特集
オーガニックコットンとは
この夏、ぜひともおすすめしたい、
あたらしいケットができました。
「くまの天然コットンリネンケット」です。
オーガニックコットンとリネン、
ふたつの天然素材のいいとこ取りをした、
やさしい寝ごこちのケットです。
つくってくださったのは、
高知県で長年オーガニックコットンを用いた
寝具を作り続けている寝具メーカー、
「ハート」さんです。
リネンはどんな効果があるの?
そもそもオーガニックコットンとは?
ハートの山岡弘章さん、竹村有紀子さんに
このケットの特徴や魅力をうかがいました。
安心して眠れるふとんを
──
「ねむれないくまのために」に、
あたらしい夏の寝具が仲間入りします。
その名も、
「くまの天然 コットンリネンケット」です!

──
つくってくださったのは、
寝具メーカーのハートさんです。
本日は、山岡さん、竹村さんに
お越しいただきました。
山岡・竹村
よろしくお願いします。

──
ハートさんは、
長年、オーガニックコットンを用いた
寝具を作り続けているとうかがいました。
山岡
ええ。
ハートのはじまりは、
私自身の病気がきっかけでした。

山岡
幼い頃、眠っているときに
突然痙攣が起きて、意識を失ってしまって。
気がついたら救急車の中、ということがよくありました。
当時は、原因がよくわからなかったのですが、
のちにアレルギーや、
喘息からくるものだとわかったんです。
──
なんと、眠っているときに、アレルギーで。
山岡
ええ。
そんなときに、私の両親が
「安心して眠れる布団をつくりたい」
と強く思い、会社を立ち上げました。
もう、37~38年前になりますね。
──
そうでしたか。
ずいぶん早くから、
オーガニック製品に取り組まれていたんですね。
山岡
ええ。
でもはじめのころは、なかなか難しくて。
いまでこそ、
「オーガニック」という言葉は浸透していますが、
当時はまだ、あまり知られていませんでした。
竹村
1~2時間くらい熱弁しても、
「ガーリックってとても体にいいんですね!」
なんて言われるような時代で(笑)。
──
なんと‥‥。
山岡
それでも、両親は伝えたかったんです。
日本にまだ浸透していなかったからこそ、
自分と同じように、
「必要としている人がいるはずだ」と。
そもそも
オーガニックって?
──
すみません、
そもそものお話になってしまうのですが‥‥。
「オーガニック」って、どんなことを指すのでしょうか?
山岡
簡単にいうと、
「人と環境が、持続的に循環できる仕組み」の中で
つくられたもの、ですね。
──
循環。
山岡
ええ。
むやみにいろいろなものを加えず、
できるだけ自然に近い方法でつくる。
ただつくって使って終わり、ではなく
また環境に「循環」していけるようなものづくりです。
──
なるほど。
竹村
ですが、素材だけ気をつければいい、
というわけではありません。
──
というと?
竹村
たとえば、
オーガニックトマトを使って
ケチャップをつくっても、
調理の過程で、保存料や着色料などを加えてしまったら、
オーガニックケチャップではなくなってしまいますよね。
──
たしかに。
山岡
寝具も同じです。
いくらオーガニックな素材を使っても、
製造過程で化学薬品を使っていたら意味がない。
竹村
「ハート」の寝具は、すべて自社でつくっています。
肌に直接触れるものだからこそ、
素材から最後のしあげまで、
製造過程に気をつけています。

山岡
肌が弱かったり、
化学薬品が体に合わなかったり、
私のように、敏感な方々のために。
竹村
赤ちゃんからお年寄りまで、
より多くの方に、安心して使っていただきたいです。
より多くの人に
やさしい寝具
竹村
「くまの天然 コットンリネンケット」にも、
オーガニックテキスタイルの国際認証である、
GOTS認証のオーガニックコットンを、
たっぷり使用しています。
──
正直、私はアレルギーなどはないので、
オーガニックって、
自分には関係のないものだと思っていました。
ですが、お話をうかがって、
このケットを使ってみて、
オーガニックコットンって、
「みんなにとっていいものなんだ」と気が付きました。
長く使い続けられるし、
なにより、寝ごこちがとってもいい。

竹村
ありがとうございます。
赤ちゃんや肌が弱い方にはもちろん、
多くの方に使っていただきたいと思っています。
山岡
ですが、
オーガニックコットンだから誰でも大丈夫、
というわけではありません。
やはりひとそれぞれ、
体質によって合う・合わないがあります。
だからこそ、
自分に合ったものを選んでいただきたいです。
オーガニックコットンと
リネンの
いいとこどり
竹村
このケットに使用している生地は、
「オーガニックコットン」と「リネン」の
いいとこどりを目指して開発したものです。
外側がリネン、内側が二重のコットンの、
四層構造になっています。
──
あ、ほんとうだ。
すごい、しっかりと層になっている。

