おはようございます。 毎朝、仕事場に向かう途中に、仮設住宅を通ります。
今日は寒い朝だけど、お天気も良いので、 洗濯物もたくさん干されてるなあ…と思って、 物干しのあたりを見るともなく見たら。 あるお部屋の前に。 柿。 柿が、だだだだだーっと、物干しに吊されてました。 干し柿、作ってるんですね。 それを見たら、なんだかいろんなこと考えちゃって。 ここに住んでいる方は、 きっと毎年、被害にあう前に住んでいたお家で、 たくさん干し柿作ってたんだろうな。 美味しく出来たら、家族でそれを楽しんだり、 親戚に振る舞ったり。 きっと、そろそろ白菜漬けや たくわん漬けの準備もしていただろうから、 廊下の日当たりのいい所や縁側に、 半分に割った白菜を干して、 その隣で、柿の皮も干して、 それを甘味付けに使ったりして。 そんな、当たり前の日常が、 大きく失われてしまったけど、 楽しみにしている誰かのために、 不自由な暮らしの中、干し柿作ってるのかなあ。
それとも、干し柿大好きな自分のために、
『こいづだげは、作んないば。』
って。 少し笑顔になりながら、柿を吊してたのかな。 モノでもコトでも、少しずつ、取り戻しながら、 気持ちを奮い立たせて 日々を進んで行ってるんだろうな。
‥‥そんなことを考えてしまいました。 あっちこっちの仮設で、吊されてるかも。 最高に、美味しく出来るといいな。
(*kazue*) |