![]() ほぼ日事件簿・こんなことでした |
第18回(1月16日の暮らし) ほぼ日事件簿〜 腸内洗浄−そして水が入ってきたの巻 (前回までのあらまし) シネスイッチ銀座吉澤嬢の監視の元で腸内洗浄をすることに ためらいを隠し切れなかったROCK西本改め、 西本国会議事堂。 逆転一発のポジティブシンキングの結果 これは「羞恥プレイなのだ」と割り切ることを決心。 心優しきナース大塚さんの助けもあり、 リラックスして挿入に望んだ西本国会議事堂であるが、 極太の管にはやはり勝てなかったのであった。 ![]() 負けた・・・・ 麻酔ゼリーを塗ったとはいえ、 「それ、もしかするとぼくより大きいんでねえの?」 って『棒』が入った瞬間はさすがに辛かったのですが、 (前回の連続写真を参照のこと) おかしなもんで、すぐにその状態に身体が慣れてきました。 もしかすると、これが麻酔ゼリーの効果かもしれません。 水を入れる前に腸の動きを活性化させる為、 念入りにお腹をマッサージします。 こうなるとされるがままという感じで 治療というよりは、「そういうサービス」を受けている 気持ちになってきます。 ええ、そうです。 男とはそんなもんです。 ![]() 念入りにマッサージをします。 念入りにマッサージをされて、 「ぼーっと」気持ちよくなった頃、 「それじゃ、水を入れていきますよ。」 と大塚さんの合図と共に、 管を通ってお腹に水が入ってきました。 枕元にある管に水が流れているのがわかります。 おお!水がきたぞ。と喜んでいると 一つ疑問が湧きました。 「大塚さん、これって水が流れているということは、 便もここを流れていくわけですよね?」 「ええ、そうですよ。」 「この近さで便をみるのはなぁ」 とためらうぼくをよそに、 大塚さんはまるで職人のように 左手で管とバルブを調整しつつ、 右手ではぼくのお腹をマッサージしてます。 確実に水はお腹の中に入っているようなのですが、 不思議と水が入ってきているという 違和感は全くありません。 ![]() 水が入ってきてお腹がパンパン。 「おおう!なんだかお腹がぱんぱんになってきたぞ!」 とびっくりしていると、 「それでは腹式呼吸をしましょう。」 と中学校の合唱コンクール以来、 14年ぶりに腹式呼吸をやってみました。 「ふーはぁーふーはぁー」 なんだかラマーズ法みたいだなと思っていると。 「では、抜きますね」 と声と共に水が逆流し始めました。 「おおふぅ。」 外人みたいな溜息が思わずこぼれてしまいます。 入って来る時は違和感は無かったけど、 さすがに逆流は違和感ありありです。 なにせ、逆ですから、逆らっているわけです。 ふと、横をみると 透明な管がどんどん黄色く染まっていきます。 よーくみると1センチくらいの便がころころと 無数に流れているのがわかります。 すかさず、 「ああ〜出てるねえ!」 とカメラを構える吉澤さん。 「おい、ちょっと待て、見るのはええが、 さすがに撮るのはあかんやろ!」 と制すも 「西本さん、ナイスアングル!」 「何いうとんねん!ナイスやあらへんがな。 インターネットやからって、 さすがに便は載せられへんって! あっ、・・・水入ってきた」 ![]() もう、や・め・て・ 水がある程度、お腹にたまってくると、 自然に便意がやってきます。 便意が来たときは高木さんに 「そろそろ、いいですか?」 とお願いすると、水が逆流し始めて便が流れていく という仕組みです。 こうやって水を入れたり、出したりしながら 直腸から腸全体に水をいきわたらせます。 水を抜くと確実に便が流れていきます。 これが不思議な感覚でして、 普段、便というものは少なからずも 『踏ん張る』ものですが、 この腸内洗浄に関していうと 『知らないうちに勝手に出ている』 という感じなのです。 普段からお通じは良いぼくなのですが、 こう、止めど無く流れていく便をみると、 宿便っていうのは誰しもが持っているものだ ということがわかります。 この作業を何度となく、くり返すのですが 不思議と気になる臭いは全くありません。 「見られるのもいやだけど、 臭いをかがれるのはもっと嫌!」 って人も安心です。 ![]() 熱心に作業する大塚さん 20糞、いや20分程たつと、 身体が風邪をひいた時のように 重く感じて来ました。 「大塚さん、なんだか疲れてきたんですけど?」 「そうですねえ、この腸内洗浄は非常に体力を使うので、 今日はゆっくりお休みになってください。 以前、私も仕事前にやってみたことがあるんですけど、 その日は仕事になりませんでしたもの。」 「ちょっとまったぁ! これから2件打ち合わせに同席して、 その後、ほぼ日の仕事も残っているというのに!」 と即刻中止を申し入れたいところですが、もう後の祭り。 体力がどんどん消耗していくのがわかります。 そうしているうちに、うとうとと眠りそうになるのでした。 ![]() 寝てしまった。 さらに10分経過。 そんな腸内洗浄に疲れてしまったぼくに、 あらたな欲望が生まれてきました。 その欲望とは? 「踏ん張りてえ!」 ということ。 今まで受動的に便を出されてきた反動から、 身体が能動的に便をすることを欲求し始めるのです。 「大塚さん、そろそろぼく自分でしたいんですけど。」 「はい、わかりました。お疲れ様でした。」 と管を抜いていただきました。 ぼくのような初心者は30分くらい治療を続けるのですが、 上級者は45分これを続けるのだとか。 45分続けるとちょっとげっそりしてしまうなぁ。 ![]() 終了! この後、個室内にあるトイレで着替えをしながら、 自分で踏ん張ります。 トイレの壁に 「ゆっくり時間をかけて便をだしてください」 と書いてあったので、 15分ほど、踏ん張らせてもらいました。 しかし、踏ん張っても踏ん張っても 出て来るのはガスばかり。 これは普段、早喰いをしている人に多いらしく、 御飯を食べる時に吸った空気が腸に溜まってたり するのだとか。 やはり自分で便をするって素晴らしい! 大袈裟ですけど、生の喜びみたいなものを感じます。 ![]() お疲れ様でした。 次の仕事のため、挨拶もそこそこに 銀座メディカル&デンタルクリニックを あわただしく、後にしたぼくなのでした。 次回、最終章。 その後の腸は如何に? 御意見、御感想、御質問がありましたら、 表題に「西本国会議事堂さんへ」と書いて postman@1101.comまで送ろう。 |
2001-01-24-WED
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