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表面に深みのある光沢があり、
端正な高級感の漂うガラス加工。
ガラス加工は、なめし終わった
革の表面のざらつきを
サンドペーパー(やすり)で
きれいに細かく擦り落として、
そこに薄く染料を吹きつけていきます。
そもそもガラス加工の“ガラス”とは、
ご想像どおり、窓ガラスなどに使われる
ガラス板のこと。
その昔、革をなめし終わり、
塗料を吹きつける前に、
ガラス板の上で、
革を広げて平らに伸ばしていたため、
「ガラス加工」と呼ばれるようになったそうです。
いまでは、実際にはガラス板ではなく、
琺瑯板(ほうろうばん)の上で革を伸ばして、
染料を吹きつけているのですが、
昔の手法のなごりで、
現在も「ガラス加工」と呼ばれています。
※「ガラス加工」の革ができるまでについて、
くわしくはこちらをどうぞ |
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エンボスは、革の表面に、
型押しで、微妙な模様をつけています。
この微かな模様が、革の質感を
やわらかにしてくれます。
模様があまり深くはっきり出てしまいますと、
男性的で、堅く重い雰囲気になるので、
今回の革カバーは、型押しを浅めにして、
やさしく、軽みのある表情が出るように
仕上げました。
※「エンボス加工」の革ができるまでについて、
くわしくはこちらをどうぞ |
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「タンニン仕上げ」
タンニン仕上げは、すっきりした表情の奥に
渋味や深みを持っているのが魅力です。
今回の革は「フルタンニン」ではなく、
原皮の段階では、クロムなめしを施し、
最終的な革の仕上げの表情をつくる際に
草木の樹液でやわらかくする、
「タンニン仕上げ」を採用しています。
※「タンニン仕上げ」の革ができるまでについて、
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