地サイダーが人気みたいですね。
地ビールの流行りを受けて、
というより、もっと以前から
人気だったのかもしれませんが、
どっちかというと流行りものに疎いわたしみたいなのでも
この夏、結構、目にするようになった気がします。
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しかも実は、どっちかというと
炭酸系が得意じゃないので、
「うまい!」と心底、思うのは
暑い時のビールのひと口目くらいという体質です。
“体質”より“嗜好”の方が正しいのでしょうが、
味や香りが好きかどうかよりも、
あのシュワッとする舌や喉への感触を
気持ちいいと思うか、
それとも若干、痛っ‥‥と感じてしまうかの
違いのような気もして、
得手不得手とか体質寄りな差という印象なのですね、
正直。
なので、
「お水はガス無しとガス有り、どちらにしましょうか?」
とレストランで聞かれる時も、
同席の方達がガス有りの雰囲気の中で
ひとり「ガス無しでお願いします‥‥」というと、
なんとなく「サビ抜きでお願いします‥‥」に似た
未成熟な印象に、勝手に引け目を感じたりします。
そんな炭酸不得意派でも、
最近のサイダー瓶には買いたくなるような
可愛いのが沢山あって。
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ラベルを読んでみると、
何十年も愛されてきたデザインと分かって
納得したりします。
昔ながらのフォルムや色使いは可愛らしくて懐かしく、
なんとなくホッとするものですが、
そこをねらって新しく作ると
レトロと表されるような、
またちょっと違った具合になるので
難しいものですね。
建造物などの大きな物や、
電車・車など機能重視の物はどうしても傷む分、
良い時代の良いデザインのまま
ずっと変わらずとどめておくことは困難で、
運良く残った貴重な幾つかが珍重されたりしますが、
瓶というのは変わらず目立たずあり続ける上で、
ちょうどよい大きさと実用性なのでしょうね。
色んなものが様変わりする中で、
せっせと働きながら時代をかいくぐり続けてきた
小さな存在に、ちょっと大袈裟ですが、
敬意と愛しさみたいなものを感じてしまいます。
こんな新しい地サイダーも続々、登場してるようです。
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この犬が可笑し可愛くて、
近くのスーパーでつい買ってしまいました。
水がおいしい所で作られたサイダーも
ビールも旨いというのはしごく納得なわけで、
水に恵まれた国のそれぞれ水自慢の地域が
これからも、ご当地商品を作り出していくのでしょうね。
何だか、楽しみ♪
ちょっとでも爽やかな夏を。
わたなべ まり |