

‥‥中国・四国地方のみなさま、
われわれからも、ごめんなさい!
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」も、
実は、じゃっかん、あやしかったんです。

という読み札も届いておりますが‥‥
みなさんは、いかがでしょう?
中国・四国地方の県の配置をふいに尋ねられて、
正しくよどみなく答える自信があります、か?
良い機会です。
ここで、しっかりと覚えるようにいたしましょう。
「わたしは大丈夫」というあなたも、確認の意味で。
こちらが中国・四国地方の県の配置です。
というわけで、
覚えてなくてごめんなさい! の気持ちを、
先の2札をキープすることで表しつつ、
はじまっております「カルタ・ド・ニッポン」。
お題・「中国・四国地方」にも、
たくさんの投稿が届きました、ありがとうございます!
今回は、はっきりとした「おかぶり札」がありました。
それは、「県の配置がわからない」に近い系統の、
こういう内容のものでした。
・鳥取? 取鳥? 小学生を悩ませる
・とっとりは 「鳥を取る」? それとも「取った鳥」?
正解はもちろん「鳥を取る」ほう、「鳥取」です。
県の名前がうろ覚え、という読み札は
ほかの地方がお題のときにも何通か届きました。
でも今回は、「とっとりって‥‥?」という読み札が
とくに多かったのでした。
また、鳥取に関する、うろおぼえの別パターンに、
・よく間違える 鳥取と島根
という読み札もいくつか到着しています。
‥‥でもほら、鳥取といえば、

で有名ではないですか。
海際の砂丘ですから、美しい日本海を望めるんです。
いいですねぇ、キープしましょうね。
・なぜか砂丘に らくだ
だっているんですよ。
なのに、こんなに特徴がちゃんとあるのに‥‥

と訴えるような読み札が、鳥取から届いているのです。
実は島根サイドからも、同様の訴えが。

「島根? あーはいはい、砂丘で有名な!」
そんな勘違いを、人からよくされるそうで。
‥‥たしかに「鳥」と「島」は似た漢字ですし、
隣りどうしの県だから混同しやすいのかもしれませんねぇ。
ちなみに、「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」は、
鳥取と島根の違いに関しては、ちゃんと理解していました!
って、そんなにイバることでもないのですけれど。
いずれにせよ、これも良い機会。
あいまいな人は、いま覚えましょう!
正しい「鳥取」と正しい「島根」を、さっきの地図で。

「中国放送」は、当然ながら広島県の放送局です。
北京にある放送局とは思いません、よね?
ぼくたちニッポン人は、
「中国地方」と中華人民共和国の「中国」を
状況に応じて無意識に区別している気がします。
それが、ちょっとふしぎだなぁと思いました。

ヤクルトスワローズを「東京」とは呼びませんし、
千葉ロッテマリーンズを「千葉」とは呼びません。
横浜ベイスターズを「横浜」と呼ぶ場合は、ある?
でも、横浜は県名ではないのでした。
ちいさなふしぎを発見した札を、キープ。

‥‥‥‥‥‥。
先週はなかったのですが、
今週はきました、「言いたいだけ札」。
「山口県‥‥やまぐちけん‥‥
お? なんかちょっと、名前みたいじゃない?!」
ひらめいた瞬間のよろこび、理解できます。
つい、言いたくなっちゃうものです‥‥。
「言いたいだけ札」は、
引き続き、あくまでも控えめに募集中です!
なぜならば、
こういうのはこういうので無いとさみしいから!

主人公は瀬戸大橋のどちらがわにいるのでしょう。
高知から広島あたりに、就職にでた?
それとも岡山から香川に嫁いだ、瀬戸の花嫁?
ちょっとしみじみしながら、大きな橋を渡りましょうか。
・空港の名前にまで 龍馬さん
「高知龍馬空港」。
県が誇る人物の名を、空港に。
思いきったネーミングに、拍手!
愛媛県の読み札には、こんな内容のものがたくさん。
・愛媛では 蛇口から ポンジュース?
・蛇口をひねると ポンジュースが出る愛媛
・愛媛の学校 水道からポンジュース
定番の、「愛媛・都市伝説」のようです。
いくらみかんがいっぱいとれるからって、
ポンジュースが蛇口からでてくるなんて、ねえ?
ほんとだったらすばらしいんですけど!
香川県の読み札は、
・信号の数より うどんやさんのほうが多い 香川
・朝昼晩うどん おやつもうどん
と、やはりうどんが多数でした。
それにしても、
信号の数より? おやつも? ほんとに?!

