不正解、食べられません!
カワウソタケ食不適

気がつけば、いつの間にか、4月です……。
もう1年の4分の1が終わってしまったなんて、
はあああ(ため息)、どうしよう……。

このところ、地球温暖化の影響で、
サクラの開花が早まっておりますな。
関東以南のサクラの有名どころは、
すでに満開を迎えているところも多いかと。

サクラ好きは、間違いなく、
日本人のDNAに刻み込まれていると思います。
開花が待ち遠しく、わくわくしちゃうのは、
サクラをおいて他にはないのではないかと。

全国有数のサクラの名所として知られる、
青森県は弘前城(弘前公園)の今年の開花予想は、
平年よりやや早い4月16日頃だとか。
札幌は、平年よりかなり早い4月24日頃。
そして、我らが北海道釧路市は、5月10日頃。
日本は広いですねえ……。

さて。
ここで登場するのが、きのこファンです(笑)。
満開のサクラをあえて視界の端っこにとどめ、
幹や枝を凝視するわけです。
そう、きのこを探すため。
少し枯れたような古いサクラの木であれば、
サルノコシカケの仲間も多々見られるはず……。

見上げた太い幹とそこから伸びる枝に、
はい、たくさんのきのこ発見!
カワウソタケです。

カワウソタケは、 サクラの仲間の立木の枯死部に多数重なって群生。
開花時期だけではなく1年中見られるきのこですが、
多年生ではなく、1年生です。

傘は半円形〜扇形で、径2〜6cm、
表面は環紋状に厚く粗毛でおおわれ黄褐色〜錆褐色、
のちに、粗毛は無くなります。

傘の下面は多くの孔が空いた管孔で黄白色〜暗褐色。

肉は柔軟ですが乾くと弾力を失い脆くなります。

食不適。

まあ、見た目でもあんまり美味しくはなさそうです。
むしろ、食べたいと思える人は、貴重かも(笑)。

ちなみに、ぼくは、昨年の今頃、
ずっと青森県弘前市にいたので、
ほぼ毎日のように弘前城(弘前公園)に出掛けて、
ツボミから、散って花筏になるまで、
サクラのすべての状態を観察しつつ、
大量の写真を撮りました。
昼も夜も観光客で大賑わいでした。

大好きな白神山地や八甲田山麓や奥入瀬渓流も、
この時期だけはちょっと足が遠のいてしまいます。
(もちろん、ヤマザクラも綺麗ですが)
ソメイヨシノ、おそるべし。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。