わりといつも、頭の中で音楽が鳴っている。
鼻歌として出てくることもあるけれども、
頭の中だけで鳴ってることも多い。
先日は朝からずっと、頭の中だけで、
古畑任三郎の劇版にある
ちょっとコミカルなテンポの曲が
エンドレスでループしていた。
夕方、同居人が帰宅して、
そのときテレビでは
オリンピックのニュースがかかっていて、
そのニュースに気を取られたわたしは、
「へ〜、こんな山奥な感じで
50人も日本人とか来てるんだ〜
テレッテーレレ、テレッテーレレ」
と、うっかり口に出していた。
「来てるんだ〜」まではいい。
それは独り言というよりも、
同居人に話すつもりで口にした言葉だから。
問題はその後、
流れるように、
まるで語尾のように、
間髪を容れずに「
テレッテーレレ」と歌ってしまったことだ。
「ちょっと待って、なにそれ」
と同居人がぎょっとした顔で言う。
わたしだって自分に
「ちょっと待って、なにそれ」である。
口から出た直後に驚いた。
同居人は一拍置いて爆笑し、
わたしは自分自身に涙が出るほど笑った。
いやもう、なんて心許ないんだ、自分。
油断ならないんだ、自分。
これだから
家族があまり公の場に出したがらない。
そうして同居人はひとしきり笑ったあと、
涼しい顔で分析する。
「きっとほら、
ずっと一日誰とも話してなくてさ、
頭の中だけで鳴ってた音楽が、
言葉を発したことによってさ、
そっちの、口に出すほうの回路にこう、
間違って繋がっちゃったんだろうねえ。
ウケるね」
うん、そうかもしれない。
そんな自分が怖い。
(ちょいちょいバグる精密機械/RINATARO)
鼻歌として出てくることもあるけれども、
頭の中だけで鳴ってることも多い。
先日は朝からずっと、頭の中だけで、
古畑任三郎の劇版にある
ちょっとコミカルなテンポの曲が
エンドレスでループしていた。
夕方、同居人が帰宅して、
そのときテレビでは
オリンピックのニュースがかかっていて、
そのニュースに気を取られたわたしは、
「へ〜、こんな山奥な感じで
50人も日本人とか来てるんだ〜
テレッテーレレ、テレッテーレレ」
と、うっかり口に出していた。
「来てるんだ〜」まではいい。
それは独り言というよりも、
同居人に話すつもりで口にした言葉だから。
問題はその後、
流れるように、
まるで語尾のように、
間髪を容れずに「
テレッテーレレ」と歌ってしまったことだ。
「ちょっと待って、なにそれ」
と同居人がぎょっとした顔で言う。
わたしだって自分に
「ちょっと待って、なにそれ」である。
口から出た直後に驚いた。
同居人は一拍置いて爆笑し、
わたしは自分自身に涙が出るほど笑った。
いやもう、なんて心許ないんだ、自分。
油断ならないんだ、自分。
これだから
家族があまり公の場に出したがらない。
そうして同居人はひとしきり笑ったあと、
涼しい顔で分析する。
「きっとほら、
ずっと一日誰とも話してなくてさ、
頭の中だけで鳴ってた音楽が、
言葉を発したことによってさ、
そっちの、口に出すほうの回路にこう、
間違って繋がっちゃったんだろうねえ。
ウケるね」
うん、そうかもしれない。
そんな自分が怖い。
(ちょいちょいバグる精密機械/RINATARO)
2026-09-08-TUE