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2016/05/01 14:00バンドメンバーを紹介します。
いうまでもなく、自分以外は、
みなさんプロのミュージシャンです。
スゴ腕ですので、
今回、20曲以上の曲を演奏するのに
リハーサルは、たったの1日‥‥。
というか、正味5時間くらいのあいだに、
曲が、みるみる完成していくのです。
これには、本当にプロの凄さを見ました。
まずドラムは、yoshie*さん。
数々のミュージシャンと共演されてますが
わかりやすいところで言いますと
フリッパーズ・ギターや
コーネリアスさんの作品に参加しています。
ご自身でも作品を発表していたり、
何というか、本当に頼りになる方です。
そしてピアノは、鶴来正基さん。
加藤登紀子さんや、THE BOOMなどと共演。
ものすごいテクニシャンで
はじめて鶴来さんのステージを見たときは、
そのパフォーマンスに、
テンになった目が釘付けとなりました。
冗談でも何でもなく
「ベートーベンみたい」と思いました。
シンセ担当で、
レ・ロマネスクの曲のアレンジも手掛ける
KCさん。ご自身のバンド活動のほか、
CM音楽などでも活躍されてます。
KCさんのアレンジは、
キャッチーで、知的で、気が利いていて、
とにかくカッコいい、という印象です。
シンセ・ベース担当の、大西まみさん。
ブラスロックバンド「YAPANI!」や
女性だけのラテンビッグバンド
「たをやめOrquesta!!!」等に参加しています。
浜野謙太さんとのデュオ「はまみ」で
ご存じの方も多いでしょう。
今回は、主にシンセでベースを担当されます。
どうでしょう、本物のプロたちです。
妹に、メンバーのことをLINEしたら
一言「ヤバいメンツだね」と返ってきました。
音楽について、
さほど詳しくないであろう妹にも、
自分以外の人のすごさが伝わったのでしょう。
逆に言えば、これだけのメンツですので
どれだけギターがポカしても
演奏自体が止まることはないと思われます。
また、自分が演奏する曲は
20曲くらいのうちの「8曲」ですので、
「少ない」ということで
その点については、やや、ご安心ください。
木の節穴から
ちょいちょい顔を出すコオロギかのように、
出たり引っ込んだりする予定です。 -
2016/05/01 13:14携帯などなくとも。
KCさんは、なぜ携帯を持たないんですか?
「んー、あんまり必要性がないというか
自宅で音楽をつくってることが多いので」
こまることってないんですか?
「今日みたいに
誰かと外で待ち合わせするときは
ちょっと不便ですかね」
約束の時間、約束の場所に必ずいるという
古き良きスタイルで
プロミスをまもってらっしゃるんですね。
「だから、直前になって
集合場所を変更されたりしてしまうと
ちょっとこまってしまいます」
その場合は、どうなるんですか?
「どうにもなりません。
ただただ、路頭でぼんやり待つだけです」 -
2016/05/01 12:44おひる。
こじんまりしたパーキングエリアに寄り、
ここで、おひるごはん。
TOBIさんは
ごはんが大盛りになった生姜焼き定食。
自分は、舞茸天ぷらのそば。
KCさんは、かき揚げうどんにしました。
「かき揚げが‥‥デカイです」
余計なことを
あまりしゃべらないKCさんは
生まれてこのかた、
携帯電話というものを
持ったことがないそうです。 -
2016/05/01 12:23意外と合ってる。
渋滞を抜けました。
午後、気だるい空気の車内には
「アンコ椿は恋の花」「好きになった人」
などの昭和の名曲が続きます。
新東名を行くレンタカーのスピード感と
コブシの効いた演歌とが、
まったく噛み合わなそうでいて、
じつは案外いい調子です。
大阪へ向かうわれわれにとっては
「大阪しぐれ」「ふたりの大阪」
「浪花恋しぐれ」など、
むしろ、ふさわしい曲が続いているとも
言えるかもしれません。 -
2016/05/01 11:43大阪へ向けて
われわれ、先ほど都内を出発しています。
TOBIさん、アレンジャーのKCさんと
大阪までの男三人旅。
ゴールデンウィークのまっただ中です。
東名高速は、やはり渋滞しています。
ハンドルを握るのはTOBIさんご本人。
気分転換&最終確認用に
あすのライブでやる曲をかけようと思った
TOBIさん、間違えて
「都はるみさんのベスト盤」を持ってきて
しまったようです。
ケースの厚みが、似ていたそうです。
車内には、日本人のこころに染みわたる
都はるみさんの演歌が響き渡っています。 -
2016/05/01 11:41そもそものお話‥‥。その6
と、いうようなわけで、ただいま、
自分とTOBIさんと
シンセ担当のアレンジャーKCさんは
レンタカーを借り、
たくさんの機材と衣装とを詰め込んで、
一路、大坂へ向かっています。
到着予想は、たぶん夜。
ライブ本番は、あすの夜7時からです。
ですので、今日のところは、
大阪に着くまでの
男3人の(珍)道中をお伝えしますね。
富士山が見えたとか、何を食ったとか、
本題とは関係ない
ワーキャーした投稿が
いつもどおり含まれるでありましょう。
その点どうぞ、ご容赦ください。 -
2016/05/01 11:40そもそものお話‥‥。その5
どれくらいの時間、
そこに放置されていたのでしょう。
ギターは、寒くて薄暗い物置の片すみで、
