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ほぼ日手帳

糸井重里

・いやっ、いやいやいや、すっごいことに気づいたぞ。
 ぼくらは、日本語を使って生きているけれど、
 さて、いざ、日本語で「文章を書け」と言われても、
 むつかしいなぁと苦しむことが多い(んじゃないかな?)。
 「なんでもいいから、1000文字程度の文を書け」
 と言われたら、あなたなら、なにをどう書く? 
 それが、100文字だったら書きやすいかと言えば、
 それはそれでむつかしいと思う(だろう)。
 10000文字だとしたら、これも大変に大変なことだ。
 1000文字でも、100文字でも、100000文字でも、
 さらに言えば20文字でも、文章を書くのはむつかしい。
 思えば、それは、当然のこととされてきたさ。

 だから「なにかを文章にする技術」を持っている人は、
 「文章の書ける人」だとか「ライター」「文筆家」
 などと呼ばれて仕事になっていたんだし。
 小学生から、大の大人、人生のベテランに至るまで、
 文章を書くというのは、むつかしいことなのである。
 しかも、文法的に正しくて、前後の流れに矛盾なく、
 誤字も脱字もなく、しかもおもしろい文章など、
 国民の8割が胸を張って「書けません」と言うだろう。
 小生もその8割のほうに入れさせていただきます、
 さんざんプロに変装してそれを仕事にしてきたくせに。
 わし、毎日この「ほぼ日」に文章を書いているけれど、
 今日もこうやって平気で書いているのだけれど、
 文章の専門の人が読んだら、そのいい加減さでたらめさに
 腹を立てるようなものを晒し続けているにちがいない。
 こんだけ長く文章を書いてきて、これだ、おれはばかか? 
 かほどさように、文章を書くのはむつかしいはずだった。

 なのに、AIは、スラスラと書けるんだぜ。
 練習なんかしなくても、1000文字でも100000文字でも、
 100文字でも、20文字でも、どんどん書けてしまう。 
 いま、「なんでもいいから文章を書いてください」と
 文字数指定を変えて、何通りもやってみた。
 長文でも短文でも、文意が通っていて、文法的に正しくて、
 それなりに「へーえ」と思うような文が秒速で出てきた。
 どうして、ぼくたち、こんなにできなかったんだろうね?

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「会話より沈黙が仲よくさせる夜。」AI作。イトイ補作。

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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