あどけない時期の恋だけに、
せつなく読みました。
「もやもや」と「なんでかな」が
うまくまじわらないで終わっていくことが
若い恋には特に、ありますよね。
「こう思っています」とか「おもしろいです」とか、
はては「この料理おいしいです」ということを
いつでも何度も言ってほしいという気持ちは
じつは私はたいへんよくわかります。
そういう確認をしたがるのは女性に多いという
感覚がございます。そして、
「何度も言ったからわかってると思ってた」
「そのくらい理解してほしいなぁ」
と思っている方々が、特に男性に多いというのも
なんとなくの感覚でございます。
で、鬱陶しがられながらもいろいろ聞いたりしちゃう。
強いつながりさえあれば、言葉なんて‥‥というのが
理想ですけれども、逆に言えば
それだけ自分が「あやうい」から
確認したいのですね。
一瞬の何かで、気持ちや状況は変わってしまう。
でも、相手は揺らがなく強いから、言葉は要らない。
求めるものが違うんだということを自覚できたのは
ずいぶん大人になってからでした。
だから、そういう彼女がいる人は、
だまされたと思って、
「好きです」「かわいいな」と
毎日言ったほうがいいと私は思う。 |