あみぐるみ その4
毛糸を買ったぞ!
うららかな土曜の午後、シェフ武井は吉祥寺の
「ユザワヤ」へはじめてのおかいものに行きました。
さすがに、こういう手芸洋品専門店は入ったことないっす。
たいへん心強いみねひろこさんが同行してくださったので
なんの心配もないんですが、ひとりじゃ怖くて。
だってでっかいんすよ、この「ユザワヤ」。
人もものすごいんですよ。いっぱいで。レジなんか
並んでる並んでる。これで手芸人口のほんの一部でしょ。
おそるべし手芸の世界……。
毛糸フロアは7階でした。これがねえ、メーカー別に
大量に陳列されているんです。ほんとにいっぱい。
毛糸なんてどれも同じだと思ってたけど、違うんだな。
まず発色が、メーカーによってずいぶん違うし、その
バリエーションも違う。一本にいろんな色が入っている
不思議な糸ばっかりのメーカーもあるし、
ばばくさい色が得意なメーカーもあるみたい。
みねさんによれば、
「同じ毛糸メーカーの同じ製品でも、
色をつける釜がちがうと色が微妙に違ったりするのよ」
ということでした。定番になっている糸もあるけれど、
新製品もばんばん出て、古いのはどんどんなくなるんだって。
こりゃあ探しがいもあるってもんだ。
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毛糸を探すみねさん。
高森先生が選んだのは、クィーンアニーという輸入糸が中心。
フランスの毛糸で、カラーバリエーションが豊富なんです。
高森先生のくださったリストにはばっちり型番があった。
先生の頭の中では、「こんな色がいいな」っていうのが
すぐに毛糸の色番号に変換されるのかもね。
クイーンアニーの茶、濃い茶、黒、緑、白など何種類か
買って、ほかにヴィーナス(これはフワフワした独特の糸)
やペレッテ(きれいな発色のブルー)などの糸も。
たいへんだったのがピンクの糸探しで、
ないんです、思ったような色が!
ピンクって印刷でも出しにくい色なんだけど、
毛糸も同じなのかな。
「もうちょっと明るいといいのに」
「これはオレンジっぽすぎるよね」
と、なんだかんだ1時間以上さがしまわってしまいました。
(けっきょく、スキーのオードリーという糸に)
それから、同じフロアで、中に詰める綿や鈴、
フェルトやとじ針などを購入。
目玉もあったんだけど、いいのがなかったから、
これは高森先生に相談しようということで
ペンディング。
あ、みねさん、編む「かぎ針」忘れないでね。
「そうそう。これね、いろいろあるんだけど、5/0号
っていう太さので、持ちやすそうなのを買いましょう」
そうだよ、darlingも、ぼくも、セイヒローもメリーも
編むんだって意気込んでるんだから。セイヒローは
まだ「たべぐるみ」って言ってたし。
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これだけ買いました。
さーて準備はできた。次回は、みねひろこさんに
手伝ってもらって、あみぐるみのための編み方基礎講座を
お届けします。
(つづく)
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