| 鶴瓶 | 
          「ネアカ元気で、へこたれず」。 
            だから、ぼくは落語でも、 
            そういう伝え方をするようにしてるんですよ。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          なるほど。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          あと、『A-Studio』では、 
            ゲストの話を聞いたときに、 
            「このポイントでこう言うてあげたら 
             明るく伝わる」いうのを 
            きちっと見きわめるっていうかね。  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 糸井 | 
          うん、うん。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          そこさえ決めたら、 
            あとはたのしくインタビューしたらええと。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          そうやって話をきけば、 
            みんなおもしろいんですよね。 
            おもしろくない人なんていなかったでしょ。 
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          そうですね。 
            まあ、こんな言うたら失礼やけど、 
            ものすごい怒ったはる人でさえ‥‥ 
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          おもしろい(笑)。  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          怒ったはる人って、ものすごいおもしろい。 
            ‥‥何度も言いますけど、 
            ほんま、えっらい怒られたんですよ。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          鶴瓶さんが先輩から怒られた話は 
            仲間内からのお叱りだから、 
            なんていうか‥‥「切れる刀」じゃないですか。 
            そういうのって、 
            気持ちいいくらいにグサッと刺さるでしょ。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          うん。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          ぼくはですね、 
            「切れない刀」でめった打ちにされるのが 
            いちばん嫌なんです(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          ああー、そうやね(笑)。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          とんちんかんなことや、 
            わけわかんないことでゴンゴン怒られるのが、 
            おれはいっちばん恐ろしいんですよ(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          怖いね。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          もう、いっそ、 
            「ひとおもいに死なしてくれ!」(笑)  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          そうそう(笑)。 
            でもね、 
            まったく関係ない人に怒られるっていうのは、 
            これはもう、逆におもろい。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          ああー、うん(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          「なんで怒られんの? わっからへん!」 
            っていうのあるよ。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          今でも?(笑)  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          あのね、交差点を渡ろうとしたときに、 
            しらないおっちゃんが‥‥ 
            「箸の持ち方が悪いっ!!」  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 一同 | 
          (爆笑)  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          なにそれ?(笑) 
            どういうこと?  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          テレビみてたら、 
            おれの箸の持ち方が悪いって。 
            そうやねん、 
            ほんまにおれ、箸の持ち方が悪い。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          ああー、言いたかったんだね(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          「箸の持ち方が悪いっ!」言うて、 
            去っていかはったんやけど、 
            ああ、そうかと。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          鶴瓶さん、それはね、切れる刀(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          そうか、切れる刀や(笑)。 
            ほんとうのことやから。  
             
            それとかね、 
            半蔵門の交差点で、 
            横断歩道で立ってたんです、 
            向こういってタクシー拾おう思てね。 
            まだ渡ってないとこよ。 
            そこに、タクシーがたまたま止まったからね。 
            それに乗ろう思たら‥‥ 
            「横断歩道でタクシー止めるなっ!!」  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 一同 | 
          (爆笑)  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          そうね、そりゃね(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          こっちやったら、ええねん。 
            まだ渡ってないんよ? 
            まだ渡ってないねん。 
            でもまあ、 
            「ごめんなさい、ごめんなさい」いうて(笑)。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          あいたた、あいたた(笑)。  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          「痛い痛い」思いながらタクシー乗って、 
            えっらい怒られたから動揺してたんやね。 
            東京タワーの近くにある 
            ホールに行きたかったんねんけど、 
            「ABC(関西のテレビ局)行ってください」  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          あはははは。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          タクシーの運転手さん、「ABC?」  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          やっぱり、 
            インパクトあったんだ(笑)。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          怖かったんやろね。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          いやぁー。  
               
            あのね、鶴瓶さん、 
            「きょうは鶴瓶さんに会う」っていう気持ちが 
            あったからだと思うんですけど、 
            きのうの夜というか、きょうの朝方に、 
            なんかぼく、ふっと、 
            こういう文章を書いたんですよ。 
            「夢とか希望とか持つ必要は 
             ぜんぜんないんだけども、 
             明るいほうに歩いていくっていうのは、 
             それだけでいいよね」って。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          いやいや、本当そう。 
            幸せになりたいと思わんでも、 
            幸せな気持ちでいつもおると 
            幸せは寄ってくる思いますよ。  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 糸井 | 
          それを書いたら、 
            あっという間に400人くらいの人が 
            それを伝言で、バーッと。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          ほぅ‥‥。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          やっぱりみんな待ってるんですよ。 
            明るいことを。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          400人がパーッと。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          うん。 
            ツイッターやってみない?  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          ツイッター。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          鶴瓶さんがツイッターっていうもので 
            なにかを言ったらどういうふうになるか 
            っていうのを、やらない?  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          いいですよ、やりましょうか。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          (乗組員に)場所を変えたほうがいいの?  
           | 
        
        
          | ─── | 
          はい。和室のほうに準備をしてますので、 
            よろしければそちらのほうへ。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          行きましょか。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          行きましょう。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          おれ、 
            そんなんツイッターなんかやったことないよ?  
           | 
        
        
            | 
        
        
          | 糸井 | 
          うん。 
            やったことないから、 
            見たらおもしろがると思って。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          おもしろいやろなぁ。 
            それはおもしろい、おもしろい。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          こういうことだよ 
            っていうのをわかってもらえればさ。  
           | 
        
        
          | 鶴瓶 | 
          わかりました。 
            ちょっとトイレ行ってきます。  
           | 
        
        
          | 糸井 | 
          はいー。  
               
            (場所を移動して、つづきます)  |