| それじゃ、あつめる言葉も 本格的にいいものがないと。 |
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| 詞の部分には、糸井さんが 入ってくれればいいじゃん。 |
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| それはもちろん、手伝うよ。 だけど、いろんな人たちの 「自分はこの言葉が好きなんです」 というものを見たいなぁ。 アッコちゃんは、 「歌詞が気に入ると曲をつくりたくなる」 または 「歌いたくなる」 という言い方をするとき、あるでしょ? |
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| うん。 |
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| ほかの人の歌をカバーするのは、 その「詞」を矢野顕子が 歌いたかったからじゃないかな? |
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| それは言える。 曲のほうは、歌ってるうちに どんどん変わっていって 「あれ? 原曲どんなだっけ?」 ということ、あるけど。 |
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| 違う曲になってるよ(笑)。 |
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| そういうこともあります(笑)。 |
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| でも、歌詞はほとんどそのまま 歌っているわけだからね。 そういうことでいうと、 いろんな人が「しっかり気に入った」言葉を 選んできてくれたら、 最終的に、いい曲になると思う。 なんの言葉でもよかったという話じゃつまんない。 |
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| うん。なんの言葉でもいいということはないよ。 |
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| 「自分が胸を打たれた言葉を ちゃんと出してください」 そのことを、みんなに言おうと思います。 そうやって本気でぶつけてきてくれたものを、 本気のぼくらが選びましょう。 「ほぼ日」を通じて募集するのがいいかな? |
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| ところで、当日のお客さんは何人くらい? |
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| あまりにも「声が届かない」という 距離にするのも、どうかな。 |
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| ある程度、お客さんと近いほうがいい。 |
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| 300人とか、350人とか? |
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| 昔のジァン・ジァンみたいな感じね。 |
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| ピアノはぜったいに必要、と。 |
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| うん。 |
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| そこで、「普通はやんないよな」 ということをしたい。 |
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| クオリティーという意味でね。 |
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| そうです。 |
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| いっしょけんめやんないと、 なんにもできないもんでさ。 |
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| 矢野顕子の「稽古場の姿」をみんなが見られる。 こういう機会って、ないかもよ? |
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| ないよ。 |
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| もちろんぼくも、その場で 歌詞をひとつ書くきます。 |
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| はい、お願いします。 |
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| 第2部は、出入り自由にしようか。 そんで、アッコちゃんも 途中でいなくなっていい。 トイレに行ってもいいよ。 煮詰まったら外に出てもいいし‥‥ ピアノの近くに囲いのような 隠れる場所を用意しようか? あるいは、手もとを隠したり。 |
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| うーん‥‥人の前からいなくなるってことは あまり必要ではない。 |
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| そうですか? |
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| そうね、そうだ、そしたらね、 寝っ転がれるソファとか、 置いていただけますか? |
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| ソファ? |
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| 座布団重ねたのでもいいよ。 「よいしょ」と寝転んで、 長考できる場所があるとありがたい。 |
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| うん、うん、わかりました、オッケーです。 |
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| わたしはソファで「うーん」てやりながら 「あ、これはどうだろう?」なんて言って ピアノの前に行く。 |
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| はい、はい。 |
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| また「ダメだなぁ」なんていって、 お菓子でも食うか! ということになる。 |
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| お菓子も必要ですね(笑)。 冷蔵庫、置いとこうか? |
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| いやいや、大丈夫。 「お茶くださーい」というと、 誰かがもってきてくれたりするとうれしい。 |
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| 了解。 |
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| そんな感じで、大丈夫です。 |
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| わかりました。 恐ろしい‥‥‥ほんとになっちゃった。 |
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| (笑) |
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| だけどこれで終わりじゃないんだよ、 このワークショップは。 |
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| 打ちあげがあるんだよね? |
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| そう。ぼくらもお客さんも、 冬の気仙沼で ごはん食べないで帰るなんてこと、 もったいないから。 |
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| (つづきます) | |
| 2012-11-02-FRI | |




