第28芸
カッコいい、カッコ悪い |
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表紙も、この遊びのルールに基づいて描かれています。
「カッコいい」は、一昔前の流行語ですが、
現在でも根強く残っています。
「カッコいい」「カッコ悪い」の基準は、
とても曖昧で、なかなか説明がつきにくいものです。
説明しにくいだけに、多くの人が、一致して
「カッコいい」と言えば、なるほどと思わされて
しまうものです。
この遊びも、「仲間はずれ」をいじめる、
悪いサベツものです。
その場にいる、ほとんどの人が声をそろえて
「カッコいい−!」とか「カッコ悪い!」とか
決めつけますが、ルールを知らない人は
「何がよくて、何が悪いか」を知らないまま、
「なるほど……」とか「えっ!?」とか思いながら、
不安な心理状態になっていきます。
ほんとうは、どんな顔をしようが、どんなポーズをとろうが、
「親指と人差指がくっついて」いればカッコいいし、
離れていれば、カッコ悪いという、
約束があるのです。
(表紙の絵も、表の男は指が離れているでしょう。
だから、カッコ悪いのです)
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