死んだように転がっていました。
弦はもちろん、金属のパーツには
ことごとく錆が浮くか、カビが生えるか、
ゴミや埃の白い曇りがかかっていました。
その姿を見たら、なんだか、
ずいぶん申しわけない気分になりました。
Fender japanのストラトキャスター、
というギターなのですが、
自分は、瀕死のストラトくんをかかえて
母屋に戻ると、
ぞうきんで汚れをふきとりました。
金属の部分は、歯ブラシでこすりました。
そして、ずいぶん久し振りだったので
かなり手間取りながら、
新しい弦に張り替えました。
すると、やがて、
かつてのギターが戻ってきたのです。
電気系統には期待してなかったのですが、
アンプに通したら、音が出ました。
15年くらい放ったらかしだったのに、
いきなり起きろと言ったら応えてくれた‥‥
お前、いいやつだな! -
2016/05/01 11:30そもそものお話‥‥。その4
今から思えば、
明らかに妻は、おもしろがっていました。
しかし妻からの返事を真に受けた自分は、
そうか、人生は楽しむべきなのだと、
チャレンジ精神あふれるアメリカ人のような
気持ちになり、
「ずいぶん長いことギター弾いてないし、
そもそもギターは
実家の物置かどこかに置きっ放しだし、
しかも、自分のギターは、
16歳くらいのとき、
地元の桐生で1万円で買った中古の、
それも楽器屋じゃなく
リサイクルショップみたいな店で買った、
ものすごい安いギターなんだけれども、
そんな自分でも良ければ」
というお返事をしてしまっていたのです。
この間のやりとりについては
あんまり良く覚えてはいないのですが、
だいたい、
そんなようなことを伝えたと思います。
そして、次の週末、
実家に、ギターを取りに帰ったのです。
ギターは、薄暗い物置に放置され、
死んだように、転がっていました。 -
2016/05/01 11:00そもそものお話‥‥。その3
ともあれ、予想だにしないメールに
数秒、戸惑ったものの、
「‥‥‥‥‥‥なんか、おもしろそうだな」
と感じている自分に気づきました。
本気でやっていたとは言えないとはいえ、
かつて‥‥そう、20年くらい前は、
たしかに、好きでバンドをやっていた。
恥を忍んで書き出しますと
中学のときは
「サンクス藤田とスパークス」、
高校のときは
「THE 鉄男」、
大学のときは
「網タイツ」というバンドを
やっていたのです。
これは‥‥ささやかな自慢なのですが
高校のときの「THE 鉄男」は
当時、売出し中のアイドルユニット、
かの有名な安室奈美恵さん擁する
スーパーモンキーズが地元に来たとき、
前座を務めたこともありました。
もちろんそれは、単なる偶然、
ただ運が良かっただけなのですが‥‥。
そんな過去があったものですから、
すでにギターを触らなくなって
10年以上たつ自分に
人前でギターなど弾けるはずもないと
頬に自虐的な笑みを浮かべながらも、
ほのかに身体の芯が熱くなるのを感じ、
思わず、妻に
「TOBIさんから
こんなメールが来たんだけど(笑)」
と、LINEを送ったのです。
最後の(笑)の部分に表れていますように、
なぜだかドキドキしながらも
この時点では、
「TOBIさんも冗談キツいな。ははは」
と感じていたのでしょう。
仕事中で冷静であろう妻から
「なにそれ? できるわけないじゃん」
という返事をもらったら
冷静になれると思ったのかもしれません。
しかし、数分後、
妻から返ってきたLINEは、こうでした。
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え、やらないとでしょ?
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2016/05/01 10:30そもそものお話‥‥。その2
お読みいただきましたらわかるとおり、
「そこで」以降の
文章の展開が実にドラスティックです。
「いま、新曲の発売準備をしている」
おお、それは楽しみですね。
「そこで、ギターを弾いてほしい」
なんで俺?
「ライブもやるから出てほしい」
なんで俺なの!?
TOBIさんの説明と、関係者の証言と、
自分の予想を総合しますと、
おおよそ
以下のようなことだったと思われます。
1)
これまで、レ・ロマネスクの楽曲には
ギター音を前面に出した曲がなかった。
2)
しかし新曲の「飴と飴」「裏ガール」は
ギターがわりと前面に出ており、
とくに「飴と飴」はギターロックっぽい。
3)
しかしながら、その2曲のためだけに
プロのギタリストの誰かに
ライブに出てほしいとお願いするのは、
なかなかのことである。
レコーディングはともかくとしても。
4)
他方、自分が高校時代に
レ・ロマネスクの丸い方・MIYAさんと
顔見知りだったため、
当時、自分がバンドをやっていたこと、
ギターを担当していたこと等を
なんとなく、TOBIさんも知っていた。
5)
あー、アイツでいいじゃん!
6)
アイツは人の「ひどい目」ばかり
おもしろがるから
たまには「ひどい目」に合わせてやれ。
いひひ。
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ま、最後のほうは冗談ですが、
ともかく、以上のような経路をたどって
先のメールと相成ったのではないか。
そのようなことで
そんなにまちがってないと思われます。