ハングさんの浮遊する植物 ハングさんの浮遊する植物
まんまるのボールから
にょきっと植物が生えている。
宙に浮いているように見える。
揺れるたびつぎつぎと表情が変わる。
土が見えないので虫もわきづらく、
植物は元気に育っていく。

吊るして飾る植物、
ハングボールの世界へ、ようこそ。
第2回 出だしから好きになってもらえた
──
hangにあるハングボールの植物のうち、
長く育っているのは、
仕立ててから何年くらいでしょうか。
ハング
年数が経っているものは、
じつは売れてしまって手もとにないんです。
手もとにあるものでいちばん古いのは、
いま5年くらいかな。
写真
──
仕立ててから5年の植物も、
ずっと同じボールの中にいるのでしょうか。
植え替えなどは?
ハング
4、5年であれば問題ないのですが、
それ以上となると、さらに大きくなってきます。
そういう場合は植え替えというより、
いったん中身を解体して、
土の量を増やしてボール状にする、
リペア作業をします。
いわば「仕立て直し」です。
たいていの場合、お客さまから、
「ボールの大きさに対して植物が大きくなって、
バランスが悪くなった」
と、ご相談をいただくことが多いです。
平均するとだいたいみなさん
購入後2年~3年ぐらいでお声がけくださいます。
──
リペアするとひとまわり
ボールが大きくなって戻ってくるのですね。
ハング
土の量を増やすとボールも重くなるので、
ゆくゆくは植物が
吊るせないほど大きくなることもあります。
その場合は「鉢に戻す」ということもあわせて、
お客さまといっしょに考えます。
ただ「鉢に戻す」選択をした方は、いままで
2人くらいしかいらっしゃいません。
──
逆に言えば、ハングボールの中で
それほど大きく元気に育つということですね。
ハング
はい。このままでのびのびと、
ちゃんと育ちます。
写真
──
これまでどのくらいの方が
リペアをなさっているのでしょうか。
ハング
いままでのところ100人ほどのお客さまが
リペアのお申込みをくださいました。
もちろん、ワークショップを経験して
ご自身で手入れをなさっている方も
いらっしゃると思います。
──
ハングボールを買って不安なことは
LINEでご相談すればよいのでしょうか。
ハング
ハングボールをお買い上げいただいたときに、
水やりなどのお手入れ方法と、
LINE公式アカウント登録の情報をお渡しします。
LINEを通じてご相談いただければ、
育て方に問題はないかなど、
写真で状態を見させていただきます。
──
ハングさんは最初から、
ハングボールのお店を開こうとして
活動をはじめられたのでしょうか。
ハング
いいえ。
学校を卒業して、最初は植物の店で働いていました。
そこから独立し、
観葉植物のお店を開くことになって、
めずらしい植物を鉢に植えて取り扱っていました。
それは2016年あたりのことです。
──
最初は鉢植えの植物を
扱ってらっしゃったんですね。
ハング
そうなんです。
そこから2年ほど経った頃、
西荻窪のお店「HATOBA」の國時誠さんが
私からハンギングの植物をご購入くださいました。
HATOBAは店の天井が高いので、
吊り下げられる植物を探しておられたようなんです。
ぼくの店の植物をHATOBAに吊ったら
すごくかっこよかったので、國時さんから
「HATOBAには梁があるので、
梁を活かして何かやりませんか?」
というお話をいただきました。
そこからHATOBAで、
バスケットに入れた植物や
ワイヤーで吊ったエアプランツなど、
かんたんにハンギングできるものを
展示販売するようになりました。
写真
──
ハングさんですから、きっとその時点ですごく
おしゃれだったんでしょうけど、
お話をうかがうだけだと、
わりと一般的な感じがしますね。
ハング
そうです、ごくふつうだったと思います。
あるとき國時さんが
「苔玉を吊るしてみたら?」
というヒントをくださいました。
「苔玉かぁ‥‥」
正直言って、そのときあまり自分には
グッとこなかったんです。
訝っているぼくに、
國時さんは海外のInstagramを見せてくれました。
海外の植物愛好家が、
とてもかっこよく観葉植物を苔玉状にして
吊るしていたんです。
それは一枚の、なんてことない写真でした。
でもぼくはそのとき急に
「あ、これならかっこいい、やってみたい!」
と素直に思いました。
それから苔玉教室に通いました。
──
まずは苔玉を。
ハング
はい、苔玉も魅力的でしたが、
それまでの自分の経験もあわせて考え、
「もっとカッコいいものができないかな」
と検討しました。
土の配合や種類、管理のしやすさ、
カバーの種類やフックの仕様など、
いろんな人にアドバイスをもらいながら
自分の理想に合うように練っていきました。
そしてハングボールに踏み切ったのが、
2018年4月ぐらいのことでした。
出だしからもう、
お客さんの反応がいいというのがわかりました。
──
そうですよね。
だって見たことないし、かわいいし。
ハング
そこから大きなサイズの植物を
ハングボールにしてみたり、
さまざまな種類の植物が
ハングボールで育つかどうか、
テストするようになりました。
──
ハングボールに向いている植物と
そうじゃない植物がある、
ということですよね。
写真
ハング
どうしても枯れてしまうものがあったり、
すくすく育つものもあります。
ちゃんと育つものだけを見極めて、
扱える植物を増やしていっています。
──
向いてる植物と向いてない植物のちがいは
なんでしょうか。
ハング
経験上、葉っぱがすごく薄くて
やわらかいものは
向いてないと思います。
しっかり葉に厚みや張りがあって固めのものは、
うまく育ちます。
──
木がハングボールに向いてるというのも、
最初は意外でした。
ガジュマルとか、
星の王子様のバオバブみたいで
にょきっとしてかわいいですよね。
ハング
ガジュマルもゴムの木の仲間で丈夫ですし、
ドラセナという観葉植物も向いてます。
写真
(明日につづきます)
2026-05-19-TUE
ハングさんのお店が
生活のたのしみ展にやってきます。
写真

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吊るして飾る植物
「ハングボール」の専門店


生活のたのしみ展

2026年6月1日~7日

新宿西口 三角広場