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											| 南極半島へ出発しよう! | 
										 
									 
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								| 紳士たちの舞踏会 | 
							 
							
								くさっ。‥‥えええっ! 石川直樹は、自らが放ったまさかのつぶやきに、激しく動揺している。いやいやいや。んなわけないじゃん。あの愛くるしい動物が‥‥く、くさい。ロシア人の船で南極半島にたどり着き、アデリーペンギンの群れに出会ったときのこと。目の前には、ちっちゃな紳士たち。燕尾服でめかしこみ、おしりふりふり、ひょこひょこ行進。中央のハートの場所が舞台かな? かわいい舞踏会におじゃました気分。‥‥それなのに! 本場・南極のペンギンたちは、じつに野性的な香りを漂わせていた。より具体的には、うんちのにおい。ふと足元を見やると‥‥うわ、あっぶねー! ダンスフロアは、彼らのお供え物でいっぱいであった。後日、上がってきたプリントを見たら、あのときの香りが、ほのかににおったような‥‥気がした。 
										2011-06-13-MON 
									 
									
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