ご用心!食べられないんです!
ハナオチバタケ食不適

いやあ、日本全国、暑いですね。
しかし、夏は、8月を迎えるこれからが本番。
頑張って、耐え抜こうではありませんか。

北海道は道東に位置する阿寒湖湖畔でも、
記録的な猛暑が続きましたが、
8月を前にして、一転、とりあえず、
暑さが落ち着きました。

このところの気温は、
最低が18度前後、最高が25度前後。
暑さに喘ぐ内地の方々にとっては、
まるで異世界ではないかと……(笑)。

そして、そして、特筆すべきは、
それまでのカラカラ天気が嘘のように、
連日、しっかりと、雨が降っております。

SNSでは、全国各地のきのこファンが、
暑さと小雨のためにきのこが全然出てない、と、
悲鳴のような投稿をしておりますが、
その後、いかがでしょうか?

ここ、阿寒湖では、猛暑のあとのお湿り、
ということで、きのこ的に、ようやく、
ベストコンディションになりつつあるかも。

森のあちこちで、林床を覆う落葉を分解する、
小さなきのこが一斉に発生しはじめました。
ぼくの大好きなきのこ、ハナオチバタケの姿も!
(拙著の2冊で表紙に登場しています!)

ハナオチバタケは、夏から秋にかけて、
林内の落葉上に発生します。

傘は径0.8〜1.5cm、
釣鐘形〜まんじゅう形、のちやや平らに開きます。
表面は淡紅色〜紫紅色、あるいは、茶褐色、肉桂色。
放射状の溝があります。

傘の裏のヒダは数が少なく、16〜19くらい。
だからランプシェードのように見えるんですよね。

柄は長さ3〜6cm、針金状で、黒褐色。

食不適。

小さくて、カサカサで、
とても食用にはならないかと。

本当に可愛らしいきのこなので、
じっくり、じっくり、眺めましょう!

何を隠そう、各種図鑑には、
この淡紅色〜紫紅色のそりゃあカラフルな、
ハナオチバタケの写真が掲載されているのですが、
阿寒湖周辺の森では、いわゆる茶褐色、肉桂色の、
なんとなく地味なタイプしか見たことありません。
いつか、鮮やかなハナオチバタケが見たい!!
この際、北海道じゃなくてもいいですから。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。