どうやらこれ、
「お風呂でうどん」は、本当のことみたいです。
‥‥全裸でうどんですか!?
ちょっと調べてみましたら、香川県では家を新築すると、
親戚やお世話になった人々を招いて
お風呂でうどんを振る舞う習慣が残っているそうです。
へえええええ!
その家族だけでなく、みんなで!
おおぜいが、全裸で、湯ぶねで、うどんを食べる!
‥‥ふしぎです、そしてあまりにも愛おしいです。
いずれも「香川県民がどれだけうどんを食べるか」を
あらわした読み札ですが、
その意味では、こちらもすごいです。

はあ〜。
なまなましい迫力におされて、キープ。
女性のことばにしたことが、勝利のポイントかと。
いったいどんな場面でのつぶやきなんでしょう‥‥。
それはともかく、このあたりで、
中国・四国地方にそそいでいた視線を
ぐいっとニッポン全国にひろげていただきまして、
「フリー部門」へと移ってまいりましょう。

えんぴつを「筆」の箱に、
スニーカーを「下駄」の箱に。
ペンケース、シューズラックという呼び名もあるけれど、
それはそれとして、
筆箱、下駄箱という名称も、ちゃんと生きている。
そのあたりの、ことばの残り方が愛おしいです。
キープ。
ニッポンの「食」の読み札を、今週もいくつかどうぞ。
・お漬物 お茶と並べば おやつです
お漬け物をお茶うけにする地域、ありますよね。
たしか、東北方面とか?
お茶にお漬け物は、意外とあうそうで。
‥‥検証したくなってきました!
・ついつい折っちゃう 箸袋
なんかね、折っちゃいます、割り箸の箸袋。
で、てきとうに折ってできた妙な物体を、
「箸置き」とか言ったりしてね。

いろいろ言いたいことはあるけれど、
どんな賛辞を並べてみても、
わたしがおすしをすきなきもちはあらわせやしない。
ならばそのまま、かざらずに!
‥‥若々しく、ストレートな読み札でした。
キープです。

若い読者のために解説いたしますと、
昔の学校給食には、「肝油」という
錠剤のようなものがついていました。
何だったのかというと、これは栄養補助食品です。
サプリメントですね。
あーなつかしい、肝油ドロップ。
いまもあるんですよ。
続いてまいりましょう。
・富士山なくても フジロック
最初は富士山のふもとだったんですけど、
いまは新潟県の苗場スキー場で行われています。
たしかに富士山はみえませんが、
「富士はニッポンの象徴」ということで、
「ニッポンのロックフェス」ということで、
なにとぞご理解いただきたく!
‥‥いや、関係者でもなんでもないのですが、
夏のすばらしい催しですので、擁護したくなりました次第。
・甥っ子が 行儀いいのは 初日だけ
ああ、これは、お盆休みに
おじいちゃんの田舎にいった、お孫さんのお話ですね。
‥‥そうなんです、
ゆく夏を惜しむかのように、この季節の読み札が
いまだ何通も寄せられているのです。
もうすぐ8月も終わり。
最後にもう一度だけ、ちいさくまとめてご紹介しましょう。
夏の読み札を3つほど、どうぞ。

よく語られる夏の風景をそのまま詠んだ作品ですが、
やっぱりこれはニッポンならでは。
ふしぎで、そしてたまらなく愛おしい景色です。
ことしの決勝戦も、感動しました。

夏の真っ盛りに縁側で食べた、
あのときのスイカのタネが忘れたころに芽を出して。
よみがえるんです、ことしの夏の想い出が‥‥。

終わりゆく夏を、
消えそうな線香花火に重ね合わせたところで、
今回はおしまいといたしましょう。
次なるお題をお知らせいたします。
「九州・沖縄地方」。
福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、
そして沖縄。
以上8県の「ふしぎと愛おしい日本」を募集。
九州・沖縄地方のみなさま、ながらくお待たせしました!
すでに待ちきれず数通届いておりますが、いよいよです!
九州や沖縄のことをよくしらない方々も、
素直なイメージで、読み札を書いてみようじゃないですか!
九州や沖縄のこと以外で思いついたのよ、というあなた、
「フリー部門」もありますので、ご心配なく。
下にあります投稿のルールにザッと目を通し、
これ以上ないくらいお気軽な気持ちで、投稿くださいませ。
みんなでカルタをつくっちゃいましょうね!
募集するのは「読み札」
カルタは「読み札」と「取り札」に
わかれているわけですが、
当面は「読み札」のほうを募集したいと思います。
七五調や七七調の札がカルタっぽいみたいですよ。
「ふしぎと愛おしい日本」がテーマ
なにを書いてもよい自由な投稿です。
でも「ふしぎと愛おしい日本」というテーマからは
どうぞ、はなれないようにしてくださいね。
どの文字で投稿するかは自由
「いろはにほへと‥‥」の文字のなかの、
どれを選ぶかは今のところ自由です。
部門について
大きくわけて、「お題をテーマにした部門」と、
それ以外の「フリー部門」の投稿を受け付けます。
過去の「お題」を投稿するのもOK。
その場合は「フリー部門」への投稿になります。
ひとつのメールにひとつの「読み札」
いっかいの投稿で送る「読み札」は、
一作品だけにしてください。
ひとつひとつ、集中して吟味したいので。
たくさん思いついた場合は、
何回もメールを送っていただければ大丈夫です。
詠み人しらずの投稿です
『万葉集』のように、というと大げさですが、
“詠み人しらず”の作品を集めたカルタを目指します。
“無名の知”のパワーに期待するカルタを。
なので、投稿者のハンドルネームは発表いたしません。