▲今回つくるハーブビネガーです。いい香り!
今週も銀座マルディ・グラのオーナーシェフ、 そうそう、前回紹介した「和知さんのケチャップ」、 と、そんな話を和知さんに伝えたところ、 「黄色のケチャップなら、少しだけターメリックをプラス。 なるほど~! みなさまもぜひやってみてくださいねー。 さて、今回もバリバリ(野菜を食べる音)行きましょう!
ディジョンのマスタード これだけです。 「これを基本に、いろいろ足していく。 と、和知さん。 ![]() 【野菜の出汁】 [材料] ・にんじん‥‥1本・玉ねぎ‥‥1コ ・セロリ‥‥根のほうから1/2本 ・にんにく‥‥1片 ・オリーブオイル‥‥少々 ・水‥‥適量 ・タイム‥‥生のものを1枝 [つくりかた] 1)玉ねぎの皮と根の部分を取り、3等分になるよう輪切りにします。 2)鍋をやや強めの中火で熱し、 オリーブオイルをうすくひいたところに、 玉ねぎを並べて熱します。 3)その間に、にんじんの皮をむいて乱切りにします。 (めんどうなら、皮つきのままでも大丈夫です。) 4)セロリも3~4センチの長さに切ります。 5)鍋ににんじんとセロリ、にんにくを入れます。 6)玉ねぎにいい感じの焦げ色がついたら、 上下をかえし、ほかの野菜も加熱します。 7)パチパチという音が細かくなってきて、 白い煙があがってきたら、 ひたひたになるまで水を注ぎます。 8)タイムを入れて、沸くまで強火に。 沸いたら中火にして、15分ほど、 野菜に火が通るくらい煮出せばできあがり。 |
▲最初にこれくらい、焦がします。
ああ、焼けた玉ねぎのいい香りがします! 「まず玉ねぎって優秀なやつなんですよ。 和知さん、たしかに、玉ねぎを鍋に並べたあと、 そういえば、前に「ほぷらす」の取材で でもそれってぼくらにはなかなかむずかしいので、 さらに余談ですが、今回、和知さんの使っている鍋は |
▲これは武井私物のストウブ。すっごい重い。ずいぶん長いこと使ってます。
把手のブタは、最近取り換えたもの。
さあ、ぐつぐつ煮えた出汁から、 「この香り、僕は密かに、 ああーっ! なるほど! それだ! あの香ばしさだ! 「この4つの野菜は、 おっ! いいこと聞いた! |
そうして薄茶色に色づいてきた、野菜の出汁。 「さて、この出汁で、マスタードをのばしましょう」 和知さんの言うマスタードは、 |
▲これがベースの、ディジョンのマスタード(の、でっかい瓶)。
レシピはいたってカンタン。 ![]() 【マスタードドレッシング】 [材料] ・ディジョンのマスタード‥‥適量・野菜の出汁‥‥適量 [つくりかた] 1)ボウルなどに、ディジョンのマスタードを取ります。2)野菜の出汁を、すこしずつ加えながら、 のばしていきます。 3)とろりといい感じになったらできあがりです。 |
▲野菜の出汁でのばします。いい色!
▲混ぜ終わりました。とろーり、いい感じ。
さっそく試食。というか、ひと舐め。ぺろり。 |
▲ということでこちら武井自作。生のカリフラワーに、マスタードドレッシングをかけただけです。
これが、もう、すっげーフレンチ!! こんな味が、かんたんにつくれるとは‥‥和知さんすごい。
あ、野菜の出汁の残り野菜も、もったいないから、これで食べようかな。
「じゃあ、おまけにもうひとつ。 |
▲ぜ、ぜいたくー。
「干ししいたけと同じで、 なるほど。基本のドレッシングに、うま味を足す。 さて、これで基本のドレッシングができました! 「さて、これでじゅうぶんおいしいんだけれど、 |
▲なんだなんだ? 豆のようなものが、とろりとした液体に浮いている‥‥。
ああ、これは、オイルですよね。 「カレーコーヒーオイルです」 な、なんですかそれは?! |
「ちょっと味をみてください」 はい、じゃ、ひとさじ。 |
▲あ、‥‥うまっ! すごい香り! なんだこれ?!
▲「ほえーっ!」
妙な写真まで出してしまいましたが、 「オイルにカレー粉と、 たしかに、カレーを食べると ![]() [材料] ・カレー粉‥‥大さじ1~2・コーヒー豆‥‥30g程度(豆のまま) ・オイル‥‥適量(香りのうすいもの。フレンチでは、 ひまわり油やピーナッツ油を使うそうです。) [つくりかた] 1)ふたのできる瓶やカップに、カレー粉を入れます。2)そっとオイルをそそぎます。 3)フォークなどで、カレー粉を沈めます。 (かきまぜると濁るので、そっと。) 4)コーヒー豆を入れます。 5)常温で1時間ほど置きます。香りがうつったら、 オイルだけをすくって使います。 |
▲さっそくつくりました、武井の自作バージョン。
コーヒーは家で冷凍してあったフレンチローストを使いました。
▲ちょっと青みがかっているのは、買い置きのグレープシードオイルを使ったから。
これもクセがなくていい感じ! ふつうの(香りの強くない)オリーブオイルでもいいかもー。
「けれども、これはまあ、油なので、 おお、こんどは、ビネガーに応用! |
![]() 【カレービネガー】 [材料] ・カレー粉‥‥適量・ビネガー‥‥適量 [つくりかた] 1)瓶やカップなどの容器にカレー粉を入れます。2)そっとビネガーを注ぎます。 3)フォークなどで、カレー粉を沈めます。 (かきまぜると濁るので、そっと。) 4)カレー粉が沈んだら、 上澄みのビネガーをすくって使います。 |
▲カレービネガー工程3です。
▲これくらい沈んだら、上澄みを使います。
![]() [材料] ・ローズマリー、タイム、セージ‥‥フレッシュなものを1枝ずつ ・ビネガー‥‥適量 [つくりかた] 1)瓶やカップなどの容器にハーブを適当な長さに切って入れます。 2)ハーブが浸る程度に、ビネガーを注ぎます。 ちょっとくらい飛び出しても気にしません。 4)1時間ほどおき、香りがうつったら、 ビネガーをすくって使います。 |
▲フレッシュハーブビネガー工程2です。
▲さっそく空瓶でつくってみましたよ。ハーブは1枝といわず、たっぷり入れてみました。
「このふたつで、 |
▲わはははは、うまーい。笑うくらいうまーい。これ、飲めます! 酢だけど、飲める!
しかも、家の味じゃなーい。フレンチーっ!!
これ、いろんなものに試してみたくなりますよね。 「そう、野菜でもなんでも、 ああ、食べたい。そして誰かに食べさせたい! |
▲といいつつ、ひとりでつくってひとりで食べました。帆立の刺身をカレービネガーで和えて、
サラダにしてみました。おーい、白ワイン持ってきて~!
▲ハーブいっぱいあるから、ビネガーだけじゃなくオイルもつくっておこうかな。
次回は「スパイスふりかけ」と、 |
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