バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 


   

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『パデル』ってスポーツ、
知ってる?!

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『パデル』ってスポーツ、
知ってる?!

バブー

みなさん、ボンジュ~ル。
ボクたちが日常的によく乗る
路線バスの窓から見える街並みに、
「あれは一体なんのスポーツ店だろう??」
と気になるお店が出現したのは
3年ちょっと前。

ラケットが並んでいるけれど、
テニスでも、バドミントンでも、
スカッシュでも、卓球でもない。

できた当時はなんの競技かも
知らなかったのだけど、
たった3年ちょっとで一気にブームがきて
メジャーになりつつあるスポーツ。
それが『パデル』だよ。

日本ではまだ名前すら聞いたことない人も
多いんじゃないかな?!
 

 

普段よく乗る路線バスの車窓から見えるこのお店。
数年前は一体なんのスポーツ店かも
わかっていなかったけれど、
今や『パデル』は、フランスでは知らない人が
いないのではという人気スポーツに。

 

とのまりこ
フランスで一大ブームを
巻き起こしつつある『パデル』
(おそらくまだまだ発展途上。これからさらに
メジャーになっていくと思います)。
テニスとスカッシュを
合わせたようなスポーツで、
ガラスの壁に囲まれた小さなコートで
4人がラケットを振ってプレーします。

テニスと似ているけれど、
必ず2人対2人のダブルススタイル
(もちろん練習とかなら1対1でもOK!)。
四方を囲むガラスの壁に跳ね返ったボールも、
そのまま打ち返せるのが特徴です。

 

これがパデルのコート。
見た目はテニスコートのようですが、
もう少し小さくて、周りを壁に囲まれてます。

 

コートの奥(後ろ側)をぐるりと
L字型に囲むようにガラスが張られていて、
そこに跳ね返ったものは打ち返すことができます。
真ん中のネット周辺の横サイドは金網になっていて、
ボールが跳ね返りにくくなっています。

 

バブー
2020年には18万6000人だった、
フランスのパデル人口。
それが2025年には85万人になり、
2026年のはじめには、
100万人を超えたって言われてるんだ
(ちなみにレジャーで楽しむ人を含めた
フランスのテニスプレイヤー人口は、
約400〜450万人と言われているよ)。
 

とのまりこ
パデルにはテニスコートより
小さめのコートが使われるのですが
(テニスは周りにもスペースが必要なので、
実際のテニスコート1面に対して
パデルは2、3面作れる大きさです)
このコートの数も目に見えて増えてます。

2014年にはフランス全土で
たった60面ほどだったのが、
12年で4000面を超えるまでに。
なんと、12年間で約70倍という勢い!

しかも面白いのは、
パデルを新しく始めた人の半分が、
テニスをやったことのない人か、
昔テニスをやめた
"出戻り組"だということです。
 

 

久しぶりにテニスクラブに行ってみると、
パデルコートができていたり、その数が
増えていたりするのを目撃することが
ものすごく多いここ数年。
このテニスクラブも夏のあいだ大工事をして、
何十面というパデルコートを増やしていました。
いつ行っても若者たちでいっぱい!

 

バブー
このパデルがどこで生まれたか知ってる?
1969年、メキシコのアカプルコなんだ。

エンリケ・コルクエラさんっていう
テニス好きの実業家が、
自宅の庭にテニスコートを作ろうとしたら‥‥
狭すぎて入らなかったから、
20m×10mの小さなコートを壁で囲んで、
ネットを張ったのが始まりなんだって!
 
最初のルールは、
元ミス・アルゼンチンの奥さんが書いて、
誕生日プレゼントとして贈ったのだそう。
ロマンチックな誕生秘話だよね♪

その後、遊びに来ていた
スペインの貴族が気に入って、
マルベーリャのホテルに
ヨーロッパ初のコートを作ったんだって。

 

パデルのラケットは、厚みのある板状。
ただの板で打ち返しているような感覚が、
日本人的にはちょっと『羽子板』を思い出させます。
羽子板のもっと大きいもので
ボールを打ち返すような感覚。

 

とのまりこ
「場所がないから小さく作った」スポーツが、
フランス全土でもこんなに広まるなんて。
ここ数年の広がり具合にびっくりしています。

息子が本格的にテニスをやっている関係で、
パリやパリ郊外はもちろん、
地方でもあちこちのテニスクラブに行ったり
テニスクラブのことを調べることが多いのですが、
パデルコートを増設した、
テニスもパデルもできる場所が
どれだけ増えているかは、驚くほど。

テニスコートだけにしておくより、
パデルがいかに新しい層を取り込み、
収益の面でも大きな影響を
与えているかを実感します。
 

 

テニスよりもはるかに誰にでもやりやすく、
初心者でも楽しみやすいこともあり、
若者たちが仲間と汗を流して楽しんだあと
アペロで乾杯するのも恒例で、一大ブームに。

 

バブー
今年の9月には、テニスの4大大会
「全仏オープン」が行われる聖地
『ローラン・ギャロス』で、
世界トップのパデル大会「パリ・メジャー」が
開催されたんだけど、
センターコートに専用のパデルコートが作られ、
開幕日にはフランスのプロテニス選手の
ガスケをはじめ、豪華ゲストを交えた
エキシビションマッチがおこなわれたんだ。

まだまだこれからさらに加速しそうな、
『パデル』人気。
日本でも少しずつ広まっていくのかな??

周囲の壁に当たって跳ね返ったものを打ち返せるし、
コートが小さなぶん、
テニスのように走り回らなくてもいい。
小さい子供も大きな大人も
誰でも楽しめるスポーツだから、
もし機会があったらぜひチャレンジしてみてね!

それでは今週もよい1週間を!

 

ボクのうちにはまだテニスのラケットしかないけれど、
そのうちパデルのラケットも登場するかもね?!
ちなみにすごい勢いで増えるパデルコートで
専用ラケットのレンタルができることも、
誰もが気軽に始められる要因にもなっているみたいだよ!
手ぶらで遊びにいけるハードルの低さが素晴らしいよね。

 

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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illustration:Jérôme Cointre