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Miknits編みものキット 喫茶

  • 2026 NEW

すこしレトロな雰囲気で、羽織るととってもチャーミング。
ボブルがあしらわれたかぎ針編みのウェア
「喫茶」のキットです。



冬のMiknitsでははじめてのかぎ針編みのウェアです。
よく見ると、ハート型や台形など様々な形が
組み合わせられていて、編むのが楽しいデザインです。
できあがりはずっしりとした重量感があり、
コートの代わりにもなりそうなほど
あたたかいカーディガン。
ですが、ショート丈なので
ワンピースやワイドパンツなど
ボリュームのあるボトムスとも合わせやすいです。



糸は、三國さん監修のもと
Miknitsオリジナルでつくった自慢の糸「Miknitsアラン」。
毛足が長く光沢のある英国羊毛ブルーフェイスと
こしのあるチェビオット、さらにスペインウールと
ニュージーランドウールをブレンドしました。
4種類のブレンドによって、ふくらみを持たせつつ、
模様が引き立つ糸に仕上がっています。



予備としてお使いいただける、
毛糸単品も合わせて販売いたします。

三國万里子さんより

ニットをデザインするときにはまず、
技法から考えることが多いです。
棒針編みならたとえば、多色の編み込みなのか、
アランなのか、あるいはレース編みか、というようなことです。
棒針編みの技法というのは、わたしにとっては
使い慣れた日本語の文法のようなもので、
そこからニットという物語を展開していくのは
自然なことなのだと思います。



しかし今回は「かぎ針編みで何かウェアを」
というプランが最初にありました。
かぎ針の模様編みにそれほど通じていないわたしは、
「技法から始める」やり方は違うように思いました。
いえ、実はやってみたんです。
模様の本を参考に色々凝ったステッチを使おうとしてみた。
しかしそうすると、編むには編めるのですが、
模様の複雑さにとらわれて、妙に心がちぢこまり、
羽ばたいていかない。
技術というのは、使えれば楽しいものですが、そこにとらわれて
ものが作れないというのは本末転倒かもしれない。
そこで今回は、自分の知っているいくつかの基本的なステッチで、
欲しいウエアを想像してみることにしました。



「喫茶」を手掛け始めた2024年の春に、
わたしは「ウィーン工房」についての本を眺めていました。
「ウィーン工房」は20世紀初頭、
ウィーンで興った実用工芸のデザイン集団で、
(ものすごくざっくりいうと)
新しい「ものの形」、そして「模様」が、
豊かな市民階級を背景に次々と生まれて行った場所です。
幾何学的な線と有機的な形の混ぜ合わせ方、
そして色使いにそのエッセンスがあり、
同工房で作られたテキスタイルにはどこか、
演劇のコスチューム的なキャラクターを感じる。
仕立てた服の形もどこかコミカルでユーモラス。
それらの作品の口絵写真を眺めながら、わたしは思いました。
「なんかこういうの、こういう感じのセーターとか、
あってもいいんじゃない」



こういうのって、でもどういうの?
しばらく思い巡らした後に、ピカ、と灯ったアイディアは、
「アルルカン(道化師)」でした。
アルルカン的なムードを持った、
ゆったりした「はおりもの」にしよう。
コントラストをつけたツー・トーンで、
幾何学模様を部分的に配する。
台形だったり、ハート型の編み地を組み合わせて、
パズルのような構造にする。
‥‥うまくいけば、素敵になるはず。



こうしてウィーン工房からインスパイアされた形と、
シンプルなかぎ針の技法が合わさって、
アルルカン風カーディガンが生まれることになったのです。



名前が「喫茶」になったわけも、お話ししておきますね。
理由はカラーバリエーションのネーミングです。
黒ベースがチェリーコーク、
グレーベースがコーヒーフロート、
エメラルドグリーンベースはメロンソーダという、
少し懐かしい飲み物の名前をもらうことになり、
それらを総称するなら喫茶じゃない、と、
チームの渋谷さんが提案してくれたのでした。
いい名前だと、わたしも思います。



技法のことに少し戻ると、身頃の前後の水玉模様、
長編みのベースに「3Dのドットを編み込む」というのは、
パターンブックで見つけたわけではなく、
「色々試し編みをしているうちにこうなった」ということでした。
かぎ針編み、おもしろいなぁと思い始めています。

使用アイテム・スタッフリスト

Photographer
Yasutomo Ebisu, Satoru Okita (item)
Stylist
Miyoko Okao
Makeup & Hair
Hiromi Chinone (Cirque)
Model
Alice
Miknits編みものキット 喫茶
  1. 858円24,200円(税込)

30点まで
通常販売

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サイズ・仕様※実際の製品は、寸法に若干の個体差があります

●編み上がりの参考サイズ着丈50cm 裄丈66cm 裾周り98cm
袖丈30.5cm 袖幅17cm 袖口幅11cm
●糸Miknitsアラン
太さの目安:1gあたり約1.6m
混率:ブルーフェイス16%、チェビオット8%、スペインウール56%、ニュージーランドウール20%
●原産地英国、ニュージーランド、スペイン
●必要な用具かぎ針7/0号
かぎ針5/0号
ニット用まち針
毛糸とじ針(とじ、はぎ、糸始末用)
直径17mmのスナップボタン8組

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知っておいてほしいこと

あらかじめ知っておいていただきたいことを、マイナス点も含め、お伝えします。
また、ご覧になるパソコンやスマートフォンの環境により、色味が実物と若干異なって見える場合があります。
あらかじめご了承ください。

●キットについて

「三國万里子さんの手編みキット」には、指定棒針で編んだときに使う糸量よりも少し多めの毛糸をセットしております。
正しいゲージで編まずに、途中で毛糸が足りなくなった場合でも返品、交換はお受けできません。
どうぞご了承ください。

Miknitsアランの毛糸を追加でご購入いただく場合、キットの製造ロットと、Miknitsアランの毛糸の製造ロットは異なる可能性があります。
色味や風合いに差異がある場合がございますが、あらかじめご了承ください。
目立ちにくい袖口や裾などにお使いいただくことをおすすめします。

ほぼ日ストアでは、編み方の個々のご質問にお答えすることはできません。
周りの編み物が得意な方にきいてみたり、インターネットの動画サイトで検索してみたりしてくださいね。

糸の途中に結び目がある場合があります。
これは製造都合上の仕様ですので、そのままお使いください。

力を入れて引っ張ると毛糸が切れることがあります。

毛に藁くずなどが混入していることがありますが、取り除いてお使いください。

洗濯は常温の水で、おしゃれ着用洗剤をご使用ください。
絶対にこすらず、押し洗いしてネットに入れて洗濯機で軽く脱水します。
脱水が終わったら、編み地をやさしく引っ張り、サイズを整え、平らに陰干しして、乾燥させてください。

編むときの糸の引き加減によって、サイズは変わってきます。
できあがりのサイズは参考にとどめてください。

濃色の毛糸は、摩擦や汗などの影響で
編み針や手、お洋服などに色が移ることがあります。

●著作権について

法律で定められた権利者の許諾を得ることなく、著作物の一部あるいは全部を無断で複写複製することは、著作権法上の例外を除き、禁じられています。
また、作品の全部または一部を商品化、及びコンクールなどの応募作品として出品することは禁じられています。