今年の海大臣、こんな味です。

塩・磯・甘・バランス、
4種類それぞれの個性があります。

ことしの海大臣には
「以・呂・波・仁」
(い・ろ・は・に)という名前をつけました。
4種類と、例年より少なめ、
味は全体に(よい出来だった年に比べ)淡めです。
それでも、生産者のみなさんの努力で、
それぞれに個性のある海苔がそろいました。


以(い)
つやがあり、小穴は少なめ、中厚。
海大臣「以」(い)の特徴は、塩味です。
強い、というほどではありませんが、
ほどよく海の塩が残っています。
口にいれると、海大臣らしいパリッと感があり、
塩の印象とともに、噛むうちに感じる甘み、
そして、奥のほうからかすかに感じる苦み。
そのバランスが全体に深みを与え、
口の中で溶けて消えていきながら、
ほんのりとした甘みと香ばしさを残します。
白いごはんと組み合わせると、
ごはんを引き立てる相乗効果が。
油・脂との相性もよいので、
オイル系のパスタなどと合わせるのもおすすめです。

以

呂(ろ)
海大臣「呂」(ろ)は、審査会で
「ごはんで逆転する海苔だね」という声が。
最初、そのまま食べたときの、
「なんだか、ぼんやりするなあ?」という印象が、
ごはん(審査では、すめしでした)と合わせたとき、
ぐっと「おいしい!」となったのです。
いちばんの特徴は、おだやかな磯の香り。
その先にほんのりとした甘みと、
魚卵にも似た旨みを感じます。
やや薄手ですが、つやがあり、小穴は少なめで、
シャキシャキ感があります。
それを活かして料理のトッピングにするもよし、
おむすびに巻いてすこし時間をおいて、
しんなりさせて食べてもよさそうですよ。

呂

波(は)
「口の中で溶けてなくなったあとも、
ほんのりと甘みの余韻が残りますね」
というのが、審査での一致した感想。
そう、海大臣「波」(は)の特徴は、甘みです。
小穴が少なめで、ハリがよく、ほんのり緑がかった薄手。
最初のカリッとした食感から、
口のなかで繊維がほどけるように甘みが拡がり、
それが最後まで余韻として残り、後味はすっきり。
その甘みのなかに、ほどよい旨みとコクもあるので、
ごはんや料理と合わせたとき、
でしゃばりすぎずに、料理の味を支えます。
審査会では「海苔以外の、ほかの海藻のような、
そんな風味もあるね」という感想も出ていましたよ。

波

仁(に)
ほのかな塩味、おだやかな甘み、
奥にひかえる旨み、口に拡がる香ばしさが
バランスよく整っている海苔です。
全体的に「たおやか」で、
最初に口に入れたときのインパクトに強さはないので、
かつての海大臣を知る人は
やや平凡でやさしい味だと感じるかもしれませんが、
その上品なバランスはなかなかのもの。
「海苔を巻いたおせんべいを食べているみたい」
と評した審査メンバーもいましたよ。
香りのよさゆえ、しょうゆや、
ごはんとの相性もぴったりです。

仁


海大臣 二〇二五夏販売
5,500(税込・配送手数料別)

原材料:乾海苔(国産)
内容量:30枚
賞味期限:2026年8月
保存方法:直射日光・高温多湿はお避け下さい。