■番外篇■
ニュースの、その後。
第3回
東京って、こんな街だったのか!
田島番長と、はとバス英語ツアーに乗って
最初のポイントである東京タワーに着きました。
東京タワーの階段を駆けながら
観光気分で英語にカブれている番長のようすを
さっそく動画でどうぞ。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
「東京タワーにのぼるのなんて、
8歳のとき以来だよ。
オー、トーキョーシティ!
ほら、あそこがプリンスホテルだよね。
テレビ東京があそこにあってさ、
んふふふふ」
いい笑顔です。
タワーからのナイスビューをたのしみ、
おみやげ屋さんをひやかして、
ぐるぐる歩きます。
「このハガキ、
オー、イッツクール!」
絵ハガキ売り場で大さわぎです。
どこが?
どの部分がクールなんですか。
「やばいよ、これ。
キラキラしてるとこに
ちっちゃなハートがついてて
ギャル感がありますねえ。
ギャルだよ、
コギャル、コギャル」
なぜそう、連発を?
「おっと、
こんなところにめんたまおやじが!」
それをいうなら「目玉おやじ」ですが、
これはかわいいですね。
「あれ?
ねえ、見てみて、これ。
エッフェル塔じゃん?」
どう考えてもここは東京タワーで、
どう見ても東京タワーのキーホルダーが
ここに売っているわけで、
それをわざわざエッフェル塔と
言い切る番長の手には
いつもコーラの缶が映り込んでおり、
写真を撮るにあたって
それがじゃまでじゃまでしょうがありません。
「これは、ブッ飛ぶね。
昭和40年代を思い出すよ」
地球、東京タワー、温度計が
ほぼおなじ大きさで表現された
地球儀つきタワー。お値段は900円。
「オレ、こういうの欲しい。
ガラスケース入りの、東京タワー。
こういうものを飾って似合う部屋って、
なかなかないじゃん?
オレの部屋に新しく買った
ピアノの上に置きたいなあ。
60'sっぽい曲や
筒美京平さんみたいな曲が
書けそうな気がする!」
その後、ろう人形館に
ふらふら吸い込まれたりしているあいだに、
みるみる時間がすぎていきました。
「どうも、東京タワーというのは、
東京の中の地方というかんじがするね。
時がすべてオレの小学生の時代で漂流してる」
東京の中で、めずらしく
地方色を発信できている場所、
それが東京タワー。
敷地内には「南極物語」の犬、
太郎と次郎の像もあったりします。
東京タワーをだれかまとめてくれよ、という番長を
動画でご覧ください。
(↑こちらをクリックしていただくと、動画をごらんいただけます。)
「あっ、もう時間がすぎてるよ、
早くバスに戻らなくちゃ。
しかし、東京タワーに来たことで、
『東京』という場所がわからなくなったね。
こんなところで暮らしていいのだろうか!
ッハハハハ」
いそいではとバスに戻り、
次は国会議事堂と皇居に向かいます。
バスの中では、美人のガイドさんが、
英語で明治維新の説明をしています。
「(ひそひそ低い声で)
オー、ナウ、
ウィアー スタディング
ジャパニーズ ヒストリー」
イエス。
番長は、歴史に興味がありますか?
「ナッシング」
ナッシング!
「バット、でも、んー、
どうしよっかなー」
"どうしよっかなー"ってことはないでしょう。
「イヒヒヒ。もうわかってると思うけど、
オレはだいたい
適当なことばっかり言ってるからな!
でもちょっとリーセントリー、
歴史に興味があるわけよ、リルビット。
エスペシャリー、明治維新ね、
ベッリーリルビッだよ」
新選組ですか?
「そうそう、『ほぼ日』で
あんなに宣伝してっから
観たいと思ってんだよ。
けど、いかんせん時間がなくて。
やることがたくさんあってね」
やることとは、おもに、何がありますか?
「フランス語だろ?
ピアノの練習だろ?
マラソンだろ?
トランペットの練習。
寄席も行きたいし、
それから、古地図を買って、東京を歩く。
あ、そうだよ、オレ、
古地図買って‥‥そうだよ!
オレ、やろうと思っていたことが、
ぜんっぶ、実現していない!!」
古地図、ですか。
外国人のみなさんばかりが乗る、
ハッピーなはとバスの
いちばん後ろの座席で
追いつめられたように突然頭を抱える、
慣れてはきましたが、
みなさん紹介します、
そんな、田島貴男さんです、
そんな、オリジナル・ラヴの
田島貴男さんです。
「そう、古地図と現在の地図を
照らし合わせた地図が売ってんだよ。
あっ、そうだ。あとね、
気象予報士の問題集を立ち読みしたら
最初の問題がわかってしまい、
おもしれえと思って
買いました」
い‥‥いろいろ、お忙しいですね。
「やっべえ、いっぱい思い出してきたよ。
ひええええ、
オレはやることがいっぱいある!」
ところで、天文マニアは、
まだつづいているんですか?
「当然!
いま、スペースシャトルがね! ね?
宇宙系はもうライフワークだよ。
たのしみでしょうがないもん」
たいへんですね。
「うん。でも、マラソンだけは
ぜったいにやりたいなあ。
明日走ってみようかな。
あっ、でも、マラソンは、
誰にも言わないではじめようと思ってたから、
誰にも言わないでね」
はい、誰にも言わないです。
しかし、そんなに忙しい番長が、
東京を観光していていいのでしょうか。
「トゥデイ イズ バケーションだね。
我々は、東京を観光しておりまーす♪うふふ。
はとバスツアーってさ、
東京に住んでいる人々が
忘れてしまったところに行くね。
ほんとうは、いつも行きたいような、
渋いとこばかりだよねえ」
今日のコースは、とくにそうかもしれません。
「我々日本人と
日本という国の、外からの認識との溝は
かなり深まっておるぞ」
はい。
「ナンテネ」
はい。
東京の平日ののどかな午後、
はとバスに揺られて
キャッキャッとおしゃべりをしながら
番長の東京ツアーは、つづきます。
また明日、お会いいたしましょう。
|