竹村
じつは、こうやって層にするのは
なかなかむずかしくて。
1日に10枚分ほどしか織れないんです。
──
そうでしたか。
竹村
ですが、この構造のおかげで、
リネンならではのサラサラ感と、
コットンのやわらかさ、
どちらも感じていただけるようになりました。
──
まさに、いいとこ取りですね。
すこしシャリッとした、
ほんのりとつめたい肌触りも心地いいです。
竹村
リネンは、天然の接触冷感素材です。
暑い今の時期に、ぴったりだと思います。
さらに、コットンは吸水性にすぐれているので、
寝ている間の汗もしっかりと吸ってくれますよ。

──
あと、このしぼしぼした感じも、気持ちよかったです。
汗をかいても肌にはりつかなくて。
竹村
よかったです。
そのひだのおかげで空気の層ができるので、
体にちょうどいい温度を、たもってくれるんです。
なので、夏だけではなく
秋口まで長くお使いいただけますよ。
洗ってから使うのが
おすすめ
竹村
ケットがお手元に届いたら、
ひとつやっていただきたいことがあります。
──
なんでしょう。
竹村
お洗濯です。
このケットは、一度洗ってから
お使いいただくのがおすすめです。
天然繊維の特徴で、
はじめのうちは、このような毛羽が出てきます。

竹村
コットン素材などは、
何度か洗っていくうちに毛玉ができていきますよね。
──
はい。
竹村
リネンは、オーガニックコットンと比べて、
繊維が短いので、
抜け落ちたものが毛玉にならずに、
そのまま出てきてしまうんです。
──
なるほど。
竹村
ですので、ご自宅にこのケットが届いたら、
まず一度洗っていただいて、
余計な毛羽を落としてから
お使いいただくのがおすすめです。
山岡
何度か洗うことで、肌触りも
よりふんわり、やわらかくなっていきますよ。
夏こそ
寝具に気合をいれよう
──
コットンが汗を吸い、リネンでひんやり‥‥。
このケット、本当に夏にぴったりですね。
山岡
ありがとうございます。
ぜひみなさんには、この機会に
夏の寝具を見直していただきたいです。
そもそも夏は、他の季節に比べて
睡眠時間が短くなりやすいですから。

──
そうなんですか?
山岡
はい。
日が長くなりますから、その分夜が短くなります。
──
あ、たしかに。
山岡
朝もすぐに日が昇ります。
だいたい4時前には明るくなりはじめてしまう。
──
言われてみれば、そうですね。
山岡
思い出してみてください。
冬は、あたたかい布団から出たくなくて
仕方なかったのに、
夏は、暑くてすぐに目がさめてしまう。
──
た、たしかに!
夏は暑くて、ただでさえ体力を消耗しているのに
眠る時間はどんどん短くなっている‥‥。
山岡
そのとおりです。
それなのに、夏の寝具って
ないがしろにされてしまいやすくて。
だからこそみなさんに、夏の睡眠環境を
しっかり整えていただきたいです。
人生のうち25年は
眠っているから
──
夏の睡眠環境、
今夜から見直してみます!
竹村
はい、ぜひ。
睡眠は、人生のうちの約25年分にもなりますから。
──
え、25年?
山岡
人は、1日のうち約1/3を眠ってすごします。
80歳まで生きる人だと、
だいたい25年分はまるまる眠っていることになります。
──
な、ながっ!
「睡眠は人生の1/3」とはよく聞きますが、
年数で聞くと、ぐっと実感がわきますね。
竹村
そうですよね(笑)。
その25年間を、
どれだけ安心して、心地よくすごせるか。
少しでも多くの方に、
考えていただけたらと思います。
山岡
その一歩として、
私たちのオーガニック寝具が、
たくさんの方の力になれたらうれしいです。

(おわります)

眠りのなやみ、
おしえてください。
日ごろ、眠りについて気になっていること、
疑問に思っていること、困っていることはありませんか?
ささいなことでもかまいませんので、ぜひ教えてください。
「ねむくま」編輯部と、顧問の三橋美穂さんが、
いっしょに調べて回答します。
寝グルメじまん、
募集中!
「これをはじめてから調子よく眠れます」
「これを使うと目ざめが快適です」
そんなノウハウやグッズがあったら、ぜひ教えてください。
当マガジンで紹介したり、うまく取り扱いできたら
販売もしたいと思っています。
メーカーなどの企業のかたからの情報も大歓迎!