その他おすすめ本!!
ほぼにちわ。丁髷乙女もぎです。
(めんどうなので、木工用ボンドGから改名。)
ちょっとマがあいてしまいました。
師走で、忠臣蔵だってことで、ひらにご容赦を。
「用心棒日月抄」もせっせと読んでみました。
やっぱ、一話完結っていいですなあ。
電車の中や、大きいファイルのコピー中なんその
「中断される」読書には最適な気がします。
みなさんは、どうでございましょ??
さて、本日は、
「蝉しぐれ」「用心棒日月抄」のほかの
藤沢周平プッシュをおしえてもらいましょう。
龍を見た男����
新潮文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥476
文庫 - 313 p (1987/09/01)
新潮社 ; ISBN: 4101247188 |
ほぼ日は平日は欠かさず毎日チェックしていますが、
初めてメールします。
私も藤沢周平のファンです。
藤沢さんは貧しく生真面目で心優しい庶民に
焦点をあてて、庶民と同じ目線から
優しい眼差しで書いておられます。
誠実に生きている人は最後には
ハピーエンドになるストーリーが多いので、
自分もまじめにがんばっていれば、
いつかハッピーになれそうな
ほのぼのとした気持ちになれます。
その読後の胸のぽかぽか感が一番の魅力かな。
一番好きで、友人にもよく薦める本は、
「龍を見た男」という短編集です。
(文庫本でたぶん新潮社)これは、
どの短編もほのぼのパターンです。
とても癒される部分もあり、落ち込んでる時等にも、
良いと思うよ。
進藤 緑

雪明かり���
�講談社文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥619
文庫 - 372 p (1979/02/01)
講談社 ; ISBN: 4061315390
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不純な動機と言えるでしょうが、
きっかけは大学受験でした。
「最近読んだ本で印象に残っているものは?」
と面接官から聞かれた時に
「はい。
短編ですが、藤沢周平の『雪明り』です。
彼は私の高校の先輩にあたり、
以前から人となりに親しみを感じております…」
と答えるために。
一応ざっと読んでおこうと思い、
初めてページをめくったのですが登場人物の息遣い、
漂う時代の空気などに、
すっかり魅了されてしまいました。
その後、さまざまな時代小説を読みましたが
藤沢周平に勝る物語とは出会っていません。
同郷だからこその思いも、
無きにしもあらず…でしょうか。
しかし今でも、『雪明り』は
私の心に大きな痕跡を残し続けています。
純愛の先に待つものが不遇の時であろうとも
菊四郎と由乃、二人は
夫婦になることができるのでしょうし
ほのかな幸せをつむいでいくのでしょう。
藤沢作品には珍しい、崖っぷちでのハッピーエンド。
思い出したようににページをめくっては
「つっ走る愛もいい…あんよの、んだよの!?
(いいんだよね、そうだよね!?)」
と、自分に言い聞かせる私です。
時雨みち����
新潮文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥476
文庫 - 316 p (1984/05/01)
新潮社 ; ISBN: 4101247099
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うれしいです。大好きな作家です。
お薦めは、蝉しぐれなのですが、好きなものに、
「時雨みち」の中の山桜が
あります。二度の結婚に失敗した野江という女性が、
回り道をしながら
自分を愛してくれたやさしい人の、
存在に気ずくまでの物語です。
TOSHIKO
橋ものがたり
新潮文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥514
文庫 - 334 p (1983/01/01)
新潮社 ; ISBN: 4101247056
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こんにちは。
私は読み物の中では時代小説が
一番好きでその中では特に「藤沢周平」さん好きです。
藤沢さんの小説には刻を現代時刻で言い換えたり、
場所を現代の場所で説明したりすることが
少なく思います。
逆にこれらのことを書かれると
途端に現代に引き戻されてしまうため
そのような記述のない藤沢さんの小説は
私の求めるものをすべて満足してくれるのです。
いつもの通勤電車の中で周りが空いてきたころあいに
鞄から「橋ものがたり」を取り出し
神田や深川界隈を散策し、
小半刻ほどして築地に着いて地上に出ると
現代に生きる自覚と安堵感
そして微かな寂寥感に包まれるという
超日常を楽しんでいます。
金之助@マラソンマン
麦屋町昼下がり����
文春文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥476
文庫 - 318 p (1992/03/01)
文芸春秋 ; ISBN: 4167192268
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凄いんです。読んだ時は目からウロコでした。
「麦屋町昼下がり」(文春文庫)
はじめて読むならこれがオススメ。
黒澤監督の映画「七人の侍」には
地面に灰を敷き詰め
砂塵舞う地を演出したという
有名な逸話がありますが
この「麦屋町」という
表題作の短編を読み終えたとき
真っ先にそれが思い浮かびました。
すごいんですよ。
この物語は西部劇なんです。
キリキリする緊張感。
息詰まる決闘。
光る剣妓、震える武士魂。
藤沢さんには秘剣シリーズもありますが、
これが一番シンプルでかつ力強く
どちらの側にも砂塵を感じる作品だと思います。
あさこ
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さて、藤沢周平特集は今回で終了。
今回ご紹介した本たちは、
年末年始の積み残しというわけで、
読破してみよ~っと。
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