糸井重里
・「念には念を入れる」という教育で育ってきました。
たぶん、世代はちがっても親や先生は、
「どれほど大丈夫だと思っても、なにがあるかわからない。
どんな状況がきても失敗しないように、
あらゆる可能性を考えて、それに備えておけば心配ない」
というようなことを言ってたと思うのです。
そういう教えのなかで大人になってきたぼくは、
とてもじぶんの可能性をせばめてきたように思います。
「あらゆる可能性を考えて、それに備える」というのは、
失敗をしないようにするためのやり方ではあります。
医療だとか、鉄道や航空だとか、会計などでは、
とても必要な考え方で、これはこれで大事なのですが、
みんなして、あらゆる場面でこれをやっていたら、
緊張を過剰にして判断を迷わせますし、
ほんとに大事なこと、焦点をぼやけさせてしまいます。
いまさらですが(ぼく自身に向けても)言いたいのは、
「よい判断」というのは「あらゆる可能性を考える」とか、
「念には念を入れる」ということじゃないんだよ、
ということなんですよね
(いまの時代、そういうことはAIのほうが得意ですし)。
それよりも、「なにが大事なのかを忘れない」とか、
「どこか満点じゃないところで決める」とか、
「あんまり先延ばししない」とか、そういうことのほうが、
ずっと大事で、親や先生の意見として
教育するならそういうことのほうだと思うんです。
実際の人間が生きて動いている社会では、
「たくさんやってみたほうが実りは大きい」んですよね。
そこでは、失敗や偶然も貴重な「材料」です。
失敗しないように慎重になっているより、
すべて理詰めで解説できることよりも、
「動いて得た(失敗や偶然への)出会い」のほうが、
ずっと価値があるのだと思うのです、なぁ俺よ。
昔の大人に教育されたじぶんと、いまのじぶんとが、
行ったり来たりして、次の時代に向かっています。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あ、「Don't think! Feel!」であり「Just do it!」ですね。
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