03
締めつけすぎないけれどホールド感がほしい
惠谷太香子さんのお話
下着に求める心地よさは、人によってまったく違う。 「つきのみせ」がデビューし4年が経ち、 そんなことを日々感じます。 それぞれの心地よさに寄り添えるように 少しずつバリエーションをふやしてきましたが、 ここで大きくアップデート! さらに魅力的な下着を届けたいと、 みなさんからいただいたアンケートを参考に シグネチャーラインをリニューアルし、 あたらしいアイテムもできあがりました。 アンケート結果を振り返りながら、 ラインナップを製作した過程をおとどけ。 下着にまつわる様々な声がつまっています。
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惠谷太香子さんのお話
「締めつけすぎないけれどホールド感がほしい」 そんなニーズに応えたいと、 新たに「ホールド」ができました! 伸縮性のある生地と立体裁断の技術を活かして、 ノンワイヤーでもしっかり胸を支えてくれる たのもしい存在です。 とくに、GMサイズを愛用されていた胸の大きな方や、 しっかり胸の形を支えてくれる着心地が 好きな方にはおすすめのアイテム。 着てみると、大人っぽく上品なデザインです。
女子美術短期大学卒業後、 ブライダルファッションデザイナーの 桂由美さんに師事。 その後フランス・パリのオペラ座衣裳室での修行後、 肌着・下着デザイナーとして独立。 キャリアを通して身に付けた 徹底した立体裁断の高い技術をいかし、 2003年には、大手ファストファッションメーカーの 下着部門が立ち上がるときの中心メンバーを務める。 現在は、自身でオートクチュールを発表するかたわら、 日本の「オーガニック素材」の先端を走る 名古屋の豊島株式会社と組み、 「cohan」「ma・to・wa」(マ・ト・ワ)などの プロデュース・デザイン・開発を担当。 日本の企業のみならず、香港やフランス、アメリカなど、 世界をまたにかけ活躍されています。
はじまりは、 シグネチャーラインのGMサイズについて、 「ホールド不足を感じる」という声から、 新しくつくることになりました。
惠谷 これまでのGMサイズのブラは 大きな胸の方向けではめずらしく、 華奢で洗練されたデザインのものでした。 ただ、「締めつけすぎずしっかり胸を支えてほしい」 という声もたくさんいただいたので、 シグネチャーとは切り離すかたちで まったく新しいものをつくらせていただきました。
とくに大きな胸の方だと、 生地がやわらかいのでホールド力が足りないと 感じていたようでした。 なので、すごく難しいオーダーではあるのですが、 着心地のよさとホールド力、 ふたつを両立してくださいとお願いして。
惠谷 サンプルも何度か試していただいて、 ようやく完成しましたね。
着心地のよさとホールド力を両立するのは、 やっぱり難しかったでしょうか。
惠谷 ここは生地が大事だと思っていたので、 しっかり胸を支えてくれる、 すこしパワーが強い生地を選びました。 「エコブルー」という リサイクルポリエステルとポリウレタンの混合で、 肌にあたる裏の生地は綿100%です。
肌にあたるところは必ず綿100%、 という惠谷さんルールは ホールドでも採用されているんですね。
惠谷 安心して着ていただきたいので、 そこはマストですね。 生地自体は伸縮性があって、 身体にフィットしながら胸を支えてくれます。
試着してみたのですが、 身体に気持ちよくフィットする感じで 苦しさとかは私は感じなかったです。
惠谷 よかったです。 アンダーも大丈夫でしたか?
大丈夫でした。 ちょっと幅広になりましたよね?
