不正解、食べられます!
オオイチョウタケ食

この8月14日、
北海道知床半島に位置する羅臼岳で、
登山者の20代の男性がヒグマに襲われ、
行方不明になり、その後、遺体で発見されました。
心よりお悔やみを申しあげます。

ヒグマは、体長2m、体重200kg超えも珍しくなく、
走れば時速60km、泳ぐし、木にも登るし、
襲われたら絶対に逃げられません。
特に恐ろしいのは爪。
硬くて大きくて頑丈でたくさん!あって、
これで引っ掻かれたらひとたまりもありません。

だからこそ、会わない対策が必要です。
(生息地へ行かない、という選択肢も!)
現地へ赴く前に役場などに出没情報を確認する。
(近々で出没が確認されたら行かない!)
フィールドでは、鈴などで人間の存在を知らせる。
(できれば複数人で行動したい)
食料やゴミなどは徹底的に管理する、などなど。

餌やりは完全に犯罪です!
(すべての野生動物への餌やりはNG!)
くまさんは野生動物の中でも、
ものすごく餌に執着する生きもの。
人の食べものの味を覚えたくまさんは、
人に近づき、人を襲うようになります。

阿寒湖周辺のくまさんは人馴れしてないので、
くまさんとしても人間が怖いんです。
ですから、人の気配を感じると、
ほぼ確実に、逃げたり隠れたりします。
会いたくてもなかなか会えないのが現状です。

極端に怖がる必要はありませんが、
森歩きにはくまさんがいることを前提にした、
正しい知識と対策が不可欠です。

オンネトー周辺の森に入り、
針葉樹林をうろうろしていると、
大きなきのこをたくさん発見!

そのきのこ、オオイチョウタケは、
夏から秋に、森林、竹林、公園などの地上に発生。
特にスギ林でよく見られ、しばしば、群生します。
(北海道では針葉樹林でよく見かけます)

傘は径7〜25cm、ときに45cmにも。
まんじゅう形から、開いて浅いじょうご形に。
表面は、白〜淡クリーム色、
平滑で、絹糸状の光沢があります。

傘裏のヒダは、密で幅が狭く、クリーム白色。
柄に向かって長く伸びており(垂生)、
多くは柄に接する部分で分岐しています。

柄は長さ5〜12cm、ほぼ白色で、肉は白色。
ぎっしりと中身が詰まった中実です。

食。

とても優秀な食菌で、
「香りは爽やかで、味も素晴らしく、
 柄は歯切れがよく、傘は舌触りよく、
 汁物にはこくのあるよい出汁が出て、
 和風、洋風、中華風、いずれの料理にもよく合う」と、
山と溪谷社『増補改定新版 日本のきのこ』子も、 大絶賛しております。

ちなみに、森で、
くまさんに会ってしまったらどうするか?
知床財団のHPのこちらをご参考に。
山菜採り、きのこ狩りは、
くまさんとの遭遇率が高いので要注意!

もし、くまさんに襲われてしまったとき、
生存率を少しでも上げる方法としては、
死んだふりより徹底抗戦するのがいいという説も。
石でも木でも何でも持って、とにかく反撃する!
そう考えると、素手で戦うより、
ナイフやナタが有効……。

何度も書きますが、くまさん対策には、
とにかく、会わないことが重要です。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。