不正解、食べられません!
アネモネタマチャワンタケ食不適

雪国であれば、そろそろ、
冬タイヤから夏タイヤへの交換時期です。
北海道で通年暮らしていたときは、
10月の体育の日(スポーツの日)頃に、
スタッドレスタイヤに履き替えて、
翌年、ゴールデンウィーク過ぎくらいに、
夏タイヤに履き替えるローテーションでした。
1年の半分以上雪が関わっているのね(笑)。

北東北ではどうなのか、と、
我が愛車の「主治医」の自動車工場主に聞くと、
青森秋田県境の林道を、軽トラやジムニーで、
ぶいぶい走ってる経験豊富なじいさん連中(笑)は、
(春に山菜、秋にきのこを採る野山の達人たち!)
今シーズンは雪がすごく多かったので、
4月20日頃まで冬タイヤを履く、と言ってる、と。
なるほど、なるほど……。

雪が多いとなると、森や山の春の到来、
すなわち、山菜や、草花や、きのこの出現は、
例年よりも遅くなる、ということ。
去年の行動記録やSNSの投稿を参考にして、
北東北各地へ遠征するタイミングを決めようかと。

岩木山や八甲田山周辺の森はまだまだ雪が深く、
お目当ての春の花やきのこは雪の下なので、
去年の今頃撮影した写真をご覧にいれるとします。
アネモネタマチャワンタケ、です。

「アネモネ」とはイチリンソウ属の学名で、
ギリシャ語の「風」に由来しているのだとか。

キクザキイチゲ、アズマイチゲ、ニリンソウなど、
イチリンソウ属の開花時期、各植物の株元に発生。
ときに、群生するようです。

初めは小球形で、のちに開いて、
径1〜3cmのお皿形〜椀形〜鉢形になります。
縁部は内側に巻き、表面は平滑です。

柄は、長さ3〜5cmほど。
お椀部分、柄ともに、茶褐色〜暗褐色です。

そっと掘り出してみると、子実体は、
不正形の黒い菌核から伸びていることがわかります。

アネモネタマチャワンタケ。
なんて分かりやすい素晴らしい命名でしょう!

食不適。

まあ、茶碗形のきのこって、
食欲があまりわかないし、基本的に小さいし、
基物である菌核だって何だかよくわからないし、
食べる気にはなれませんよね。
そう、きのこを楽しむ基本は、見ることですよ。

春は花の季節ではありますが、
その花(特定植物)に縁があるきのこも、
けっこうたくさんいたりするわけなので、
「花が咲いていたら、きのこがいると思え!」
をスローガンに掲げて(笑)、
深淵なるきのこ道を突き進みましょうぞ、ご同輩。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。