無印良品 銀座店で開催されている
「Life in Art Exhibition」に行ってきました。
「Life in Art」はインテリアブランドIDÉEが
2011年から行っている、
日常芸術をテーマにしたプロジェクトです。
地下1階から6階までの各フロアに、
商品に混ざってちりばめられるように
作品が展示されています。
27名のアーティストの方々の作品をめぐるのには、
想像以上のエネルギーを使いました。
まさに、アートで「おなかいっぱい」になれる展示です。
この展示のおもしろさは、
無印良品のショップ・カフェ・ホテルのロビーと
同じ空間に作品が展示されているところにあります。
大げさな仕切りもなく、
どこまでがお店で、どこからが作品なのか、
ときどきわからなくなったほどです。
▲下田昌克さん
▲下田昌克さん
たとえば、この下田昌克さんの「骨と牙」。
ホテルのロビーやラウンジと同じフロアの一角で、
自然と引き寄せられてしまうような
存在感を放っていました。
作品だけを切り取ると展示会場のようですが、
斜め後ろをふりかえればホテルのロビーなのです。
▲MUJI HOTEL GINZA ロビー
はじめは、展示マップを見ながら
宝さがしをするように、店内の作品をめぐっていきました。
展覧会で作品をみるときと同じ気持ちです。
夢中になって、次々に作品をみていたとき、
ふと、無印良品の商品が目に留まりました。
わたしの中で、アートと生活用品がつながった瞬間でした。
▲粟辻博さん
アートと生活が地続きだという感覚を知ったあとは、
それまでの宝さがしのような観方とはちがった
おもしろさがありました。
「自分の部屋になら、この絵をかざりたい」
「この絵はどんな部屋に似合うだろう」
鑑賞する対象としてではなく、
いっしょに暮らすかもしれないものとして
作品をみるようになっていました。
一瞬にして起こった変化に驚きつつも
とてもうれしいことでした。
▲柚木沙弥郎さん
地下1階と6階では、数名の作家さんたちの
インタビュー動画が流れていました。
そのなかで柚木沙弥郎さんがお話しなさっていたことが
印象的だったのでご紹介します。
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気に入る作品をひとつ見つけたら、
まずはそれを手に入れる。
そこから、物に対する愛情と
人間に対する愛情が生まれる。
そうして、生活の質があがる。
それをのぞみます。
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自分の部屋に、作家さんの絵を飾ること。
日常のなかで、作家さん手作りのものを使うこと。
あこがれつつも、まだ身の丈に合わないと
しりごみしていた気持ちを
後押ししてもらった気がしました。
いいなと思う作品と出会って、
その作品といっしょに生活できたら
今よりもっと、毎日の生活が
たのしくうれしくなりそうです。
▲山口一郎さん
▲松林誠さん
展示のためだけに作られた空間ではない場所で
こんなふうアート作品にふれる機会は
なかなかないと思います。
わたしの生活には身近な無印良品の商品と
アート作品が交互に目に入る、その繰り返しの時間は
生活とアートを無意識のうちにつなげてくれました。

この展示には、続きがあるようです。
無印良品 銀座店の他にも、
東京都内の30ヶ所以上の場所が
サテライトギャラリーになっています。
すこし暑さがやわらいできたこの頃です。
毎日の生活の延長線上にあるアート作品を目指して、
お気に入りの作品に出会えることをたのしみにして、
東京の街を散策してみたいなと思っています。



