いよいよ新年度がはじまりました。
フランスは９月が新しい年のはじまり。
日本の４月と同じような感覚。
手帳も９月はじまりのものがたくさん売られ、
住宅街が急に人で溢れはじめるよ。
新たな年に向けて
なんとなく気持ちがシャキンとする９月。

２ヶ月間毎日昼間も一緒にいた
ボクの相棒プチモンスター君も、
フランスの小学校３年生になったよ。

ボクもいろんなところに行った夏休み。
２ヶ月は長いようであっという間！

フランス、２ヶ月間の夏休み中、
学校がなくなるだけではなく、
習い事なども全てお休みに
（ちなみに夏休み以外の年４回ある
２週間あるバカンスでも、
全ての習い事がストップします）。

そこでこのコラムでも何度か登場している
『スタージュ』と呼ばれる
期間限定（通常１週間単位）の習い事に
通ったりするのですが、
この『スタージュ』などの最終日には
必ずみんなでお菓子やジュースを持参する
『謎のおやつタイム』があります。


習い事の最終日に必ず開催される
「お菓子やジュース持ってきていいよ」のミニパーティー。

子どもたちがとても楽しみにしている
この最終日のおやつタイム。
「このおやつタイム必要？？」
なんて思っちゃうのは預けるほうの親だけ？

例えば今年の夏、ボクの兄弟プチモンスターは
ローラースケート、フェンシング、
ヨット、テニスのスタージュに通ったけれど、
もちろんこの全てで、
「最終日はおやつもジュースも
みんな好きなもの持ってきていいよ！」
（というかむしろ持ってきてね）
というイベントがあったよ。

これは今年の夏、ヨットのスタージュに参加した時の最終日。
小さな子どもはもちろん、ティーンエイジャーたちも
奪い合うようにお菓子に飛びつきます。

ジュースやお菓子、何でも好きなものをそれぞれが持参します。
何を買おうか子どもの頭の中は毎回ワクワクでいっぱい。

ジュース、グミ、ケーキ、飴、
チョコレート、クッキーetc。
とにかくなんでもよし。
みんなで分けあって食べるものを持参します。

最終日は練習もそこそこに。
半分くらいの時間で切り上げて、
みんなでゲームをしたり、
食べたり飲んだりして過ごします。

これが最終日のお決まり行事だと
子どももわかっているので、
最終日前はなんのおやつを持っていくかで、
頭の中がいっぱい！
スーパーに寄って明日持っていくおやつを
買うのを楽しみにしています。
時間があるときには
簡単なケーキを作ったりすることもありますが、
そんなことをしたら、子どもも大人も
大喜びで大盛り上がりに。

時間があるときには、手作りのものを持参することも。

ちなみにこの最終日の謎のおやつタイム、
期間限定の『スタージュ』だけじゃなく、
習い事などでも必ずあるお決まり行事だよ。
年度末の最後の日は
「お菓子や飲み物持参してね」
っていうパーティータイムがあるんだよ。

こんな習慣も、パーティー大好きな
パーティー慣れした人が育つ要因なのかな、
なんて思いながら、
みんなの楽しそうな姿を見ているよ。

ありとあらゆるスポーツだけじゃなく、
アートやプログラミングなど、
さまざまな期間限定の習い事があるバカンス中。
色々な世界を体験できて羨ましい！

それではみなさん、
今週も素敵な１週間を！
日本も少し気温が下がってきたのかな？？
パリはすっかり秋の気配。
最高気温が20度前後にまで下がっているよ。

＊とのまりこさんの本＊

「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）