惠谷 やっぱりアンダーを固定する必要があるので、 シグネチャーより広くしています。 生地のパワーも若干強いので、 ホックを、シグネチャーよりも1段階多い、 4段階に設定しました。 締めすぎてしまうと、背中のお肉の段差が出てしまうので。
ああ、なるほど。
惠谷 胸を包みこんでくれる生地の面積も 多くなったので、 カップ容量はけっこう違うと思います。
さわってみると、だいぶ違いますね。
惠谷 あと、脇のボーンもシグネチャーより高さがあります。 脇にあたりにくくしましたが、 脇高にしたので胸の形をしっかりととのえてくれる。 だんだん年齢があがってきて、40代に入ると、 筋肉量がすこしずつ減ってくるんです。 たれてくるというか、やわらかくなるんですね。
そうか、肉質がやわらかく。
惠谷 補正下着ほどはみ肉をキャッチできないけれど、 しっかり脇をホールドすることで 胸の位置をもとの場所にととのえてくれて 横流れをふせぐことができます。 なので、脇のボーンが高いんです。
ストラップもシグネチャーのよりも しっかり幅がありますよね。
惠谷 ホールド力をあげるなら、 胸を支えるストラップの幅や生地が大事なんです。 これまでのやわらかいストラップとは違って、 身頃と同じ生地で胸を持ち上げて、 しっかり支えられるようにしました。
ストラップが変わるだけで、 見た目の印象がこんなに違うんだと思いました。
惠谷 ホールド力と着心地は両立できても、 着てきれいなラインになるように デザインするのがいちばん苦労したかもしれません。
野暮ったくならないように。
惠谷 そうですね。 ストラップ部分が太いほど しっかり支えられるのですが、 そうすると一気におばさんっぽくなってしまって。 胸もとのVカットも、もっと浅いほうが しっかり胸を包みこめるんです。 でも、そうすると、おしゃれではなくて。
それは、着ていてもテンションが 上がらなさそうです‥‥。
惠谷 なので、ストラップはできるかぎり幅をおさえて、 Vのカッティングもできるだけ深くして デコルテラインがきれいに見えるようにしました。
だから、この下着は着てみると、 デザインのカッコよさを感じられるなと思いました。 カッティングもきれいに整理してくださって、 上品で大人っぽい感じ。
惠谷 色も、マットなグレーとネイビーで、 着るとおしゃれですよね。
チームでは「海外のマダムっぽい」と みんなでよろこびました。 ブラに合わせてショーツも 新しくつくっていただいたのですが、 こちらも海外のマダムっぽい。
惠谷 ああ、そうかもしれないですね。 ショーツは生地の伸縮性を活かして、 立体裁断でおしりを包み込みながら ヒップラインをきれいに見せてくれます。 でも、リンパは流れやすいように、 鼠径部にはゴムを入れていません。
つきのみせらしさを出すために、 チュールは残していただいたんですよね。
惠谷 そうなんです。 アウターに響きにくいように、 生地との段差を細かく調整しました。
モデルさんにも着ていただいて思ったのが、 「GM」だから大きな胸の方用だと思っていたんです。 でも、実はそこに限らない。 着心地としてホールド感がある方が好きだったり、 バストトップを上げたい方だったり、 そういう方にも着てもらいたいです。
惠谷 つきのみせのアイテムのいいところは、 アンダーや生地の伸縮があるところだと思います。 身体にうまくフィットするような生地なので 伸縮が大きくて、わりと融通がきく。 私のように体格が大きくても、 実はGMはぴったり着られるんです。
身体のラインが出る洋服を着る日はホールド、 みたいに、シチュエーションに合わせて 選ぶのもいいですよね。
惠谷 あとは、30代後半から40代以上の方にも、 ぜひ着ていただきたいです。 筋肉量が落ちて、胸の位置が下がってきてしまうとき、 いきなりワイヤーありの締めつけるブラは 好みに合わない方もいらっしゃいますよね。 「ホールド」シリーズなら、 やわらかい生地を選んでいるので締めつけすぎませんし、 下がっていた胸の位置をととのえてくれる。 あと、年齢を重ねると肩が丸くなって、 ストラップ位置が落ちやすくなるんです。 その場合は、クロスにしてもらえると落ちないし、 バストトップがあがって若々しく見えることも。
いいですね! そんな風にクロスが使えるんですね。
惠谷 はみ肉の流れを止めたり 身体のラインをしっかりきれいに見せたいなら、 補正下着のほうがおすすめですけど、 日常的に身につけるブラとしては 適度なホールド感があると思います。
シグネチャーの着心地がよくて 身体が慣れてきてしまっているので、 もっと下着を楽しみたいなと思いました。
惠谷 身体のサイズは、過ごし方や食生活で ガラッと変わるものなので、 ぜひ1年に1回を目安に計測してもらいたいです。
(つづきます。)
締めつけすぎず、しっかり胸を支える
(GM〜GLLサイズ)
¥6,930(税込み)
ヒップラインもきれいに包んでくれる
(M〜LLサイズ)
エア
¥3,630(税込み)
リラックスしながら、形もキレイ
(S〜LLサイズ)
¥6,930(税込み)
生理の日も、ふだんの日も頼りになる防水布つき
(S〜LLサイズ)
エヴリデイ
¥3,630(税込み)
クロッチ部分は通気性のいいコットン生地で、毎日気持ちよく
(S〜LLサイズ)
エア
¥3,520(税込み)
おしりまで防水布がついた深履きタイプ
(S〜LLサイズ)
スペシャル
¥3,960(税込み)
デコルテがきれいに見える
(S-M / L-LLサイズ)
¥5,500(税込み)
脇肉や背中のラインをととのえる
(M〜LLサイズ)
¥6,380(税込み)
ヒップとおなかのシルエットをキュッと引き締める
(M〜LLサイズ)
¥6,380(税込み)