このところ、ずっと、
北東北ではこの時期まだきのこの発生が少ない!
と、ぼやきにぼやいておりますが、
白神山地へ続く林道が、ここにきて、ようやく、
例年よりもひと月くらい遅れて開通したので、
これから忙しくなりそうです。
多くのきのこ(子実体)も、草花と同じように、
発生する場所とか、季節は、けっこう一定です。
自分が好きなきのこが出てくる時期になると、
会いたくて、そわそわしてきます。
しかしながら、一方で、
人間の思惑通りにはならないのが、自然。
異常気象が頻発している、と思いきや、
実はすでにそれがスタンダード化しているのでは?
と勘繰ることも少なくありません。
つまり、季節の移ろいが読みづらく、
例年比前後2週間くらい幅を考慮しないと、
お目当てのきのこの最盛期にお目にかかれない、
という状況になりつつあります。
まあ、いずれにせよ、
森歩きそのものが楽しいので、
頻繁に出かけているわけですが……。
さて、今回ご紹介する、スジオチバタケは、
毎年会うのを楽しみにしている、
大好きなきのこです。
夏から秋にかけて、広葉樹林内の、
落葉や落枝から発生します。
残念ながら北海道では見たことがありません。
傘は径1〜2.5cm。
表面の地色は淡黄色で、放射状の溝があり、
その溝の谷の部分は、かすかに気品すら漂う、
美しい紫褐色です。
ヒダは黄白色で、間隔は疎くなっています。
柄の長さは5〜12cm、帯橙褐色で上部は白色。
表面は微毛に覆われ、根本は粗毛に覆われています。
食不適。
傘はカサカサと硬く乾燥していて(笑)、
とても食べられるような感じではありません。
紫色が入ったきのこを見ると、
どことなく高貴な感じがして、
食べるよりも崇め奉りたいです、はい。
何でも地球温暖化が進むと、
気象条件が極端になりやすいとか。
雨が降れば大雨、晴れれば日照り、みたいな。
地球の住人としては、
やはり、さらなる地球温暖化を、
ここらで食い止めたいところです。
自分でできることから、何か、やらねば。