ほぼ日刊イトイ新聞 - ごちそう海苔「海大臣」

このページで紹介している、
飯島奈美さんによる「海大臣」のレシピ。
昨年紹介した５品と、今年紹介した９品をまとめた
ちいさな冊子をつくりました。
「ごちそう海苔　海大臣２００９」をご注文のかたに、
１回の注文につき、１冊、同梱いたします。
（すでにご注文いただいているかたにも
　いっしょにお届けいたしますね）
どうぞたのしみにお待ちくださいませ。

「海大臣」は、炊き立てのごはんでつくった
塩むすびに巻いたり
（ぱりぱりでも、しっとりでも、おいしいですよ）、
おしょうゆをつけて、ごはんを巻いたり、
手巻き寿司、おそばやうどん、和風パスタ、
納豆の薬味、てんぷらに、などなど、
いろいろ楽しんでいただける海苔です。

ことしの３種類の「海大臣」、
それぞれの個性を活かしたレシピを、
「ＬＩＦＥ」でおなじみのフードスタイリスト、
飯島奈美さんに考えてもらいました。
ぜひ、参考にしてくださいね。

５センチ角に切った海苔にクリームチーズを小さじ１くらいのせ、
おかかをかけ、しょうゆをたらす。
お好みで、わさびと刻みねぎをのせてもおいしい。

	レタス１コ分をちぎって水洗いをし、手でちぎり、水をよく切っておく。
	にんにくをすりつけたボウルに入れ、ごま油大さじ１～２をかけて、手でまぜる。
	塩小さじ１／２とこしょう少々をして、全体を和え、足りないようであれば足す。
	お酢またはレモンを軽くしぼり、和える。
	海苔３枚を、レタスと同じくらいの大きさにちぎって、さっくりとまぜる。
	お好みで、一味唐辛子をかけてどうぞ。

	だいこんおろし２００ｇを用意し、ザルにあげて軽く水を切る。
	乾燥さくらえびを１０ｇ、包丁ですこし刻んでおく。
	１と２を合わせ、塩小さじ１／２、片栗粉大さじ２、上新粉大さじ４を混ぜる。
	ごま油をひいたフライパンにタネをスプーンで入れ平らにし、中火で蓋をして２分、ひっくりかえして１分焼き、海苔を巻いてどうぞ。

	かつおだしを、うすめに500ｃｃとり、塩小さじ１／２、酒大さじ１／２、うすくちしょうゆをひとたらしして、あたためておく。
	緑茶の茶葉山盛り小さじ１杯を、鍋で軽くから煎りし、香りが立ったところに、あつあつのだしを加える。
	ごはんを盛り、茶こしで漉した２を注ぎ、１膳に対し、１／２枚の海苔を千切りにした海苔、わさびをのせる。

	３００ｃｃの水に鶏がらスープの素小さじ１を溶かし、つくり、そのうち１００ｃｃに、片栗粉小さじ１／２、塩小さじ１／２、みりん小さじ１、卵３コを溶いておく。
	残りの鶏がらスープ２００ｃｃに片栗粉小さじ１、塩ひとつまみ入れ、へらで混ぜながら火にかけ、沸騰してとろみがついたら、あたためたところに、海苔２枚を千切って入れ、溶かす。
	１を、サラダ油をひいたフライパンでオムレツにし、２をかけてできあがり。

	しらす５０ｇ、刻んだ万能ねぎ大さじ２に、小麦粉大さじ１強（すり切らないで盛る）をまぶす。
	１に、水大さじ１を加え、白ごま小さじ１／２を混ぜる。
	フライパンに、１センチの深さまで油を入れ、１枚を１６等分（５センチ角程度）にした海苔に、２をのせながら、１７０℃で揚げる。１分程度揚げたらひっくり返してさらに軽く揚げてできあがり。

	豆腐１丁を４等分し、かつおだしであたため、みそをといてみそ汁をつくる。この豆腐は、揚げ出し豆腐でもよい。
	お椀に、豆腐（ひとり１／４丁）をすくって入れ、そこに海苔１／２枚をちぎってのせ、みそ汁を注ぐ。
	上から、さらに海苔１／２枚をちぎってのせて、できあがり。

	きんぴらをつくっておく。ごぼう１本を太めの千切りにして水にさらし水をしっかり切る。にんじん小１本（大きいものなら１／２本）の皮をむいて千切りにする。ごぼうとにんじんを、ごま油で炒める。しょうゆ大さじ１1/2、酒大さじ１1/2、さとう大さじ１／２を加えて、水分が少なくなるまで炒める。
	パン２枚を並べ、それぞれの片面にマヨネーズをうすく塗る。片方のパンに、食べやすい大きさに切ったベーコンをのせ、ちぎった海苔１／２枚を並べる。さらにきんぴらをのせ、残りの１枚のパンにも海苔１／２枚をちぎって並べ、はさむ。
	両側の表面にうすくバターを塗り、ホットサンドメーカーに入れて焼く。あるいは、フライパンで、押しながら、焦げないよう、焼いてもよい。

	スパゲッティ１８０ｇ（２人分）を、ゆでる水の量に対し１％の塩を加えて沸騰させたお湯で、時間通りに茹ではじめる。
	茹で上がる５分前に、フライパンに、ホタテの貝柱の水煮缶（大：約135ｇ）を汁ごとあけ、海苔２枚をちぎって入れる。
	茹であがると同時に、２のフライパンに、１のゆで汁を大さじ２入れ、茹で上がったスパゲッティをからめる。
	バター大さじ１／２を足して溶かし、味をみて、塩分が足りないようであればうすくちしょうゆを適量加える。
	皿に盛り、海苔１枚をちぎってのせてできあがり。

フードスタイリスト。
パスコ「超熟」、日清食品「チキンラーメン」のＣＭなど、
広告を中心に活動しながら、
2006年に荻上直子監督作『かもめ食堂』をきっかけに、
映画のフードスタイリングも手がけるようになる。
2007年同監督作『めがね』にも参加。
2007年には松岡錠司監督作
『東京タワー～オカンとボクと、時々、オトン～』に参加。
現在は、雑誌の仕事もふえ、雑誌AERA（朝日新聞出版）では、
古今東西の映画に登場する料理を再現する「シネマ食堂」を連載。
近刊に「ほぼ日手帳2009」の別冊としてつくった
『ほぼ日のレシピブック』（東京糸井重里事務所）、
『朝ごはんの献立　１２のシーンと
おいしいごはん』（池田書店）がある。
飯島さんの料理は、ロケ地やスタジオなど
専用の厨房がない場所でも、
いつでもおなじようにおいしくつくることができるように、
分量や火加減、調理時間などが考え抜かれており、
『ＬＩＦＥ』に掲載の２２のレシピでは、
その研究の成果があますことなく掲載されている。

＊2008年の飯島さんの海苔レシピはこちらをどうぞ。