時々、展覧会に行くと
観終わったところに設けてある売店で
つい足を止めてしまいます。
ポストカードや書籍くらいの簡素な売店から
かなりな商品展開に発展している
賑やかなコーナーからさまざまですが、
今、観てきた静かな余韻が
まだ体内にあるからでしょうか、
やや財布のひもも緩みがちになりやすい気もします。
もう、ここでしか買えないかも、という限定感も
背中を押すのかもしれません。
気づくと、数点かかえてレジに並んでる自分がいて、
今回も可愛い缶入りのお菓子と
クッキーを買ってしまいました‥‥。
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たしか、去年も別の場所で催されていた
メアリー・ブレア展があって行ってきました。
ウォルト・ディズニーにインスプレーションを与え続け、
スタジオ初期の頃からのメンバーだった女性、
彼女の描くアリスやシンデレラやピーター・パンが
のちのディズニー映画の原型となったと言われています。
子どもの頃の私にとって、
ディズニーClassicsの絵本は一番の宝物でした。
おこづかいをもらってなかった分、
お年玉で貯めた数千円を握っては
伊勢佐木町の有隣堂に行き、
洋書のコーナーの棚にあるディズニーの
厚い本をじ〜っと眺め、
満を持してレジに持って行ったのを覚えています。
無事に買えたあと、
緑っぽい大理石の階段と綺麗なカーブを描く木の手すりを
しっかり握り重い本を抱えて帰る時は、
じ〜んと嬉しかった記憶が。
ほかのアニメーションの3倍以上の原画を用いて描く
動物たちの滑らかな動きや、
水の透明な色の美しさに食い入るように
飽かずページをめくったものでした。
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その憧れの原点が、
メアリー・ブレアという女性にあったと知ったのは
数年前です。
30数年も知らずに過ごしてたわけですが、見てみると
「なるほどぉ‥‥‥‥」
と思わず頷く色づかいとタッチです。
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展覧会に行くと、普通なら
(見ないといけない展覧会とかの場合)
かなりさっさと進んでしまうタチなのですが、
メアリー・ブレア展では気づくと
時間が経っています。
子どもにかえって、じ〜っと見てるんでしょうね、
無意識のうちに。
出たところの売店にお菓子があったので、
缶も可愛くてつい買いましたが、
展覧会の困るところはアップする時には、
もう終わっているところですよね。
ごめんなさい。
また、きっとどこかで催されると思うので、
記念に載せてみます。
不思議の国のアリスが穴に落ちるみたいに
キュ〜ッと惹き込まれる世界に
触れていただければと思いました。
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今年は梅雨入りが、あまりに早いですね。
梅雨寒で風邪など引かれませんよう。
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