数日前に大雨が降り、
そのあと晴れて、一気に気温上昇。
きのこ観察にはもってこいの日です、はい。
日本全国が暑さに喘ぐ中、
ユネスコの世界自然遺産に登録されている、
白神山地のブナの森へ行ってきました。
もう、最高!
青森県西目屋村にあるブナ林散策道の、
駐車場に着いたのが午前10時。
気温は25度!
森に入ると、すぐに暑さを忘れます。
虫がたくさんいて(笑)。
この時期、防虫対策は念入りに!
北海道名産のハッカ(スプレー)もおすすめです。
エゾハルゼミの大合唱は、
時期的にもう終わってしまったようで、
小鳥たちやカエルの鳴き声が森に響き渡ります。
ブナがたくさん生えている森なのですが、
ところどころに、スギが生えているんですよ。
おそらく、天然のスギだと思われます。
杉の周りはきのこが少ないイメージなのですが、
この日、最初に、きのこを見つけたのは、
大きなスギの根本でした。
その小さくて白いきのこ、ニカワハリタケは、
夏から秋に、針葉樹の切株や根元に発生します。
きのこは半円形〜扇形で、ゼラチン質。
径4cm、厚さ1.5cmくらいまでの大きさです。
上面は淡い褐色〜黒色、
下面は白色〜黄白色で長円錐状のとげが密集しています。
(ときに全面白色だったりします)
食。
不思議な舌触りだとかで、
「きのこフルコース」料理をつくった場合、
軽く湯がいてシロップなどをかけて、
デザートにするといいかも、
と、友人が申しておりました(笑)。
その形状から、
別名「ネコの舌」などと呼ばれたりするようです。
それにしても、白神山地は、
いつ訪れても気持ちがいいんですよ。
雨の日に、ブナの幹を伝わり、
小さな川のように流れる水流を見ると、
ブナはこうして効率的に水を根元へ誘導しているのか、
と、感激してしまいます。
動植物が豊かな森は、当然、菌類も豊か。
この自然が失われることのないよう、
強く願います。
白神山地に興味がある方は、
ぜひググっていろいろ調べてみてください!