶されていくのである。
同じものはだれにも買えないし、つくれないのだ。
こういうことが、いまさらね、おじいさんになったくせに、
わざわざやってみたくなったんだよね。
いま、履き続けて3か月ぐらいになったところ。
他人にはわからないくらいの変化がある。
「いい感じ」になる兆しがあるかないか程度のところだ。
飽きてると言えば、とっくに飽きてるけど、
今日、このことを書いたので、続けられるような気がする。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ぼくは、わりと単純な繰り返しって向いてるような気がする。
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