日本人は「水と安全はタダで手に入る」と思っている、
世界でも数少ない幸せな国民。
1970年にベストセラーになった、
とある本にそう指摘されていた。
たしかに、日本という国。
水道の蛇口をひねれば水が出てくる。
出てくるだけでなく、
その水はそのまま飲めるほどきれいな水で、
それが当然と思って海外にいくと、
いろんな驚きに遭遇します。
生水を飲むとお腹をこわすからと、
瓶に入ったソーダドリンクを買って飲む。
なのにお腹を壊してしまって、
飲み物を冷やすための氷が溶けて
それがお腹に悪さをしたって気づくことになる。
氷は生水を凍らせたモノ。
立派なホテルの洗面台。
歯を磨こうと手を伸ばした歯ブラシの横に、
ペットボトルに入ったミネラルウォーターがおいてある。
喉が渇いたら飲めということか‥‥。
気が利いてるなぁと思ってラベルをよく見ると、
口を洗う際にお使い下さいと書いてある。
あぁ、水道の水は口を濯ぐのにも適してはいない。
なんと日本はシアワセな国‥‥、と、
そのたび、里心がついたりすることしばしば。
たしかに日本は「ただの水すらおいしい」国。
そんな日本でも水が売られるようになった。
硬い水やら、柔らかい水。
日本の水やら、海外の水。
水に対する好みの多様化も、
水をわざわざ買ってまで飲む理由のひとつ。
コンビニエンスストアで、
心地よく冷えた水がいつでも手に入る便利も
水が売られる理由のひとつでもありましょう。
ただで手に入るモノに、
ワザワザお金を払うという小さな贅沢を味わう気持ち。
日本は豊かな国‥‥、なのかもしれません。
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